【完結】元SS冒険者の部隊長は王族に陥落される

終章 魔王と勇者

結婚式と初夜

今日、俺はお嫁に行く。

昨日、栗栖剣から、種田剣になった。


マーメイドラインの純白のウェディングドレスは、コルセットで締めて、パットを入れたら、俺のペタンコな胸でもそれなりに見られる谷間ができた。

プロってすげえわ。

バージンロードを父さんと歩き、アイスと腕を組む。


ありがとう。
俺をちゃんと見つけてくれて。


ありがとう。
神様。
アイスにまた、会わせてくれて。





初夜がきて。


「なんか、怖いな。」


「両方、可愛がってあげるね。」


ウェディングドレスを脱ぎ、恥ずかしいから、アイスに抱きつく。




「つるぎ。」

今の君は、クレッシェンドであり、クリスであり、つるぎ。
全部の君を、愛しているよ。


「俺も…。」





唇を貪り合い、ベッドの上に雪崩こむ。


「あっ、は…。」

「ふふっ、気持ちいい？　女の子の方が濡れてきたよ?」


「イヤあ。言わないでえ。」


「まずは、こっちに入れるね」

女の子の方。


先をあてがい、中へ…


「うぅっ、うっ


思ってたより、痛い。自分の体の中に壁があるみたいで、なかなか割れない。


「くっ…

「あぁあああああっ！」


貫かれた音がして、下肢に痛みを感じる。じんじんする。

血。生理とも違う、それが自分の中から流れているのを感じた。


「女の子って凄い…。こんなに痛かったなんて、甘く見てたわ。」


はあはあと息を吐く俺を、優しく抱きしめる。


「だいじな奥さん。僕の赤ちゃん、産んでね。」


「うん。アリスもジュリエッタもアヴニールもラスティもマナも。もう一度会いたいから。俺がもう一度産む。」

「大変だ。」

ゆっくり腰を動かす。

お尻でする時のことを思い出して、自分のそこでアイスのものを可愛がる。


「だから、孕ませて。奥に。たくさんほしい。」

「処女なのに床上手ってどういうことかな…。」

アイスが眉を寄せる。

縋りついて。

指を絡めて。

互いに欲しがって。


子宮口が開き、奥に熱いものが、たくさん…。


「あぁっ。嬉しいっ…。」　

「若いから、たくさん抱いていい？」


「うん…。」

お尻の穴は、欲しくてピクピクしてる。


俺は、女の子じゃないもん。

慣れたこっちもほしい。


指で慣らされ、後ろを穿たれる。


「あ、あああっ。すごいっ、イッ…」

「いっぱいイッて。」


両方の孔がぽっかり開いて痙攣するまで抱かれて、体の中はアイスのものでいっぱいになって。


熱く痺れる下肢が、もういいってなるまで、アイスは抱いてくれて。


ベッドの中で裸のまま。

二人で抱き合って眠った。


朝が来たら、またやりたくなるんだろうな。





結婚式をしたホテル。初夜で泊まったその高級ホテルの下には、黒塗りの高級車。


古山は爪を噛んだ。


種田財閥の黒服にガードされ、結婚してしまうまで、ついに邪魔ができなかった。

今頃あの人は、魔王に純潔を奪われているだろう。

「大丈夫ですよ。俺が助けてあげますからね…。」


勝負は入学後。

算段を考える。