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第一章
第29話 似たような薬筒と即落ち二コマ
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生命薬……古ぼけた木棚に何気なく置かれているこれをもし日本へ持ち込んだら、果たしていかほどの値がつくのだろうか。
失われた四肢を回復するほどの効果があるのならば、『金に糸目はつけない、だから譲ってくれ!』などと言い出す者が続出するに違いない。きっと好きなだけ儲けられる。
なまじ、日本生まれの人間が飲んでも問題なく作用する――そう『例の虹色ゲート由来の直感』で理解できてしまうあたり、ますます興味をそそられる。
人生に絶望している見知らぬ誰かを救うことだってできる……だが、その事実が広まれば必ず大混乱を巻き起こす。まして俺のような無職の一般人が、状況を適切にコントロールできるとも思えない。
最悪は、ハリウッド映画さながらの陰謀劇まで軽く想像できる……うん。シンプルに生命薬を持ち込んで稼ぐって手段はナシだな。
今後の生活を見据えれば日本での資金稼ぎは必須なものの、わざわざ危険な目には遭いたくない。何より、幼女たちの身の安全が第一だ。
それでも、やはり残念な気持ちは拭えない。俺がもっと賢ければ他にやり様があったはず……せめて、後ろ盾になってくれる有力者でもいればなあ。
と、そこで。
俺が肩を落としていたら、背後に立つサリアさんが思わぬ提案を口にした。
「そうだ、サクタロー殿。中級以上の『生命薬と浄瘴薬』を一度飲んでおくのはどうだ? 体の不調がまとめて消えるぞ」
生命薬には『並・中・上』とランクが存在する。そして浄瘴薬とは、体に巣食う毒や病を取り除くらしい。どちらも中級以上で、四肢欠損や重病などに薬効を発揮するのだとか。
「ラクスジットの貴族や裕福な商人などは、ときどきこの二つの薬を飲んで体調を整えている。中には、飲まなかったせいで死んだ者がいるとかいないとか」
サリアさんの補足を聞き、反射的に「なるほど」と唸り声を上げていた。
俺もアラサー(28歳)、体のあちこちに不調を感じ始める年頃だ。病気を予防する意味でも、ぜひ一度は飲んでおきたい。
でもなあ……ちょっとお値段がエゲつない。
中級の薬は、どちらも時価で金貨五〇枚ほど。
これまでの経験で、かなり高額なのがわかる。どう考えても、頑丈なショーケースとかに入れて陳列すべき商品だ。
それに、どうせ飲むならうちの獣耳幼女たちを優先したい。なにせ、小さな体で過酷なサバイバル生活を耐え抜いてきたわけだし……とか考えていたら、ふと左手を引かれる感覚が。
「サクタローさん、死んじゃうの……?」
こちらを見上げ、エマが不安そうに問いかけてくる。先程のサリアさんの発言を聞いて勘違いしてしまったようだ。
続けてリリとルルが足にしがみついてきて、やはり心配そうに瞳を揺らす……よし、前言撤回。
「大丈夫。うんと長生きするよ」
安心するように声をかけ、順番に頭を撫でていく。なぜかサリアさんまで屈んで撫でられ待ちしていたが、普通にスルーした。
獣耳幼女たちのお世話をするためにも、俺は健康でいる必要がある。何をするにも元気な体があってこそ。加えて、ちょうど今日は朝から肩車とかしちゃって首回りがパンパンなのだ。しかもまだ、末妹のルルの順番を残している。
そんなわけで、俺は生命薬と浄瘴薬を飲むことを決意したわけだが……これ、どういう仕組みで治癒しているんだろう?
未知の液体を摂取するにあたり、不可避の疑問が頭をもたげる。
「仕組み? 飲んだ者の魔力を活性化させて傷や病を癒すそうよ。もっとも、はっきりしたことは女神カリュミアの胸の内だけれどね」
カウンターで怪しげな書物を広げていた店主さんに尋ねてみれば、意外と具体的な答えが返ってきた。
生命薬と浄瘴薬はともに迷宮の産物らしい。ゆえに詳細は、創造した女神カリュミアのみぞ知る。というか、魔力を活性化……俺って、魔力とか持っているのかな?
