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最終話:チョロインは遺伝した
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あれから数年後。
娘と王太子になったデイヴィッド様は学園へ入学した。
15歳になった娘の剣の腕は、今では、騎士団の若い衆くらいなら相手にならない。
妻に似た美貌と、しなやかな筋肉のついた均整の取れた姿は、女神のようで。
明るく素直な性格は、みんなの人気者だ。
私は許さん、許さんと思っていたのに。
娘はあっさりと王太子に陥落されてしまった。
「アンジュは強くてかっこいいね!」
「アンジュ、可愛い!」
「アンジュ、大好き!」
「僕にはアンジュだけだよ!」
毎日毎日毎日毎日毎日、学園に行く前に馬車で迎えに来て、愛の刷り込みをしやがった、あの悪魔。
「剣の才能だけでなく、チョロインまで遺伝したのかしらね。」
「おかあさまー、ちょろいんってなに?」
「ほほほ、お父様みたいな人のことよ。」
「こらああああああああああっ!息子の前でそんなこと言わないっ!」
ミレニアが産んだ第二子は、私によく似た男の子だった。
たぶん、性格はミレニアに似てる、気がする。
アレックスが生まれたとき、マクシミリアン陛下に「これで、アンジュはいつでも嫁に来れるね…」と言われたのを、今でも覚えている。
「だ、大体、私のことをちょろいってなんなんだ…。」
ミレニアは、ふっと私を見て目を細めると。初めて会ったあの時のように、悪役令嬢の顔をした。
いたずら好きな、少し妖しい顔。
「生真面目で、女性に免疫が本当になくって。ちょっとからかったら、耳まで真っ赤になっちゃって。今も変わらず、『可愛いらしい』といつも思っていますわよ?」
「ほんとうだ、お父様かわいい!」
「かわいくない! もう白髪だってあるんだぞ!」
ミレニアに出会って、毎日がお祭りのようで。
愛する家族が出来て。
私は、幸せだ。
だが、まだまだあのヤンデレバトルジャンキーに、娘は嫁にはやらん!!
ふふふ、そのためには卒業とともに騎士団に入れて…。
ははは、ふふふふふふ…。
私は、どうやったら娘の嫁入りを遅らせることが出来るのか、
あの父子からどうやったら逃げられるのか、考えるのだった。
娘と王太子になったデイヴィッド様は学園へ入学した。
15歳になった娘の剣の腕は、今では、騎士団の若い衆くらいなら相手にならない。
妻に似た美貌と、しなやかな筋肉のついた均整の取れた姿は、女神のようで。
明るく素直な性格は、みんなの人気者だ。
私は許さん、許さんと思っていたのに。
娘はあっさりと王太子に陥落されてしまった。
「アンジュは強くてかっこいいね!」
「アンジュ、可愛い!」
「アンジュ、大好き!」
「僕にはアンジュだけだよ!」
毎日毎日毎日毎日毎日、学園に行く前に馬車で迎えに来て、愛の刷り込みをしやがった、あの悪魔。
「剣の才能だけでなく、チョロインまで遺伝したのかしらね。」
「おかあさまー、ちょろいんってなに?」
「ほほほ、お父様みたいな人のことよ。」
「こらああああああああああっ!息子の前でそんなこと言わないっ!」
ミレニアが産んだ第二子は、私によく似た男の子だった。
たぶん、性格はミレニアに似てる、気がする。
アレックスが生まれたとき、マクシミリアン陛下に「これで、アンジュはいつでも嫁に来れるね…」と言われたのを、今でも覚えている。
「だ、大体、私のことをちょろいってなんなんだ…。」
ミレニアは、ふっと私を見て目を細めると。初めて会ったあの時のように、悪役令嬢の顔をした。
いたずら好きな、少し妖しい顔。
「生真面目で、女性に免疫が本当になくって。ちょっとからかったら、耳まで真っ赤になっちゃって。今も変わらず、『可愛いらしい』といつも思っていますわよ?」
「ほんとうだ、お父様かわいい!」
「かわいくない! もう白髪だってあるんだぞ!」
ミレニアに出会って、毎日がお祭りのようで。
愛する家族が出来て。
私は、幸せだ。
だが、まだまだあのヤンデレバトルジャンキーに、娘は嫁にはやらん!!
ふふふ、そのためには卒業とともに騎士団に入れて…。
ははは、ふふふふふふ…。
私は、どうやったら娘の嫁入りを遅らせることが出来るのか、
あの父子からどうやったら逃げられるのか、考えるのだった。
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