ローズルームへようこそ! あの子と私の自分探し

miyumeri

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夢を見て

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「やっとできた・・・」

半年かけて仕上げた趣味のドールハウスを前に、達成感をかみしめた午前2時。
私は、模型作成会社に勤めるモデラー。いつもは建築模型や構造模型を作っている。
この会社は、幼馴染の雄介が作った会社で現在従業員は20名。
そのうちモデラーは、私を含め5名。営業が10名。事務方が4名。
あと、半年前に採用された社長秘書が1名。
私は、ずっと雄介と公私ともにパートナーだと思っていたが、雄介は違ったらしい。
会社創立メンバーとして、公私共に彼を支えていると自負していたし
社員からも社長のパートナーと認識されていたが、当の本人にとっては
私はただの幼馴染だった。
半年前、いきなりキャバ嬢のような女性を連れてきて

「これ美玲。今日から秘書として使うから。」

と言い捨て、特に秘書として仕事をさせるわけでもなく 
ずっと社長室でイチャコラしている。
みんなから、いつ別れたのかと聞かれたが 答えることができなかった。
創立メンバーの稲本さんが“裕子ちゃんどうすんだよ?”と言ってくれたらしいが
雄介からは“は?なんで裕子?あいつ幼馴染なだけだし。”と返ってきたそうだ。
確かに雄介には“会社を立ち上げる。パートナーになってほしい”とは言われたが、
パートナーの概念まではすり合わせてはいなかった。
私は人生のパートナーだと思い、雄介はビジネスのパートナーだと思っていた。
ただそれだけのことだ。

その日から、私は会社で滅私奉公をするのをやめた。
ずっと趣味で作っていたドールハウスを品評会にで出品してみたり、
残業はせず、自宅で新作ドールハウスを作ったり・・・。
雄介からは“ちゃんと働けよ”と自分を棚に上げたお小言を言われた。
そりゃそうだろう。今まで、無理な納期のために泊まり込みもやったし、
他メンバーを帰し、自分だけタイムカードを切ってから無給残業したり
私は会社雄介に尽くしまくっていた。
ボーナスだって、私だけすごく低い金額なのも分かっていたが、
パートナーだから苦しいときは助けないとと思い、一切苦情は言わなかった。
そんな私が反旗を翻したのが気に入らず、ついに雄介はブチ切れて

「お前程度のモデラーなら履いて捨てるほどいるんだからな。
 使ってもらえるだけありがたく思えよ!」

とわざわざ休日の今朝、自宅まで来て暴言を吐いた。
私は何も答えなかった。すると、何も言えないと勘違いした雄介は

「美玲のほうがよっぽど役に立つわ。ちゃんとしろよ!」

と怒鳴って、帰っていった。

悔しかった。何が悔しいって、何にも仕事してないあのキャバ嬢秘書と比べられ
あまつさえあの秘書のほうが役に立つと言われたことが。
あれだけ尽くして尽くして、自己満足で尽くしまくって、相手にもされていなかった。
情けなくて何もかも忘れたくて、目の前の作りかけのドールハウスを
無心で作り上げた。

このドールハウスは、知り合いのショップオーナーが
“物語をコンセプトに作ってほしい”と依頼してくれたもの。
何の物語でもいいと言われたので、私の好きな『ミモザの恋心』という
恋愛小説をイメージした。

主人公のミモザは、けなげで頑張り屋な女の子。平民として母と下町で暮らすが
実は母は子爵家のお嬢様で、家出をしミモザの父と結婚をする。
しかし、父は行商の途中事故にあい、ミモザが10歳の時に亡くなってしまう。
母は父を思い病に倒れ、ミモザが一生懸命家を支える。
そんな苦しい毎日の中、祖父が母を探し出し子爵家に戻れることになった。
ミモザも最初は共に行く予定だったが、祖父から“憎い男の娘”と蔑まれ
孤児院に送られてしまう。大好きな母とも生き別れ、毎日泣いていたが
マザーや他の孤児たちに励まされ、だんだんと元気になっていくミモザ。
4年後、祖父が反省しミモザを迎えにくる。
普通ならば恨み言の一つもいいそうだが
ミモザは祖父に“迎えに来てくれてありがとう”と感謝を伝える。
その後ミモザは一生懸命貴族としてマナーを学び、15で貴族学園に入学する。
そこでは、平民であったことでいじめにあったりするがけなげに頑張るミモザ。
そんなミモザにいつしか恋心を抱く第2王子。
王子には婚約者がいたが、二人の恋は燃え上がる。
そして、ミモザに対する婚約者からの執拗ないじめ。
それをも乗り越え、卒業式で二人は結ばれる。

