魚は空を泳いでいた

ぬこぎつね

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出会いは突然に

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ふと、瞼の裏で滲んだ光がちらついた。鳥のさえずり、近くの池で何が跳ねた音。ベッドに沈み込んだぼく。ああ、もう朝か。目を開けると、見慣れた天井に投げ出されたぼくの黒い腕。ぼくは体を起こして、彼に言う。
「……ん、う、あー、おはよ」
いまいち呂律の回らない口で、ぼくよりも早起きな彼に挨拶をした。
小屋の窓辺に座って外を眺めていたライムグリーンの獣は、ぼくの言葉に尖った獣耳をぴくりとさせて振り向いた。
「ああ、おはよう。コハク」
「ライム、今日も早いね」
「まあな」
ぼくに適当な言葉を返したライムは窓辺の台から音もなく飛び降りて、ぼくにゆらゆらと尻尾を振った。
「ほら、朝飯食いに行くぞ」
「うん、いこ」
ぼくらは扉を開けて、外に出る。扉を開けた瞬間、まぶしい朝日と共に目の前をゆらりと何かが横切った。
魚だ。
銀色の腹を無防備に晒し、向こうの方へ泳いでいく。ちらりと尾びれに目をやったライムが尋ねる。
「あれ、捕らなくていいのか?」
「今日はそういう気分じゃない。池のやつでいいよ」
「……そうか」
名残惜しそうに魚が泳いでいった方を見つめていたライムを抱き上げる。あいにくライムとここで立ち話をしていられる程、ぼくのお腹は満たされていなかった。
ライムもそれは理解していたようで、暴れもせずにぼくの腕に捕まる。ぼくはライムを抱きかかえたまま、ぼくらの住む小屋の裏手の池へと向かった。
池はそこまで大きくはないけどそこそこの深さがあって、魚が住んでいる。ライムはここに網を仕掛けていて、獲れた魚はぼくらの朝ごはんになることが多かった。
池が目の前まで迫ったあたりで、ライムはぼくの腕からぴょんと飛び降りてかけていく。網を引き上げて覗き込むライム。
「今日はどう?」
ぼくはライムの背に尋ねる。
「んー……お、かかってるな」
「どのくらい?」
「よい、っしょ、と。2匹だな」
「ちょうどだね」
ライムがぴちぴち暴れる魚を引っ張り上げてから、そこら辺にあった木の枝を突き刺してとどめを刺した。
ぼくは池のほとりに腰掛けて、ぼうっとその様子を眺めている。いつもの光景だ。
「ファイア……っと、これでよし」
ぼっ、と音がしたほうに目をやると、ライムの足元にはこんがりと焼けた魚がふたつ転がっていた。
茶色くごげ目のついた腹に、胃袋を刺激されるようないい匂い。いただきますまで待っていられる訳がない。ぼくはたまらずにそれに手を伸ばし、かぶりついた。
「……っあ、ちち」
途端、舌が焼けるような感覚に襲われたものだから、ぼくは思わず声をあげてそれから口を離した。そんなぼくを隣で見ていたライムがけらけら笑う。
「がっつきすぎだ。ふへっ、ふーふーしてからに、ははっ、すればいいのに」
「そんなに笑わなくても……」
「悪い悪い、つい、な」
ぼくがちょっと睨んであげると、ライムはまるで誠意のない謝罪をしてからまた、へへと笑った。反省の色が見えないのはいつものことだからもういいや。
ぼくはまた舌を焼かれないように注意深く焼き魚に息を吹きかけて、それから口に運んだ。大きな影がぼくらの頭上を通り過ぎ、目の前をふわふわと漂っていた一つ目のクラゲが風にさらわれていく。ウミウシが地面から顔を覗かせ、岩に腰掛けた二本の尻尾の狐なにやら楽しげに話をしてから、森の奥へ去っていった。
三つ首の黒猫が朝ごはんを捕えた頃には、魚はいつのまにかぼくの中に消えていた。
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさまでした。それはちゃんと言うんだな。いただきますは忘れたのに」
「そういうこともあるよ。さ、帰ろ」
両手を合わせてごちそうさまをしたあとで、そういえば今日はいただきますを忘れていたのを思い出した。でも、もう今更かな。なんてぼんやり考えながらぼくは家に帰るべく立ち上がろうとした、その時だった。
『ぎゃおあああああ!』
森中に響き渡るような誰かの雄叫びがあたりの木々を揺らした。耳を塞ぎたくなるような、悲鳴にも似た絶叫。ぼくとライムは顔を見合わせて、頷きあった。
「あの声、きっとあいつだ」
「うん、いこう」
「ああ」
ぼくとライムは声のした方に走り出した。