気になって今度はサリアさんに小声で尋ねてみると、大真面目なトーンで「当然だ」と答えが返ってくる。
「魔力が宿らないものなど、この世にはほぼ存在しない」
サリアさん曰く、これは異世界では誰もが知る常識だそうだ。
続けて、もちろん俺にも当てはまるという。
「え、そうなの?」
「ああ。この私と奴隷契約を結んだではないか」
サリアさんの『隷属の首輪』を血の付いた指先でなぞったあのとき、俺の魔力が登録されたのだとか。
驚きの事実発覚……この伊海朔太郎、知らぬうちに魔力を行使していたらしい。
それはそうと、これで生命薬と浄瘴薬を服用することに異論はない。
だが、あとひとつ決して見過ごせぬ問題が残っている。
「サリアさん、飲みたいのはやまやまだけど……金貨がぜんぜん足りなくない?」
異世界の街の観光をするにあたり、買い物に備えて数枚の金貨を持参した。最初はサリアさんのポケットへ無造作に放り込まれていたが、今は先ほどの武具店でゲットした皮の巾着の中に収まっている。
つまり、どう見繕っても圧倒的に手持ちが足りないのだ。
いったん我が家へ戻れば用意できなくもないが、それもちょっと面倒……などと迷っていたら、あっさり良案が飛び出してくる。
「別にいま支払う必要はないだろう。店主、明日にでも裏町の女神教聖堂まで品を持ってきてくれないか?」
「女神教の聖堂……今は荒れ果て、もぬけの殻って聞いたけど」
「訳あって、私はあの建物をねぐらにしているのだ。きっちり金貨を用意して待っているぞ」
「承ったわ。お伺いするのは、昼一番の鐘が鳴る頃でも構わなくて?」
それでいい、と応じるサリアさん。
迷惑じゃないか心配になって聞けば、「大きな取引では売り手が客の元へ足を運ぶのが通例だ」と教えてもらえた。
思わず納得だ。この街は、日本と比べたらかなり治安が悪い。にもかかわらず大金を持ち歩いたりして、またぞろ破落戸にでも絡まれては堪らない。
結局のところ、生命薬と浄瘴薬を服用するのは明日に持ち越し。エマたちの分は、急いでお金を作ってから改めて買い求めることになった。
話がまとまったところで、俺は幼女たちと一緒に店内の物色を続ける……が、すぐにまた立ち止まった。
生命薬と浄瘴薬が置かれた棚のすぐ横に、似たような謎の薬筒がズラリと並んでいたのだ。
「サリアさん、これって……」
「ああ、そっちは『毛髪薬』だ。その隣は、種族別の『擬態薬』などだろう」
またも驚かされた……この毛髪薬、完全に頭皮を再生させることが可能らしい。生命薬を発毛だけに限定したような品なので、もちろん値段も安め。
擬態薬の方も、かなりインパクトの強い品だった。
これを飲めば、数刻の間だけ普通の人間の外見に変化できるそうだ。こちらでは、獣人などを対象にしたジョークグッズみたいな扱いをされていた。
やはり、どちらも迷宮の産物とのこと……どうやら俺は、異世界の文明レベルを見誤っていたようだ。神の力や魔法などが影響する特定分野においては、完全に日本を凌駕している。それも、根本的に異なる次元で。
特に擬態薬への関心は尽きない。エマたちを日本のあちこちへ連れて行ってあげることができるかもしれないのだ。
とはいえ、今はとにかく金貨が心許ない。こちらもまた稼いでからだね。
その後、ほどなくして辞去する。
幼女たちが飽きてしまったようで、つまらなそうにしていたのだ。
正直、もう少しのんびりしたかった。しかし今回は観光がメインなので、いずれまた時間のあるときにでも見に来るとしよう。
それから俺たちは、再び大通りまで戻ってきた――その時、サリアさんが予想していたような事件が起こる。
「お、いたぞ! ホントに珍しい服を着てやがる。三人の子どもを連れたそこのアンタ、ちょっと待ちな。俺たちとお話でもしようぜ!」
突如、背後からガラの悪い声が飛んできた。
反射的に振り返ると、くたびれた皮が特徴的な衣服を着た男性集団が視界に入る。具体的な数は四人で、揃って薄汚いながらも帯剣している。