というストーリー。私が中学生のころからの愛読書だ。
最初はミモザの部屋をモデルにしようと思ったが、
文章の中ではあまり特徴が書かれていなかった。
かたやライバルの第2王子婚約者のローズの部屋は
きめ細やかに文章で表現されていた。
私は、どうせ表現するならインパクトの強いローズの部屋にしてもいいか
ショップオーナーに相談すると

「普通だったらミモザを表現しそうなのに、あえてのローズ!おもしろい!」

と絶賛いただき、仕事の傍らちまちまと作っていた。
ここ最近は定時で帰っていたから、今までなら1年はかかっていた製作を
半年で終えることができた。
ローズの部屋らしく、壁紙に赤いバラをちりばめ 床には深紅の絨毯。
天蓋付きのベッドは、カバーに大輪の赤いバラを刺繍し
家具は白地に金の縁取りをペイント。公爵家らしく絢爛豪華な感じにした。
窓枠もゴールドでペイント。ドアノブ金具もゴールド。
クローゼットには赤いドレスをいっぱい掛けた。もちろん自作。
多くの宝石も欲しかったので、小さなプラスチック片にマニキュアで色付けし、
宝石に見立ててジュエリーケースを作った。
そして今日は1日一心不乱に、造花の赤いバラを大量に作り
先ほどローズの部屋にちりばめた。達成感はんぱない。
ミニチュア国際規格1/12の造花を作り続け、腕と肩がボロボロだ。
出来上がった安心感のせいか、急激に眠気が襲ってきた。
明日(もう今日か)オーナーに連絡して、お届けしよう・・・と
朦朧とする頭で予定を立てながら、私は作業台の上に突っ伏した。



どこからかしくしくと泣く声が聞こえてくる。どうやら私は夢を見ているようだ。
私は、先ほどまで丹精込めて作っていたドールハウスの中にいた。
ベッドの上でうつぶせて少女が泣いている。

「私は婚約者なのに・・・一生懸命努力してきたのに・・・」

そんなつぶやきが聞こえてくる。
そうか、あの子は『ミモザの恋心』のローズちゃんだ。

「あのー お邪魔してます。だいじょうぶ?」

「え?あなた誰?っていうかきらきら光って・・・天使さま?」

「いやー、天使ではないんですが・・・何か悲しいことがあったの?」

「はい・・・私、ずっとお慕いしている婚約者から 昨日破棄を言い渡されましたの。
 10年もの間、努力に努力を重ね 援助もさせていただき 
 尽くしに尽くしてまいりましたのに、ぽっと出の子爵令嬢元平民に彼を奪われて・・・」

そうか。ローズから見たら、ミモザって大好きな人を横からかっ浚った女か。
立場変われば、見方も変わるよね。

「確かに彼から離れてほしくて、執拗に泥棒ネコちゃんに忠告いたしました。
 彼にもお願いに上がり、説得を試みましたが全く聞く耳を持たず
 その上、他のご令嬢が私を思い仕掛けたいじめを 私が命令したと冤罪をかけられ、
 あんな公式の場であのような事をされたら、私修道院に入るしかございませんわ。」

泥棒ネコちゃん・・・表現可愛すぎでしょ。こんな子じゃ、物語に書いてある
窓から花瓶を落とす とか 噴水に突き飛ばす とか 倉庫に閉じ込める とか
できなそうだよねぇ。

殿下の母君側妃様は、絶対に破棄させないからと言ってくださいましたが、
 あのような場で破棄されれば、どうやっても無かったことにはできません。
 今日まで、生活費から教育費 服飾から馬車の手配まですべてを
 当家で援助していましたのにこの仕打ち。あまりにひどく・・・
 父も陛下に直訴しに行きました。
 が、“今後は子爵家に援助させればよい。ローズにはよい縁談を探してやろう”と
 いわれ、泣く泣く帰ってまいりました。」

