【完結】元SS冒険者の部隊長は王族に陥落される

竜鳴躍

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新章(アリスの結婚編)

ダイエット大作戦

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ヘンゼルは、ヘーゼルナッツのような淡い茶色の髪の男の子で、グレーテルは黒髪で青い目の女の子。


デビュタントを控える15歳。

この春、学園に入った彼らは、同級生にこう呼ばれていた。



いの豚と黒豚。



領地にいるときは、ちょっと太ったかなぁ?くらいだった。


お父様とお母さまに、健康に良くないからあまりお菓子ばかり食べないほうがいいとか、太りすぎはよくないよ?とか確かに言われてはいたけれど、少しずつ、少しずつ太っていったものだから、気が付かなかったのだ。


お菓子を隠されても、モッタイナイ病が出て、二人でパクパク食べていた。

お父様とお母さまは仕事で飛び回ってたし、うるさく言う人もいなくて。




まさか、こんなに醜悪な状態だなんて。



歩けば、おなかがぷるぷる。



親戚も両親もみんな、美男美女ぞろいなのに。ということで、余計に馬鹿にされていた。



クリスおばさま?の指導は厳しい。

厳しいけど、絶対にデビュタントまでには綺麗になるのだ。

もうすぐ学園も長期休暇に入る。その間に何としても!



「いいか!美は一日してならず!! 美しく変身して、同級生をあっと言わせてざまあさせてやれ!」



「「はいっ!!」」




二人は思い出していた。



鼻で笑われ、陰口をたたかれた日々を。

『あらいやだ、こんなところに豚がいるわ。くさい、くさい。汗臭いわぁ。』

『あんなんじゃあ、壁の花にもなるかしら。』

『双子でよかったですわよね、双子じゃなかったらパーティーのペアもいなかったですわよねえ!』

『あ~ら手が滑っちゃいましたわぁ!(水ばしゃーん)』

『ごめんあそばせ、面積が大きいからついぶつかっちゃいましたわ!』


メラメラメラメラ。














アリスは、ザオラルとルージュのいる部屋へ向かっていた。

個別に部屋は持っているけど、二人は普段、ザオラルの部屋でおしゃべりをしたり、ザオラルの毛づくろいをしたりして遊んでいた。



「ただいま。帰ったよ、二人とも。」


ノックをしてはいると。



小さな卵を温めて眠っている神獣姿のザオラルと、それに寄り添ってルージュが眠っていた。



「ザオラル、本当に卵を産んだんだね。教えてくれてもいいのに。」



二人の頭を撫でる。



そうすると、ゆっくりと、二人の瞼が開いた。



「あ、起こしちゃってごめんね。」



「「おかえりなさい!!」」


二人の笑顔は柔らかだ。


「卵、産んだんだね。」


「うん。でも人間と同じくらい、長い間温めないといけないの。」


「そっか、僕が人間になれるようにしたから…。そんな長い間温め続けるのは大変だろう、どうしてたの。」


「ルージュが手伝ってくれて、お風呂とかトイレの時は温めるの代わってくれて。ここから動けないから、ずっとここにいてくれてたの。」


そうか。

それでも、かなり大変だろう。

アリスは、ザオラルのために保育器を作ろうと提案したが、断られた。


こうしている間が愛しいのらしい。



そうか、無事生まれたら僕は父親になるのか。


この分だと、もしかしたら、まだ妊娠超初期で分からないだけで、ほかの二人にも子どもが出来ているのかもしれないな。


ルージュに聞いたら、月のものは遅れているらしい。



暫く様子をみて、夜はみんなでくっついて眠るだけにしようね。

そういうと、ルージュも嬉しそうにする。


「早くお父様お母さまやロメオお兄様とラメールお兄様とカメオに、良い報告をしたいですわ。」

戴冠式に合わせて、ロメオお兄様とラメールとカメオも来るそうですの。


暫く滞在するみたいです。

もうすぐ城で行われる、デビュタントのパーティにもお呼ばれしているみたいですの。


「友好国で、かつ3人も王子がいて、まだ誰も婚約者がいないからな。」

ロメオ王子はジュリエッタと婚約するつもりでいるけど。


王子様たちのエスコートを誰が得るかで、大騒ぎになりそうだな。

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