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アヴニール編【学園編】
俺のお嫁さんです
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「父さん、母さん、そして冒険者のみんな。この人は、キャットさん。俺は、この人をお嫁さんにします。」
冒険者ギルドの大きなテーブルに向かい合う。
俺たちに一緒に来てほしいって言うのは、キャット先生が不安にならないように守ってほしかったんだな。
なんか遠くの方で、『あれ、絶対そうだぞ…。』とかひそひそ聞こえる。
本人がどんなに努力しても、変わっても、一度世に出た物は消えない。
それって辛い。
「あらまぁ、可愛らしい子ね。」
「それで式はいつにするんだ?」
「結婚式は…やらなくていいんです。」
だって、僕がバージンロードを歩くなんて、笑えるでしょ?
「この酒場で出来ないかと思ってるよ。できるだけ早いうちに。」
えっ…と、キャットが驚いてキリアを見た。
「えーうちでいいの?じゃあ、お祝いのごはんは腕によりをかけなくちゃね!」
「ああ、じゃあ俺の家から結婚指輪と衣装はプレゼントさせてくれないか。」
キャッツアイ先輩が挙手をした。
「えっ、そんな高そうなもの貰うなんて…。」
「気にしないで。せっかくだから花嫁を着飾りたいだろう。どんな衣装がいいかな、アヴニール、たしかここ、2階があったよな。2階で二人で衣装デザインを考えていてもらえないか。」
キャッツアイ先輩が目線でキリアと俺に合図をする。
「いこ、キャット先生!」
「あ、うん…。」
二人がいなくなったのを見計らって、キリアは両親、冒険者たちをぐるりとみやった。
「キャットは、みんなの考えてる通り、キティちゃんです。」
「おまえ、そんなのと結婚する気か?しかも年上じゃないのか?」
古株の冒険者が声をあげる。
処女とまではいかなくとも、なにもそんな何人相手にしたか分からないのをわざわざ選ばなくても、将来有望なキリアなら、もっといい人がたくさんいるだろうに、という親心ではある。
「キャットは好きでああいうことをしてたんじゃない。親が借金を作って、兄弟姉妹全員身売りさせられそうだったから、自分一人で全部背負ったんだ。だから、みんなにはお願い。キャットのこと、どうせみんななら遅かれ早かれ知られるって分かってたから、隠さず言ったんだよ。みんななら、分かってくれるよね?一緒にキャットを守ってくれるよね?」
借金って…あれ設定じゃなかったんだ…。
あの最初のやつ、マジなヤツだったんだ。なんか抜いてごめん。
そんな声が聞こえてくる。
「キャットは裏家業の金貸しに無理やり身売りさせられたんだよ。選択できる状態じゃなかった。それで、自分はエッチが好き、誰でもいいみたいな奔放な顔してたけど、それって、たぶん。」
「クリスと同じね。クリスの場合は旦那様がついていたから、症状は違うけど。心の傷になったんだわ。」
「母さんの言うとおりだよ。俺、調べたんだ。そういうことがあると、自己肯定感が低くなるんだ。自分を大切にしなくなって、誰とでも…そうなっちゃうんだよ。けして、本人が悪いわけじゃないんだよ。俺が、直してあげたいんだ。」
「よし!わかった!!俺たちで守ろうぜ!!!」
「そうだな、昔のことで付きまとうヤツとかいたら、近づく前にやっつけてやる!」
「この話は口外しないぜ!」
「それでこそ、俺のギルドの冒険者だ!!!!」
「ありがとう、みんな。みんなだったら、そう言ってくれるって信じてた。」
「ねえ、キャット先生。俺のドレスは白なんだよ。キャット先生も白がいい?」
「……くろ、黒がいい。」
「黒?」
「白は、『あなたの色に染めてください。』の白。黒はね、「何にも染まらない』色なんだよ。」
今更まっさらにはなれないから、完全にキリアの色には染まらないかもしれない。
だけど、誰にも染まらない、自分が自分のままキリアに寄りそう、そういう意思表示はできるかも。
「わかった、なかなかセンセーショナルだね。ゴスロリ風なんか先生は似合うんじゃないかな。」
「…ありがとう。」
「ねえ、先生。結婚式したら、俺の入隊式の日まで1か月近くあるから、俺たち旅行するの。よかったら、いっしょにW新婚旅行にいかない?」
「いいね!」
二人の花嫁は、窓辺で笑う。
冒険者ギルドの大きなテーブルに向かい合う。
俺たちに一緒に来てほしいって言うのは、キャット先生が不安にならないように守ってほしかったんだな。
なんか遠くの方で、『あれ、絶対そうだぞ…。』とかひそひそ聞こえる。
本人がどんなに努力しても、変わっても、一度世に出た物は消えない。
それって辛い。
「あらまぁ、可愛らしい子ね。」
「それで式はいつにするんだ?」
「結婚式は…やらなくていいんです。」
だって、僕がバージンロードを歩くなんて、笑えるでしょ?
