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The Gifts of Holy Night ー第2話ー
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11月下旬の月曜、昼下がり。
オフィスの席を立ち、自動販売機で缶コーヒーを買うと、岡崎は人気のない休憩室の窓際のテーブルに座った。
空を見上げて、ふうっと深いため息をつく。
晴れた空に、美しい雲がゆっくりと動いていく。
……なんだろう。
ここ最近、なんだかやたらに疲れる。
どうして、こんなに重いのか。——頭も、身体も。
なんとなく肩に手を置き、首を左右に倒してみる。
……こんな風に、どこかを締め付けられるような重さ。
今まで、経験したことのない息苦しさ。
——これは、一体なんだ?
いや、なんということはない。
最近、いつになく仕事が慌ただしかったことと……
それと……
……くそ。
感じないふりをしようとしても——無視できない。
どうしても晴れてくれない、心の奥の暗い翳。
気づけば、新たなため息が唇から漏れる。
こんな時——
あいつみたいに煙草が吸えたら、少しは楽になるのだろうか。
その胸元にいつもある、温められた煙の匂いが、不意に鼻に蘇った。
……だああああーーーっ!!!
だからそっち行くなって俺の思考っっ!! 何度言えばわかるんだよ!!?
苦し紛れに美しい指で額を覆い、小さく唸る。
気分を変えたくて手にしてきたスマホも、テーブルに投げ出したまま触れる気にならない。
「…………なんだ、これ」
そう独り言を零し、岡崎は、いつになくうつろな視線をぼんやりと前方に漂わせた。
そんな岡崎の様子の変化を、社内の女子達は敏感に嗅ぎ取っていた。
休憩室をこっそり覗き終えた若い女子二人が、キャイキャイ言いながら廊下を行く。
「ねえーーーー……最近の岡崎さん、なんか色っぽくて、やばくない?? はあぁ……美しすぎて卒倒しそう……」
「ちょっと、私の岡崎様を気安く呼ばないでよっ!
でも、ほんとよねー。もともと超絶美形だし仕事バリバリなのは全然変わらないんだけど……仕事の隙間のほんの一瞬、何か別のこと考えて視線が憂鬱そうに彷徨ったり……今みたいに、人知れずため息ついたり。その憂いがまた艶っぽくて……
もーーっっ力一杯抱きしめたい! あの吐息を胸いっぱいに吸い込みたい!!!」
「そういうエロい発言やめて! 岡崎さんが汚れる!!
でも、やっぱりさ……あれって、多分……恋……とかな気がしない?」
「いやっ!! そんなの嫌っっ!!! 岡崎様が誰かを想ってため息なんて……私耐えられない~~~!!」
「その誰かって、もしかして私かも~~♡ やだどうしよっ!♡♡」
「はぁ?……あんたほんとおめでたいわね。どこをどうやったらそういう勘違いできるのよ?」
「おいおい、君達。廊下ではしゃぎすぎだぞ。
それも、そんな噂話を……恋心は、密かに胸にしまっておくものじゃないのか?」
通りがかりに女子達のそんな話を聞き、この会社の海外事業部長であり岡崎の直属の上司である若狭がクスクスとたしなめた。
「あ、すみませーん若狭部長」
「なんだ? 岡崎くんの様子がそんなにいつもと違うのか?」
「あ、うーん……そうですね、そんな気がするんです。ため息ついたり、時々何か考え込んでるような様子だったり……私たちが気にして見ちゃうからかもしれないですけど。キャッ♡」
「ふうん……そうか。
彼には、この間も面倒な仕事を随分手伝ってもらったしな。少し疲れているのかもしれない。
——今度、飲みにでも連れてくか」
「えええ~~! 私も行きたいです~!」
「お願いします部長ぉ~♡♡」
若狭は、困ったような微笑でその声に受け答える。
「君たちの黄色い歓声が隣にあっちゃ、彼も休まらんだろ?
……ちょっと静かな店にでも連れてって、優秀な部下を労わなきゃな」
そんなことを言いつつ、若狭は都合の良さそうな金曜を頭に浮かべた。
✳︎
「お疲れ様、岡崎くん」
「——お疲れ様です」
若狭が女子達のおしゃべりを小耳に挟んだ、その週の金曜。
岡崎と若狭は、大通りを一本裏に入った、隠れ家のように小さなジャズバーに来ていた。
「どう?——落ち着いてて、なかなか雰囲気いいだろ?