ひっど。王様もそんな感じなんだ。あの物語の裏側ってそんなひどい話だったんだ。

「私、本当は薔薇はあまり好きではないんです。
 もっと小ぶりな可愛らしいお花が好きなんです。
 でも、殿下が“名前がローズだから薔薇が好きだろう”とおっしゃって
 何をくださるにも薔薇柄。家にいらしても、“部屋も薔薇柄にしてみては?”
 などと言われ、好きでもない柄で埋め尽くされ・・・。
 もう気が狂いそうですわ!」

「え?ローズちゃん、薔薇好きじゃないの?」

「はい、嫌いです。もう大っ嫌い!目に入れるのもイヤですわ。」

ごめん・・・こんな薔薇だらけにしたの私だ。
てっきりローズちゃんの好みだと思っていたけど、王子のごり押しだったのか。

「それにドレスもいつも赤系ばかり。私はもっと柔らかい色が好きなんです。
 なんでクローゼットの中身まで真っ赤なんですのー(泣)」

ほんとすいません。もう土下座します。全部私の仕業です。どうか許してください。

「・・・天使さま?どうして土下座を?」

「えー大変申し訳ありません。ローズちゃんの部屋を真っ赤っかにした張本人は
 私です。どうか許してください。」

「もう10年くらい真っ赤っかですが?」

「まぁ、ちょっと理解できないですよね。とりあえず謝らせてください。
 夢から覚めたら、即効でいろいろ作り変えますから。もう少々お待ちください。」

「私の部屋って天使さまがおつくりになられたんですか?」

「うーんと、私の世界でローズちゃんの部屋をモデルにしたドールハウスを
 作ってたんですよ。そしたらいつの間にかその中に私とローズちゃんが
 はいちゃったみたいで。」

「え?ここは我が家ではないんですの?」

「多分、多分ですよ。二人とも夢を見ているんだと思います。
 夢の中で、私の作ったハウスの中に二人が存在している状態かと。」

「夢の中・・・私、泣き疲れて眠ってしまったのですね。」

「多分・・・私は、ハウスができた達成感で気が抜けて、寝こけてると思います。」

「このベッドカバーも天使さまが?」

「はい、刺繍しました。でも、夢から覚めたら即効かわいい小花柄に変えます。
 絶対に!あと、壁紙もベージュの品良いストライプとかにして、
 腰高壁にしましょう。あと、絨毯は若草色とかにしましょうか!」

「家具も、木目調にしていただけますか?」

「はい!ぜひそうしましょう。でもちょっと格調高くワイン色とかも合うかも。」

「ワイン色はいや・・・かわいいのがいい。」

「はい!そうですね!かわいくしましょう、そうしましょう。」

「本当は私、格調高い物よりかわいいものが好きなんです。ぬいぐるみとか・・・
 あと、かわいらしいシェル型のベッドがいい。」

「かしこまりました!
 もうミロのビーナスもびっくりな素敵なシェル型ベッドにしましょうね!」

どんどんローズちゃんのリクエストもらい、部屋の模様替えを決めていく。
意見を聞いて同意すると、ローズちゃんはとても可愛らしく微笑む。
わがままを言う時ちょっと幼い口調になってさらに良い。萌える。

「私、殿下がミモザ嬢におねだりされて白い制服を贈られたの
 とっても悔しかったの。白は王族だけの色なのに・・・
 私の制服は、殿下が勝手に赤色に決めちゃったの。
 本当は紺色や深緑の制服が着たかった。同級の皆さんとお揃いにしたかった。
 誰も私に希望なんて聞いてくれない。
 服も部屋も勝手に“これが好きなはず”って決められて・・・
 いつも言いなりだったの。
 でも、お部屋は天使さまがいろいろ希望を聞いてくれて
 変えてくれるって言ってもらえて、とってもうれしい。」