×××

「あ、あれっ。誰かいるよ」
「あれか、よし、急ぐぞ」
走り出してから数分、立ち並ぶ木々の隙間に人影が見えた。ぼくが指をさすと、ライムがスピードを上げる。あっという間に視界から消えていく。ぼくはライムの後を追った。
それから1分もたたないうちに、声の正体がぼくの視界に飛び込んでくる。そこいらの木々くらいなら簡単になぎ倒せてしまいそうなほどの巨体、大きく裂けた口は半開き。長い触覚はゆらゆらと揺れている。薄紫色の背に白い腹、その体には似合わない小さすぎる足が何本か。この森の中でも桁外れな大きさの大魚、オオグチだ。
それに対峙するのは一人の少女。そしてその後ろにもう一人、座り込んだ少女がオオグチの前に立った少女を心配そうに見つめている。
「トアに、手は、出させない……!」
両手を広げ、後ろの少女を守るようにオオグチの前に立ちふさがって、威嚇するように声をあげた。
水色の服からすらりと伸びる足は、何年も陽の光を浴びていないみたい白い。白い髪から覗くうねったツノと、左腕の肘から下、そこだけ別の誰かと取り替えられてしまったかのように真っ白な毛に覆われている。
どちらかといえばぼくらに近い見た目をしているが、微かに震えた足は少女が人間であると言っているようなものだった。キッとオオグチを睨みつけた眼はまだぼくらを捉えていないみたいだ。
「……どうする?コハク」
ふと、隣から聞き慣れた声。ぼくの横で眺めていたライムが、オオグチに気づかれぬよう声を潜めて尋ねる。
どうするなんて聞いているけど、どうせ答えはわかってるんだろう。
「どうって、助けるよ」
「ま、だよな」
ぼくの答えを待っていたのか、微笑んだライム。ああ、やっぱり。こういう状況になるとぼくが見過ごせないのはわかっているんだ。
「ぼくがやるから、引きつけておいてほしい。頼める?」
「りょーかい、任せとけ」
一見やる気がなさそうな返事だが、その目はしっかりとオオグチを捉えている。ゆらゆらと触覚を揺らしたオオグチが少女に近づいていく。いかなくちゃ。
ぼくとライムは頷きあってから、それぞれに動き出した。
「バーン!……っと、まあ、流石に避けられちゃうか」
まず、ライムがバーンの魔法と共に少女とオオグチの間に割って入る。ぼんっと何かが破裂したような音と一緒に焦げた魚の匂いが漂った。
小規模な爆発を起こしたようだが、オオグチは無傷らしい。ざり、と誰かの後ずさる音。
「……だ、だれ?」
「悪いが、今は答えてる暇がないんでな。後にしてくれ、っよ、っと。お、これも避けられるんだ」
明らかに困惑した少女の声色と、ライムの話し声。時折聞こえてくるライムの魔法の音。
うん、うまくいってるみたい。ぼくは音を立てないように気を付けながら、忍び足でオオグチの背後に回り込む。幸い森の中で周りが木で囲まれている。いくら空気の流れが読めるオオグチでも、あれだけライムが注意を引いてくれればぼくに気付くこともないだろう。
ぼくがちょうどオオグチの真後ろに来たあたりで、ライムと目が合った。よし、いける。
「フラッシュ!」
ライムの叫び声が聞こえたかと思うと、あたりがまばゆい光に包まれた。オオグチが怯んだ、その一瞬。
ぼくは茂みから助走をつけて飛び上がり、オオグチの後頭部を捉える。
そしてそのまま、右腕を振り下ろす。
『っぎゃ、ぉ、ああ……ぁ』
情けない声を上げて、オオグチは動かなくなった。どすん、と宙に浮いていた体が地面に落ちる。どうやら気絶したみたいだ。
そこまでするつもりはなかったんだけど、強く叩きすぎたかもしれない。不自然にへこんでしまったオオグチの後頭部をお詫びとして少し撫でてから、ぼくはライムに駆け寄った。
「おつかれ。完璧だったよ、さっきのタイミング」
「当たり前だろ?何年の付き合いだと思ってるんだよ」
いつも通り、かがんでライムとハイタッチ。いつもならもう少し話をするんだけど、助けた子たちを放っておくわけにもいかない。
倒れ込んだオオグチを、唖然とした表情で見つめる少女たち。まあ、びっくりするのも無理ないよな。ぼくはできるだけ上等な笑みを浮かべて話しかけてみることにした。
「大変だったね。君たち。いきなりオオグチに襲われるなんて」
「……あ、ありがとう。助けて、くれて」
白い髪の少女は、真っ白な左腕を背中に隠すようにしながらぼくにお礼を言った。見せたくないのだろうか。なんにせよ、お礼を言われるのは悪い気分じゃない。
謙遜するのもどうかと思い微笑みを返しておいた。ライムがぼくの肩によじ登り「なあ」と口を開く。
「あいつはいいのか?」
「あ、トア!」
ライムが指差したのは、木を背に呆然とオオグチを見つめる黒髪の少女。トアと呼ばれた少女は、白髪の少女に呼びかけられてやっと、淀んだ目をこちらに向けた。
その両手首から両肘にかけて、包帯がぐるぐると巻きつけられている。ぼくらの姿が目に入るや否や、さっともう一人の少女の後ろに隠れてしまった。白髪の少女は困ったような笑みを浮かべる。
