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新章(アリスの結婚編)
王太子アリス
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「くそっ!!」
報告を受けて、ミカエルは机を叩きつけ、キャッツアイはアヴニールを外に出した。
「両国の王家から、この件について情報が漏れないようにしましょう。団員にも…。」
「それは駄目だよ、キャッツアイ。」
振り返ると、外に出したはずのアヴニールをつれて、アリスがそこにいた。
「王太子、あなたの母親のことですよ!? こんな事件、なんて言われるか! セカンドレイプって知っていますか?」
ミカエル副団長は詰め寄った。
「分かっています。だからこそですよ。お母様ですよ?世界中で有名人です。人の口に戸は立てられません。どんなに命じても、漏れて、噂になるでしょう。」
「お兄様?」
「アヴニール、お母様はね。自分が強いからって他所の国の事件に首を突っ込んで、自分から餌になって、本当に食べられちゃったんだよ。アヴニールもお母様と同じで、男の扇情を掻き立てるタイプだから、反面教師にしなさい。」
言いにくかったことをピシャリと言う。
「副団長、キャッツアイ。だから情報は、言うなと禁止するのではなく、こちらから出すのです。お母様のこれまでの功績とあわせて。悲劇のヒロインになってもらいましょう。」
お母様を責めるような噂話ではなく、世界中の世論をお母様の味方にしましょう。
暫くは、腫れ物に触るように、大切にされるでしょうが、そのくらいは罰として受け入れてもらいます。
「…狙いがあるんだな?」
お前のことだから、他にも考えての話だよな?
「さすがキャッツアイ先輩。」
この件を内密にするということは、フルールの責任も問わないということです。
あちらはその方がいいでしょうが、僕は許しません。
「バイオレット様に話したら、『あんな王家、滅ぼして。』とゴーサインが出ました。」
アリスは威厳と威圧感を持って、ミカエルとキャッツアイに指示を出す。
「斥候部隊は、この件をフルール国内で流布し、国民を煽動! 革命を後押しし、フルール王国を内から滅ぼす!」
「キャッツアイ、僕の妻たちは全員、孕みました。同時期にお母様もお父様と相当盛り上がっていましたので、そろそろ兆候があるかもしれません。」
いま、兆候が出るなら、間違いなく父親はお父様です。
ですが、疑われかねない。
そんな事にならないように、しっかりしたストーリーでお願いしますよ。
「仰せのままに。」
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「それは駄目だよ、キャッツアイ。」
振り返ると、外に出したはずのアヴニールをつれて、アリスがそこにいた。
「王太子、あなたの母親のことですよ!? こんな事件、なんて言われるか! セカンドレイプって知っていますか?」
ミカエル副団長は詰め寄った。
「分かっています。だからこそですよ。お母様ですよ?世界中で有名人です。人の口に戸は立てられません。どんなに命じても、漏れて、噂になるでしょう。」
「お兄様?」
「アヴニール、お母様はね。自分が強いからって他所の国の事件に首を突っ込んで、自分から餌になって、本当に食べられちゃったんだよ。アヴニールもお母様と同じで、男の扇情を掻き立てるタイプだから、反面教師にしなさい。」
言いにくかったことをピシャリと言う。
「副団長、キャッツアイ。だから情報は、言うなと禁止するのではなく、こちらから出すのです。お母様のこれまでの功績とあわせて。悲劇のヒロインになってもらいましょう。」
お母様を責めるような噂話ではなく、世界中の世論をお母様の味方にしましょう。
暫くは、腫れ物に触るように、大切にされるでしょうが、そのくらいは罰として受け入れてもらいます。
「…狙いがあるんだな?」
お前のことだから、他にも考えての話だよな?
「さすがキャッツアイ先輩。」
この件を内密にするということは、フルールの責任も問わないということです。
あちらはその方がいいでしょうが、僕は許しません。
「バイオレット様に話したら、『あんな王家、滅ぼして。』とゴーサインが出ました。」
アリスは威厳と威圧感を持って、ミカエルとキャッツアイに指示を出す。
「斥候部隊は、この件をフルール国内で流布し、国民を煽動! 革命を後押しし、フルール王国を内から滅ぼす!」
「キャッツアイ、僕の妻たちは全員、孕みました。同時期にお母様もお父様と相当盛り上がっていましたので、そろそろ兆候があるかもしれません。」
いま、兆候が出るなら、間違いなく父親はお父様です。
ですが、疑われかねない。
そんな事にならないように、しっかりしたストーリーでお願いしますよ。
「仰せのままに。」
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