すかさず抱っこしていたルルを下ろし、エマとリリを自分の足元へ引き寄せる。尻ポケットの催涙スプレーに手をやるのも忘れない――この間、サリアさんも驚異的な身のこなしで、俺たちのやや前方へ移動していた。スウェット勇者の異名は伊達じゃない。
すると、その直後。
薄汚い男性集団は、上体をのけぞらせながら悲鳴めいた声を発する。
「げ、ゲェッ、サリアだ!?」
「嘘だろ!?」
顔を引き攣らせ、即落ち二コマもかくやの腰の引けっぷりだ。
まだ油断できないが、この様子なら恐れていた事態は避けられそう。俺は緊張をわずかにほどき、ホッと息をはいた。
失われた四肢を回復するほどの効果があるのならば、『金に糸目はつけない、だから譲ってくれ!』などと言い出す者が続出するに違いない。きっと好きなだけ儲けられる。
なまじ、日本生まれの人間が飲んでも問題なく作用する――そう『例の虹色ゲート由来の直感』で理解できてしまうあたり、ますます興味をそそられる。
人生に絶望している見知らぬ誰かを救うことだってできる……だが、その事実が広まれば必ず大混乱を巻き起こす。まして俺のような無職の一般人が、状況を適切にコントロールできるとも思えない。
最悪は、ハリウッド映画さながらの陰謀劇まで軽く想像できる……うん。シンプルに生命薬を持ち込んで稼ぐって手段はナシだな。
今後の生活を見据えれば日本での資金稼ぎは必須なものの、わざわざ危険な目には遭いたくない。何より、幼女たちの身の安全が第一だ。
それでも、やはり残念な気持ちは拭えない。俺がもっと賢ければ他にやり様があったはず……せめて、後ろ盾になってくれる有力者でもいればなあ。
と、そこで。
俺が肩を落としていたら、背後に立つサリアさんが思わぬ提案を口にした。
「そうだ、サクタロー殿。中級以上の『生命薬と浄瘴薬』を一度飲んでおくのはどうだ? 体の不調がまとめて消えるぞ」
生命薬には『並・中・上』とランクが存在する。そして浄瘴薬とは、体に巣食う毒や病を取り除くらしい。どちらも中級以上で、四肢欠損や重病などに薬効を発揮するのだとか。
「ラクスジットの貴族や裕福な商人などは、ときどきこの二つの薬を飲んで体調を整えている。中には、飲まなかったせいで死んだ者がいるとかいないとか」
サリアさんの補足を聞き、反射的に「なるほど」と唸り声を上げていた。
俺もアラサー(28歳)、体のあちこちに不調を感じ始める年頃だ。病気を予防する意味でも、ぜひ一度は飲んでおきたい。
でもなあ……ちょっとお値段がエゲつない。
中級の薬は、どちらも時価で金貨五〇枚ほど。
これまでの経験で、かなり高額なのがわかる。どう考えても、頑丈なショーケースとかに入れて陳列すべき商品だ。
それに、どうせ飲むならうちの獣耳幼女たちを優先したい。なにせ、小さな体で過酷なサバイバル生活を耐え抜いてきたわけだし……とか考えていたら、ふと左手を引かれる感覚が。
「サクタローさん、死んじゃうの……?」
こちらを見上げ、エマが不安そうに問いかけてくる。先程のサリアさんの発言を聞いて勘違いしてしまったようだ。
続けてリリとルルが足にしがみついてきて、やはり心配そうに瞳を揺らす……よし、前言撤回。
「大丈夫。うんと長生きするよ」
安心するように声をかけ、順番に頭を撫でていく。なぜかサリアさんまで屈んで撫でられ待ちしていたが、普通にスルーした。
獣耳幼女たちのお世話をするためにも、俺は健康でいる必要がある。何をするにも元気な体があってこそ。加えて、ちょうど今日は朝から肩車とかしちゃって首回りがパンパンなのだ。しかもまだ、末妹のルルの順番を残している。
そんなわけで、俺は生命薬と浄瘴薬を飲むことを決意したわけだが……これ、どういう仕組みで治癒しているんだろう?
未知の液体を摂取するにあたり、不可避の疑問が頭をもたげる。
「仕組み? 飲んだ者の魔力を活性化させて傷や病を癒すそうよ。もっとも、はっきりしたことは女神カリュミアの胸の内だけれどね」
カウンターで怪しげな書物を広げていた店主さんに尋ねてみれば、意外と具体的な答えが返ってきた。
生命薬と浄瘴薬はともに迷宮の産物らしい。ゆえに詳細は、創造した女神カリュミアのみぞ知る。というか、魔力を活性化……俺って、魔力とか持っているのかな?
