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閑話 スワン陛下と騎士団長リチャード
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結婚式が終わり、騒動の最中に脱出した王族貴族は、ライト陛下のお詫びと代わりとして王族が使用するリゾートのいくつかを手配され、帰国した者、リゾートで寛ぐ者に別れた。
1日半程で騒動は片付いたそうで、出席者には事の顛末が報告された。
この国の膿が出され、よりよい国になるだろう。
怪物に変えられた者を元に戻すなど、オーレム陛下は研究者として優れている。
不治の病の治療等、遺伝子研究は役に立ちそうだ。
ジニアル殿下と互いに得意分野を活かしながら、二人で国を発展させていくに違いない。
ノースキャロット皇国のバニー陛下はすぐに国へ戻ったが、スワン陛下は当初の予定通り、手配されたリゾートを遠慮なく活用しながら、恋人であり騎士団長のリチャードと甘いバカンスを楽しんでいた。
しかしなんでバニーは俺に惚れたのか。
バニーは素直で可愛らしく、同じ王族として多少なりとも交流はあったものの、妹分の感覚だった。
長いこと険悪になっていたが、無事、友人になれてよかった。
「トロピカルジュースですよ。」
王国の南端のサンセットが美しいバンガローに二人はいる。
リチャードはベッドにシーツ一枚で横たわるスワンの頬にグラスをあてた。
「ひゃ!」
もう、と膨らむ様が可愛らしい。
「リチャード。したい。」
「奇遇ですね。私もです。」
二人は唇を重ね、そして―――――――。
1日半程で騒動は片付いたそうで、出席者には事の顛末が報告された。
この国の膿が出され、よりよい国になるだろう。
怪物に変えられた者を元に戻すなど、オーレム陛下は研究者として優れている。
不治の病の治療等、遺伝子研究は役に立ちそうだ。
ジニアル殿下と互いに得意分野を活かしながら、二人で国を発展させていくに違いない。
ノースキャロット皇国のバニー陛下はすぐに国へ戻ったが、スワン陛下は当初の予定通り、手配されたリゾートを遠慮なく活用しながら、恋人であり騎士団長のリチャードと甘いバカンスを楽しんでいた。
しかしなんでバニーは俺に惚れたのか。
バニーは素直で可愛らしく、同じ王族として多少なりとも交流はあったものの、妹分の感覚だった。
長いこと険悪になっていたが、無事、友人になれてよかった。
「トロピカルジュースですよ。」
王国の南端のサンセットが美しいバンガローに二人はいる。
リチャードはベッドにシーツ一枚で横たわるスワンの頬にグラスをあてた。
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もう、と膨らむ様が可愛らしい。
「リチャード。したい。」
「奇遇ですね。私もです。」
二人は唇を重ね、そして―――――――。
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