僕のお気に入りの場所なんだ。あんまり教えると客が増えちゃうから、大事な時にしか使わない」
お茶目な表情でそう言い、若狭は岡崎に微笑んだ。
「え……そんな大切な場所に、ご一緒しても良かったんですか?」
岡崎は、少し驚いたように若狭を見る。
「いや。むしろこういう時こそ使わないとな。
君は、僕の大事な右腕だ。この前も、随分と面倒な仕事を君に任せたんだ。しっかり仕事してもらった後は、それを労うのも上司の仕事だよ」
「——ありがとうございます。なんだかお気遣いいただいたみたいで……」
「ほらほら。そういうのがますます疲れるんだからさ。力抜いて楽しんでくれよ。
それから——仕事をする上で、何か悩みや問題でもあれば、気兼ねなくなんでも話してくれ」
「……あ……もしかして……
俺、何か悩んでるように見えたり……しましたか?」
「いや、そうじゃないんだ。
——実はさ、女の子達が君の様子にうっとりしててね」
岡崎の言葉に、若狭はクスッと笑いながらそんな風に答える。
「……は? うっとり??」
「ああ~、岡崎さんのため息も麗しいわあ~♡その吐息を胸いっぱいに吸い込みたい~~!……ってさ」
「……は……
全く……なんなんでしょうね」
岡崎は、最も興味から遠いものを扱うように呟いた。
「ふふっ。君のそういう冷ややかなところが、また女心をきゅんきゅんさせちゃうんだよな~。とかく世の中は不公平だ」
「部長こそ。今だってファンの女の子が大勢いるじゃないですか」
「どうだかな。今の子達は、おじさんをからかうのが面白かったりするんだろ」
若狭は、楽しげにロックのブランデーをカラリと呷る。
「……まあ、君が運命の人にでも出会えば、思い切り深くその人を愛しそうだけどね。
君なら、素敵な彼はもちろん、素敵な夫、満点のパパになってくれるのは間違いなさそうだからなあ。女の子達が君にときめくのもわかるさ」
「…………」
「それにな——僕ぐらいの年齢になると、だんだんわかってくる。
そういうパートナーや子供、なんていうのは、若い頃はどこか重たくて煩わしいものにも思えるけど……やっぱり、そんな絆が嬉しいものだ、なんてな。
——あ、悪い。おじさんの説教臭くなっちゃったな」
「——いえ。
多分……そうなんでしょうね」
少し俯いてそう答え、岡崎はグラスの中の琥珀色の液体を見つめる。
「岡崎くん。——何かあるならば、仕事以外の話でもいいんだぞ?
僕のような男でも、君より少しは多く生きてる。……まあ、偉そうに人の悩みに口出しできるほどの人格者じゃないけどさ」
若狭は、そんな岡崎の様子を少し窺うようにしてから、穏やかに微笑んだ。
「……ありがとうございます。
部長とこういうお話ができるだけで……何か、自分の気持ちが整理できるような気がします」
「そうか。……ならいいが——
さすが岡崎くんだな。こういう時にも、上司を喜ばす言葉をちゃんと知ってる。
……お、グラスが空きそうじゃないか。なんでも好きなものをオーダーしたらいい」
上質の酒と、ジャズ。暖かな上司との何気ない会話。
岡崎は、頭の隅で別のことをぐるぐると考えながら、その空気の中にいた。
「部長、今日はありがとうございました」
「うん。また来週な。気をつけて帰れよ」
若狭と別れると、岡崎は冷たい夜の外気を深く吸い込んだ。
冬の空に、星が冴えた瞬きを見せている。
どこか上の空だった時間の中に——
若狭と交わした会話の一部だけが、胸に刺さるように残っていた。
「……やっぱりな」
岡崎は、空へ向けてそう小さく呟くと、ふっと淡く微笑んだ。
✳︎
吉野は、漠然とした不安の中にいた。
数日前、岡崎からメッセージを受け取っていた。
『お前に預けたサボテンに用があるから、今度の金曜にお前の部屋に行きたいと思うが。
都合大丈夫か?』
予定も特になく、問題ない旨を返信した。
普段と変わらぬ、あいつらしい淡々としたメッセージ。
けれど——
何か、いつもと違う。
いつもなら——
金曜の都合が合えば、ほぼ毎回いつものカクテルバーでとりあえず飲むのが当たり前になっているのだ。
なのに。
そういうことを省いて、サボテンに用事っていうのは……何なんだろう。
もしかして、本当にただサボテンの生育状況をチェックしに来るだけなのだろうか?