「そうなんだ。ミモザさん白い制服着てみんなに顰蹙買わなかったの?」

「もちろん、みんなにおかしいって言われてたわ。
 でも殿下が“私が贈った”って言ったからみんな何にも言えなくなっちゃったの。
 それで、みんなから反感買ってミモザ嬢に対する嫌がらせが始まっちゃったの。」

「そうだったんだ。それって結局王子のせいじゃんね?」

「・・・でもみんな“ローズ様がかわいそう”って言いながらやってたから
 私が命令していじめをやらせてたって、殿下に言われちゃった。」

「なんだかねぇ。殿下って本当にローズちゃんの事何にも見てないんだねぇ。」

なんだか自分の事を聞いているような感じがした。
私も“残業が多いから会社の近くで一人暮らしすれば?”と雄介に言われ
一人暮らし始めたら、雄介の別宅みたいになっちゃったし
家具もカントリー調で揃えるつもりが、“お前はモダンが似合うよ”って雄介に言われ
雄介の好きなモダンインテリアブランドで揃えたし
服も“シンプルが似合う”って言われて
着てみたかったボタニカル柄とか試着する前からあきらめちゃったし
髪型も“長い方が似合う”って言われて
ずっとロングだったし・・・思い返すと全部雄介の言いなりだった。
会社設立時には貯金も資本金として提供したし、雄介は家でずっとただ飯食べてたし
なんでか私の家でネット会議出て“おしゃれな部屋ですね”って言われてたし
誕プレもいつもリクエスト言われて、それ以外受け取らないし
私の誕プレは、なぜか雄介ママが毎回勝手に選ぶし
雄介ママもなんでか実家に入り浸ってるし・・・めっちゃ搾取されてるじゃん。

私ほんとに自主性なかったんだなぁ。
雄介にとったら、都合のいい幼馴染っていう名のだったんだ。
パートナーって言われて、いい気になってほいほい貢いで
彼女面するうざい奴。なんか凹んだ。

「天使さま?急に元気なくなっちゃったけど大丈夫?」

「うーん、自分もパートナーがいたんだけど 言いなりになってばっかりで
 都合いい存在だったんだなぁって 今 実感してる。」

「その方の事、好きだったの?」

「うーん どうだろう、小さい時から一緒だったから いるのが当たり前って感じ?
 あと相手の母親から、早くお嫁においでって言われてたから 
 将来結婚するんだって思い込んでた。
 でも、いつの間にやら恋人作ってて 彼女じゃなかったみたい。」

「あら・・・ほんとに私みたい。
 私も殿下とは小さな頃から婚約者としておそばにいたから、
 婚姻するのが当たり前と思ってたの。
 なのに、ミモザ嬢が出てきて、いつも殿下の側にいて・・・
 私の居場所がなくなっちゃった。」

「私たち、相手の事好きだったのかなぁ?
 好きだって自分に言い聞かせてただけで 本当は好きじゃなかったのかも。」

「そうですね。私も殿下の事・・・今は嫌い!」

「うん、私も雄介嫌い!」

嫌いって言いきったらすっきりした。ローズちゃんもなんだか清々した顔してる。
なーんだ、ただの刷り込みだったんだ。
あれだけ“使えない”って言われて凹んだのがばかみたい。
あー、明日からちゃんと私らしく生きていこう。

「ローズちゃん、起きたら私 まずローズちゃんのお部屋を模様替えして
 その後、本当に私はどうしたいのかしっかり考えてみる。」

「そうですね、私も起きたらまずお風呂に入って 縦ロールの髪を
 あこがれていたストレートにしますわ。
 そして、お父様に領地に帰りたいってお伝えしてみます。
 私、幼い頃に暮らした領地の田舎暮らしが一番私らしくいられた気がします。
 その頃に戻って、自分の今後を考えてみますわ。」

2人でお互いの健闘を称え、微笑みあっていると
だんだんとローズちゃんの姿が薄くなっていく。
どうやらそろそろ目覚めの時らしい。

「ローズちゃん、そろそろお別れみたいね。
 絶対かわいいお部屋に模様替えするからね!期待しててね。」

「はい、天使さま。お任せいたしますわ。
 そして、天使さまも頑張ってくださいませ。
 私も、がんばって私らしく生きていきますわ!」

お互い握手をして・・・そして、私は目が覚めた。









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