神速の冒険者〜ステータス素早さ全振りで無双する〜

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ちからなんていりません。

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俺は近くに落ちている石を集める。
そう。次に所得するスキルは【投擲】だ。素早さが高いため、腕を振るスピードも速い。理論上腕を早く振れれば速い球が投げれるのだ。

「よし。とりあえず思い切り振りかぶって…ふんっ!」

俺は体育の授業で習った正しいボールの投げ方をイメージし、スライムに向け石を投げる。


ぽよぉぉぉん


「やっぱ無理か…?でももう少しで貫通しそうだったよな。」

スライムに投げた石は跳ね返ってしまったが確かにもう少しで核に当たるほどにまで食い込んでいた。

「あ、そういえばGMポイント振るの忘れてた!ステータス!」

俺はステータスを思い浮かべGMポイントを振り分ける。




Lv.2
HP   57
MP   22
ちから  7
防御力  7
攻魔力  5
防魔力  5
素早さ  17  (20)
器用さ  7
魅力   5

スキル
格闘術LV.1



レベルが上がってから始めてステータスを確認したがレベルが上がることによって全体的にステータスは上がるようだ。
それでも獲得したGMポイントは全て素早さにつぎ込むことに変わりはない。


「よし。これでもう一回投げてみるか。」

先ほどと同じように正しいフォームで投球する。
しかし先ほどとは違い腕の振りがやはり速くなっている。


パリンッ!


俺の投げた石がスライムに直撃し運良く核にも直撃する。
先程は当たらなかったがやはり素早さを
あげたことによって球速が上がったようだ。

「やった!!もういっちょ!」

いい気になり近くにいるスライムに石を投げまくる。だが精度がそこまで高くないため運良く核に当たるのは5球に1発だ。

「はぁはぁ…そろそろか?後少し!!」


一定条件をクリアしたためスキル【投擲術LV.1】を獲得しました。


「よっしゃぁぁ!!」


なんとかスライムを倒しまくって投擲術LV.1をゲットすることができた。早速投擲術LV.1の効果を試してみることにする。


「ふんっ!」


手慣れたフォームでスライムに石を投げつける。だが今までとは速度も精度も大きく違う。

「おぉ!!一発!」

投擲術LV.1恐ろしや…。
だがこれのおかげで随分レベル上げが捗りそうだ。
とりあえずの目標はスライムだけでLV.5だ。死亡してしまうとペナルティがあるため迂闊に強い敵には挑戦できない。



ぐぅぅぅぅぅ



「あ…レベル上げの前にこの世界初のご飯でも食べに行こうかな。」


この世界には空腹ゲージがあり、ゲージにより様々な効果が付与される。
満腹になりすぎると移動速度低下。
空腹になりすぎるとちから、スタミナの低下だ。
ちなみにスタミナという能力値はないがこれはHPと比例しているらしい。

「お金も少し溜まったし、スライムの核も換金すれば何か買えるはず!」

俺はとりあえず街に戻り、換金してもらうため先ほどの武器屋へと向かう。

「おじさん!スライムの核の換金はできる?」

「お、あんたはさっきの!いいぜ!」

スライムを倒しまくり手に入れたスライムの核は合わせて15個だ。

「こりゃすごい状態がいいな。まぁ使う機会がないから安いが…1つ20ゴールドで合計300ゴールドだ。」

1つ20ゴールドか…状態が悪かったらもっと安いだろうから丁寧に抜けとっといてよかった。

「そういやあんちゃん。さっき買った短剣は使ったのか?」

「使ったけど核まで届かなかったからまた今度別のモンスターに使ってみるよ。」

「そうかそうか。他にも欲しい武器があったら来てくれよ!」

「わかった!じゃあまた!」

NPCとはわかっているがどうも人間と何一つ変わらないため仲良く話してしまう。まぁ仲良く話しちゃいけないわけではないのだが。

「所持金はさっきの300ゴールドと合わせて720ゴールドか。」

この世界の食事の相場がわからないが最初の街だからそこまで高くはないだろう。

「えっと…食事ができるところは…市場の食事と高いレストランとギルドだけか。」

どうやらはじめの街ということもあり、座って飯が食えるところは2つだけらしい。
高級レストランがあるのは景観を保つためだろう。

「じゃあギルドへ行ってみるか。たしか冒険者登録とかもあったよな?」

以前このゲームを始める前に調べた情報によるとプレイヤーはギルドで登録する冒険者ランクによって区別されるらしい。
ABCなどのアルファベットではなく金銀銅などの色で構成されたランク付けらしい。
ちなみに冒険者ランクによって制限された場所、店などもあるらしい。

「ここがギルドか…飯の前にギルド登録しとくか。」

ギルドは街の顔ということもありかなり大きな西洋風の建物だ。中に入るとプレイヤーで賑わっている。
パーティーを集めたり、クエストを探したり、飯を食ったりしている人で満杯だ。


「冒険者登録しに来ました!」




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