「この酒場で出来ないかと思ってるよ。できるだけ早いうちに。」
えっ…と、キャットが驚いてキリアを見た。
「えーうちでいいの?じゃあ、お祝いのごはんは腕によりをかけなくちゃね!」
「ああ、じゃあ俺の家から結婚指輪と衣装はプレゼントさせてくれないか。」
キャッツアイ先輩が挙手をした。
「えっ、そんな高そうなもの貰うなんて…。」
「気にしないで。せっかくだから花嫁を着飾りたいだろう。どんな衣装がいいかな、アヴニール、たしかここ、2階があったよな。2階で二人で衣装デザインを考えていてもらえないか。」
キャッツアイ先輩が目線でキリアと俺に合図をする。
「いこ、キャット先生!」
「あ、うん…。」
二人がいなくなったのを見計らって、キリアは両親、冒険者たちをぐるりとみやった。
「キャットは、みんなの考えてる通り、キティちゃんです。」
「おまえ、そんなのと結婚する気か?しかも年上じゃないのか?」
古株の冒険者が声をあげる。
処女とまではいかなくとも、なにもそんな何人相手にしたか分からないのをわざわざ選ばなくても、将来有望なキリアなら、もっといい人がたくさんいるだろうに、という親心ではある。
「キャットは好きでああいうことをしてたんじゃない。親が借金を作って、兄弟姉妹全員身売りさせられそうだったから、自分一人で全部背負ったんだ。だから、みんなにはお願い。キャットのこと、どうせみんななら遅かれ早かれ知られるって分かってたから、隠さず言ったんだよ。みんななら、分かってくれるよね?一緒にキャットを守ってくれるよね?」
借金って…あれ設定じゃなかったんだ…。
あの最初のやつ、マジなヤツだったんだ。なんか抜いてごめん。
そんな声が聞こえてくる。
「キャットは裏家業の金貸しに無理やり身売りさせられたんだよ。選択できる状態じゃなかった。それで、自分はエッチが好き、誰でもいいみたいな奔放な顔してたけど、それって、たぶん。」
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「母さんの言うとおりだよ。俺、調べたんだ。そういうことがあると、自己肯定感が低くなるんだ。自分を大切にしなくなって、誰とでも…そうなっちゃうんだよ。けして、本人が悪いわけじゃないんだよ。俺が、直してあげたいんだ。」
「よし!わかった!!俺たちで守ろうぜ!!!」
「そうだな、昔のことで付きまとうヤツとかいたら、近づく前にやっつけてやる!」
「この話は口外しないぜ!」
「それでこそ、俺のギルドの冒険者だ!!!!」
「ありがとう、みんな。みんなだったら、そう言ってくれるって信じてた。」
「ねえ、キャット先生。俺のドレスは白なんだよ。キャット先生も白がいい?」
「……くろ、黒がいい。」
「黒?」
「白は、『あなたの色に染めてください。』の白。黒はね、「何にも染まらない』色なんだよ。」
今更まっさらにはなれないから、完全にキリアの色には染まらないかもしれない。
だけど、誰にも染まらない、自分が自分のままキリアに寄りそう、そういう意思表示はできるかも。
「わかった、なかなかセンセーショナルだね。ゴスロリ風なんか先生は似合うんじゃないかな。」
「…ありがとう。」
「ねえ、先生。結婚式したら、俺の入隊式の日まで1か月近くあるから、俺たち旅行するの。よかったら、いっしょにW新婚旅行にいかない?」
「いいね!」
二人の花嫁は、窓辺で笑う。
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