「あ……ごめん。トア、ちょっと怖がりだから」
「まあ別にいいさ。ところでお前、名前は?」
「私はロロ。で、こっちがトア」
トアを落ち着かせるように右手で撫でてやりながら、ロロはぼくらに自己紹介をした。トアはロロに撫でられて安心したのか、幾分か柔らかな表情になって口を開く。
「……あなたたちは、なんて、いうの?」
「ぼくはコハク」
「俺はライムだ」
誰かと話すことに慣れていないのか、目を伏せてたどたどしい喋り方のトア。ぼくらの名前を聞くと、ぼくとライムを交互に見てから、一歩前に踏み出した。
右手はぎゅっとロロと同じ水色の服の裾を握っている。光のない真っ黒な瞳が、ぼくらを捉えた。
「あ、あの、コハク、ライム……その、た、助けて、くれて。あ、ありがとう」
「「どういたしまして」」
ぼくとライムの声が重なった。もうこれで怖がられなくなるかな、と少し期待していたのだけど。そんな期待も虚しく、トアはそれだけ言ってまたロロの後ろに隠れてしまった。やっぱりまだ怖いみたい。
無理に話しかけて逃げられてしまっては困るし、ぼくは気になっていたことを聞いてみることにした。
「ねえ、二人はどうしてここに来たの?二人とも、人間だよね?」
「ああ、そうそう。俺も聞こうと思ってたんだ」
「……えっーと、ね……」
ぼくらが尋ねると、ロロは視線を泳がせて口ごもる。言うべきなのか悩んでいるみたいだ。よく考えてみると、二人には不可解な部分があった。
ぼくの知っている人間はこんな水色一色の服なんて着ていなかったし、それぞれ服装が違ったはずだ。あれ、数字も書いてある。66と75……?なんの番号なんだろう。
トアはロロみたいにツノが生えていたり、腕が片っぽだけ取り替えられているなんてこともなかった。なんなんだろう、この人間。
ロロはやがて決心がついたのか、小さく息を吸い込んでから口を開いた。
「見てみたかったの、外の世界を」
「外の世界?」
「うん。僕たち、あそこにいたの」
トアが指差したのは、木々の向こうにある灰色の建物だった。四角い箱を組み合わせたみないなそれは、どこか冷たい印象を受ける。
固そうな壁にはところどころ鉄格子がはめられているのが見て取れた。扉らしきものはこっちからは見つけられない。まるで、誰かを閉じ込めているみたいだ。……まさか。一瞬脳裏をよぎったよくない想定をぼくは否定した。
いつかのあの子と同じだなんて、そんなことあるわけないんだ。きっと違う。そんな期待を込めて建物を眺めていたぼくの耳元で「まさか」と呟くような声がした。
「お前ら、まさか。あの実験の被験者、なのか?」
「……知って、るんだ。そうだよ、私たち。あそこじゃもう用済みなんだ」
ライムの言葉に、二人は目を見開いて。続けてロロがそう言った。ああ、そうじゃないと信じたかったのに。
人外の手足を縫い付けられて、ぼくらの目の前で生き絶えたあの子と、同じだなんて。
でも、そうじゃないと辻褄が合わないことが多すぎる。番号が振られていることだとか、ロロの左腕だとか。じゃあ、この子たちも……?そんなことあるわけない。最悪の想定をどうにかかき消して、ぼくは尋ねた。
「そう、だったんだ。えっと、二人はこれからどうしたいの?」
「これから……」
できるだけその話題から話が逸れるように、ぼくは聞いた。二人は顔を見合わせて、少し考えているみたいだ。
外の世界が見たいという願いは叶ったけれど、もう見たからおしまい。なんてことにはできない。
このまま二人を野放しにしておくのも危険だし、何かしら同行できるような理由があればいいんだけど。そんなぼくの淡い期待に応えるかのように、トアが口を開いた。
「僕、もっと先が見たい。あの山の向こうの世界に、行ってみたい」
「そしたら、僕たちを受け入れてくれる世界が、あるかもしれない」
トアの視線の先には、高い高い山が連なっていた。頂上のあたりは雲に隠れていてよく見えない。オオグチでも越えることが難しい、かなり高さの山脈だ。
その先の景色を知るものは少ないだろう。僕らだって見たことがない。相変わらず光はないけれど、真っ黒な眼はしっかりと山脈を見据えていた。
ぼくの左肩が急に軽くなったかと思うと、ライムが地面に降り立っていた。
「じゃ、行くか。あの山。先の景色を見に行こうぜ」
ぼくらに向けてにかっと笑うと、ライムは背を向けて歩き出した。ぼくの前の二人は、目を見張りぽかんと口を開けている。
「え、ついてきてくれるの?」
「もちろんそのつもりだよ。まあ今すぐに出発するわけじゃないけどね」
心底驚いた顔の二人に笑いかけ、ぼくはロロの手を取った。隠していた方の左手なのに、驚きすぎて抵抗するのも忘れているようだ。ふわふわとした感触は、不思議と安心感を与えてくれる。
「ほら、いこう。ライムに置いてかれちゃうよ」
ぎゅっと握り返されたその手は、少し震えていた。ぼくらの頭上を魚が一尾、泳いでいった。
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