気になって今度はサリアさんに小声で尋ねてみると、大真面目なトーンで「当然だ」と答えが返ってくる。
「魔力が宿らないものなど、この世にはほぼ存在しない」
サリアさん曰く、これは異世界では誰もが知る常識だそうだ。
続けて、もちろん俺にも当てはまるという。
「え、そうなの?」
「ああ。この私と奴隷契約を結んだではないか」
サリアさんの『隷属の首輪』を血の付いた指先でなぞったあのとき、俺の魔力が登録されたのだとか。
驚きの事実発覚……この伊海朔太郎、知らぬうちに魔力を行使していたらしい。
それはそうと、これで生命薬と浄瘴薬を服用することに異論はない。
だが、あとひとつ決して見過ごせぬ問題が残っている。
「サリアさん、飲みたいのはやまやまだけど……金貨がぜんぜん足りなくない?」
異世界の街の観光をするにあたり、買い物に備えて数枚の金貨を持参した。最初はサリアさんのポケットへ無造作に放り込まれていたが、今は先ほどの武具店でゲットした皮の巾着の中に収まっている。
つまり、どう見繕っても圧倒的に手持ちが足りないのだ。
いったん我が家へ戻れば用意できなくもないが、それもちょっと面倒……などと迷っていたら、あっさり良案が飛び出してくる。
「別にいま支払う必要はないだろう。店主、明日にでも裏町の女神教聖堂まで品を持ってきてくれないか?」
「女神教の聖堂……今は荒れ果て、もぬけの殻って聞いたけど」
「訳あって、私はあの建物をねぐらにしているのだ。きっちり金貨を用意して待っているぞ」
「承ったわ。お伺いするのは、昼一番の鐘が鳴る頃でも構わなくて?」
それでいい、と応じるサリアさん。
迷惑じゃないか心配になって聞けば、「大きな取引では売り手が客の元へ足を運ぶのが通例だ」と教えてもらえた。
思わず納得だ。この街は、日本と比べたらかなり治安が悪い。にもかかわらず大金を持ち歩いたりして、またぞろ破落戸にでも絡まれては堪らない。
結局のところ、生命薬と浄瘴薬を服用するのは明日に持ち越し。エマたちの分は、急いでお金を作ってから改めて買い求めることになった。
話がまとまったところで、俺は幼女たちと一緒に店内の物色を続ける……が、すぐにまた立ち止まった。
生命薬と浄瘴薬が置かれた棚のすぐ横に、似たような謎の薬筒がズラリと並んでいたのだ。
「サリアさん、これって……」
「ああ、そっちは『毛髪薬』だ。その隣は、種族別の『擬態薬』などだろう」
またも驚かされた……この毛髪薬、完全に頭皮を再生させることが可能らしい。生命薬を発毛だけに限定したような品なので、もちろん値段も安め。
擬態薬の方も、かなりインパクトの強い品だった。
これを飲めば、数刻の間だけ普通の人間の外見に変化できるそうだ。こちらでは、獣人などを対象にしたジョークグッズみたいな扱いをされていた。
やはり、どちらも迷宮の産物とのこと……どうやら俺は、異世界の文明レベルを見誤っていたようだ。神の力や魔法などが影響する特定分野においては、完全に日本を凌駕している。それも、根本的に異なる次元で。
特に擬態薬への関心は尽きない。エマたちを日本のあちこちへ連れて行ってあげることができるかもしれないのだ。
とはいえ、今はとにかく金貨が心許ない。こちらもまた稼いでからだね。
その後、ほどなくして辞去する。
幼女たちが飽きてしまったようで、つまらなそうにしていたのだ。
正直、もう少しのんびりしたかった。しかし今回は観光がメインなので、いずれまた時間のあるときにでも見に来るとしよう。
それから俺たちは、再び大通りまで戻ってきた――その時、サリアさんが予想していたような事件が起こる。
「お、いたぞ! ホントに珍しい服を着てやがる。三人の子どもを連れたそこのアンタ、ちょっと待ちな。俺たちとお話でもしようぜ!」
突如、背後からガラの悪い声が飛んできた。
反射的に振り返ると、くたびれた皮が特徴的な衣服を着た男性集団が視界に入る。具体的な数は四人で、揃って薄汚いながらも帯剣している。
すかさず抱っこしていたルルを下ろし、エマとリリを自分の足元へ引き寄せる。尻ポケットの催涙スプレーに手をやるのも忘れない――この間、サリアさんも驚異的な身のこなしで、俺たちのやや前方へ移動していた。スウェット勇者の異名は伊達じゃない。
すると、その直後。
薄汚い男性集団は、上体をのけぞらせながら悲鳴めいた声を発する。
「げ、ゲェッ、サリアだ!?」
「嘘だろ!?」
顔を引き攣らせ、即落ち二コマもかくやの腰の引けっぷりだ。
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