いや、おかしーだろそれ。
いくらガチガチに生真面目なあいつでも、さすがにそれはない。
……と思う。
——何か、いつもと違う要件がある。
恐らく、酒抜きでやりとりしなければならない要件が。
何度不安を拭おうとしても、吉野の勘は繰り返しそう呟いていた。
オフィスの席を立ち、自動販売機で缶コーヒーを買うと、岡崎は人気のない休憩室の窓際のテーブルに座った。
空を見上げて、ふうっと深いため息をつく。
晴れた空に、美しい雲がゆっくりと動いていく。
……なんだろう。
ここ最近、なんだかやたらに疲れる。
どうして、こんなに重いのか。——頭も、身体も。
なんとなく肩に手を置き、首を左右に倒してみる。
……こんな風に、どこかを締め付けられるような重さ。
今まで、経験したことのない息苦しさ。
——これは、一体なんだ?
いや、なんということはない。
最近、いつになく仕事が慌ただしかったことと……
それと……
……くそ。
感じないふりをしようとしても——無視できない。
どうしても晴れてくれない、心の奥の暗い翳。
気づけば、新たなため息が唇から漏れる。
こんな時——
あいつみたいに煙草が吸えたら、少しは楽になるのだろうか。
その胸元にいつもある、温められた煙の匂いが、不意に鼻に蘇った。
……だああああーーーっ!!!
だからそっち行くなって俺の思考っっ!! 何度言えばわかるんだよ!!?
苦し紛れに美しい指で額を覆い、小さく唸る。
気分を変えたくて手にしてきたスマホも、テーブルに投げ出したまま触れる気にならない。
「…………なんだ、これ」
そう独り言を零し、岡崎は、いつになくうつろな視線をぼんやりと前方に漂わせた。
そんな岡崎の様子の変化を、社内の女子達は敏感に嗅ぎ取っていた。
休憩室をこっそり覗き終えた若い女子二人が、キャイキャイ言いながら廊下を行く。
「ねえーーーー……最近の岡崎さん、なんか色っぽくて、やばくない?? はあぁ……美しすぎて卒倒しそう……」
「ちょっと、私の岡崎様を気安く呼ばないでよっ!
でも、ほんとよねー。もともと超絶美形だし仕事バリバリなのは全然変わらないんだけど……仕事の隙間のほんの一瞬、何か別のこと考えて視線が憂鬱そうに彷徨ったり……今みたいに、人知れずため息ついたり。その憂いがまた艶っぽくて……
もーーっっ力一杯抱きしめたい! あの吐息を胸いっぱいに吸い込みたい!!!」
「そういうエロい発言やめて! 岡崎さんが汚れる!!
でも、やっぱりさ……あれって、多分……恋……とかな気がしない?」
「いやっ!! そんなの嫌っっ!!! 岡崎様が誰かを想ってため息なんて……私耐えられない~~~!!」
「その誰かって、もしかして私かも~~♡ やだどうしよっ!♡♡」
「はぁ?……あんたほんとおめでたいわね。どこをどうやったらそういう勘違いできるのよ?」
「おいおい、君達。廊下ではしゃぎすぎだぞ。
それも、そんな噂話を……恋心は、密かに胸にしまっておくものじゃないのか?」
通りがかりに女子達のそんな話を聞き、この会社の海外事業部長であり岡崎の直属の上司である若狭がクスクスとたしなめた。
「あ、すみませーん若狭部長」
「なんだ? 岡崎くんの様子がそんなにいつもと違うのか?」
「あ、うーん……そうですね、そんな気がするんです。ため息ついたり、時々何か考え込んでるような様子だったり……私たちが気にして見ちゃうからかもしれないですけど。キャッ♡」
「ふうん……そうか。
彼には、この間も面倒な仕事を随分手伝ってもらったしな。少し疲れているのかもしれない。
——今度、飲みにでも連れてくか」
「えええ~~! 私も行きたいです~!」
「お願いします部長ぉ~♡♡」
若狭は、困ったような微笑でその声に受け答える。
「君たちの黄色い歓声が隣にあっちゃ、彼も休まらんだろ?
……ちょっと静かな店にでも連れてって、優秀な部下を労わなきゃな」
そんなことを言いつつ、若狭は都合の良さそうな金曜を頭に浮かべた。
✳︎
「お疲れ様、岡崎くん」
「——お疲れ様です」
若狭が女子達のおしゃべりを小耳に挟んだ、その週の金曜。
岡崎と若狭は、大通りを一本裏に入った、隠れ家のように小さなジャズバーに来ていた。
「どう?——落ち着いてて、なかなか雰囲気いいだろ?
僕のお気に入りの場所なんだ。あんまり教えると客が増えちゃうから、大事な時にしか使わない」
お茶目な表情でそう言い、若狭は岡崎に微笑んだ。
「え……そんな大切な場所に、ご一緒しても良かったんですか?」
岡崎は、少し驚いたように若狭を見る。
「いや。むしろこういう時こそ使わないとな。
君は、僕の大事な右腕だ。この前も、随分と面倒な仕事を君に任せたんだ。しっかり仕事してもらった後は、それを労うのも上司の仕事だよ」
「——ありがとうございます。なんだかお気遣いいただいたみたいで……」
「ほらほら。そういうのがますます疲れるんだからさ。力抜いて楽しんでくれよ。
それから——仕事をする上で、何か悩みや問題でもあれば、気兼ねなくなんでも話してくれ」
「……あ……もしかして……
俺、何か悩んでるように見えたり……しましたか?」
「いや、そうじゃないんだ。
——実はさ、女の子達が君の様子にうっとりしててね」
岡崎の言葉に、若狭はクスッと笑いながらそんな風に答える。
「……は? うっとり??」
「ああ~、岡崎さんのため息も麗しいわあ~♡その吐息を胸いっぱいに吸い込みたい~~!……ってさ」
「……は……
全く……なんなんでしょうね」
岡崎は、最も興味から遠いものを扱うように呟いた。
「ふふっ。君のそういう冷ややかなところが、また女心をきゅんきゅんさせちゃうんだよな~。とかく世の中は不公平だ」
「部長こそ。今だってファンの女の子が大勢いるじゃないですか」
「どうだかな。今の子達は、おじさんをからかうのが面白かったりするんだろ」
若狭は、楽しげにロックのブランデーをカラリと呷る。
「……まあ、君が運命の人にでも出会えば、思い切り深くその人を愛しそうだけどね。
君なら、素敵な彼はもちろん、素敵な夫、満点のパパになってくれるのは間違いなさそうだからなあ。女の子達が君にときめくのもわかるさ」
「…………」
「それにな——僕ぐらいの年齢になると、だんだんわかってくる。
そういうパートナーや子供、なんていうのは、若い頃はどこか重たくて煩わしいものにも思えるけど……やっぱり、そんな絆が嬉しいものだ、なんてな。
——あ、悪い。おじさんの説教臭くなっちゃったな」
「——いえ。
多分……そうなんでしょうね」
少し俯いてそう答え、岡崎はグラスの中の琥珀色の液体を見つめる。
「岡崎くん。——何かあるならば、仕事以外の話でもいいんだぞ?
僕のような男でも、君より少しは多く生きてる。……まあ、偉そうに人の悩みに口出しできるほどの人格者じゃないけどさ」
若狭は、そんな岡崎の様子を少し窺うようにしてから、穏やかに微笑んだ。
「……ありがとうございます。
部長とこういうお話ができるだけで……何か、自分の気持ちが整理できるような気がします」
「そうか。……ならいいが——
さすが岡崎くんだな。こういう時にも、上司を喜ばす言葉をちゃんと知ってる。
……お、グラスが空きそうじゃないか。なんでも好きなものをオーダーしたらいい」
上質の酒と、ジャズ。暖かな上司との何気ない会話。
岡崎は、頭の隅で別のことをぐるぐると考えながら、その空気の中にいた。
「部長、今日はありがとうございました」
「うん。また来週な。気をつけて帰れよ」
若狭と別れると、岡崎は冷たい夜の外気を深く吸い込んだ。
冬の空に、星が冴えた瞬きを見せている。
どこか上の空だった時間の中に——
若狭と交わした会話の一部だけが、胸に刺さるように残っていた。
「……やっぱりな」
岡崎は、空へ向けてそう小さく呟くと、ふっと淡く微笑んだ。
✳︎
吉野は、漠然とした不安の中にいた。
数日前、岡崎からメッセージを受け取っていた。
『お前に預けたサボテンに用があるから、今度の金曜にお前の部屋に行きたいと思うが。
都合大丈夫か?』
予定も特になく、問題ない旨を返信した。
普段と変わらぬ、あいつらしい淡々としたメッセージ。
けれど——
何か、いつもと違う。
いつもなら——
金曜の都合が合えば、ほぼ毎回いつものカクテルバーでとりあえず飲むのが当たり前になっているのだ。
なのに。
そういうことを省いて、サボテンに用事っていうのは……何なんだろう。
もしかして、本当にただサボテンの生育状況をチェックしに来るだけなのだろうか?
いや、おかしーだろそれ。
いくらガチガチに生真面目なあいつでも、さすがにそれはない。
……と思う。
——何か、いつもと違う要件がある。
恐らく、酒抜きでやりとりしなければならない要件が。
何度不安を拭おうとしても、吉野の勘は繰り返しそう呟いていた。
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