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こうしてはいられない
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「ケヴィ~~~ン!!」
「うわぁあ!」
また、私の自室にデュランが飛び込んできた。
色んな軍議ごとの資料とかあるから、急に来るのは本当にやめてほしい。
王太子のデュランが見てはいけない資料だってあるんだから。
机の上の書類の上に、適当に紙や本をぶちまけて、カモフラージュする。
「なんなんだ、デュラン!私の部屋に入る時はノックしてくれっていつも言ってるじゃないか!」
「ヤダァ、ケヴィンったら水臭い。お前が自慰をしている最中に出くわしたとしても、俺は何とも思わないぞ!むしろ、兄弟仲良く…。」
右手を軽く丸め、上下に梳くような動作をする。卑猥だからやめれ。
「やめてくれ、気持ちが悪い。……で?いきなり現れたのは何の用件だ?」
「ひっどーい!何もなかったらカワイイ弟の顔を見に来ちゃいけないって言うのかい?まぁ、ちょっとさ、今度のデビュタント、大ニュースがあるんだよ!」
「デビュタント??」
ああ、私も一回だけ出たなあ。パーティはあんまり好きになれないから、結局自分のデビュタントの時くらいしか参加してないけど。
「騎士団長の息子、ずっと静養させてたらしいんだけど、最近になって学園にも編入して。今度のデビュタントに出るんだって!」
何だって!?俺のキティが!?
侯爵め、一言言ってくれてもいいのに…。
「彼らは両性具有でしょう?どうやら、その子は『産む方』のノース家らしいんだよね。長いこと静養していて婚約者もまだいない上に優秀で、しかもすっごい美人らしいんだ!今から楽しみだよ!!」
「…お前には婚約者がいるだろう?」
「それはそれだよね。婚約であって結婚ではないし。より王妃に相応しい人物が現れれば父上たちも考えるだろうし。まあ、俺としては、単純にそんなにきれいな子なら見てみたいなぁって!ねね、気になるでしょ!ケヴィンもたまには参加しようよ!」
「する!」
「…えっ。散々抵抗すると思ったのに拍子抜け。」
「絶対にするから!!!」
ジト目のデュランに、『ケヴィンもやっと関心がでてきたんだねぇ。』と言われたけど、知らない。
急いで騎士団長に連絡しなければ。
彼には俺とそろいの服を着てもらいたい。
「うわぁあ!」
また、私の自室にデュランが飛び込んできた。
色んな軍議ごとの資料とかあるから、急に来るのは本当にやめてほしい。
王太子のデュランが見てはいけない資料だってあるんだから。
机の上の書類の上に、適当に紙や本をぶちまけて、カモフラージュする。
「なんなんだ、デュラン!私の部屋に入る時はノックしてくれっていつも言ってるじゃないか!」
「ヤダァ、ケヴィンったら水臭い。お前が自慰をしている最中に出くわしたとしても、俺は何とも思わないぞ!むしろ、兄弟仲良く…。」
右手を軽く丸め、上下に梳くような動作をする。卑猥だからやめれ。
「やめてくれ、気持ちが悪い。……で?いきなり現れたのは何の用件だ?」
「ひっどーい!何もなかったらカワイイ弟の顔を見に来ちゃいけないって言うのかい?まぁ、ちょっとさ、今度のデビュタント、大ニュースがあるんだよ!」
「デビュタント??」
ああ、私も一回だけ出たなあ。パーティはあんまり好きになれないから、結局自分のデビュタントの時くらいしか参加してないけど。
「騎士団長の息子、ずっと静養させてたらしいんだけど、最近になって学園にも編入して。今度のデビュタントに出るんだって!」
何だって!?俺のキティが!?
侯爵め、一言言ってくれてもいいのに…。
「彼らは両性具有でしょう?どうやら、その子は『産む方』のノース家らしいんだよね。長いこと静養していて婚約者もまだいない上に優秀で、しかもすっごい美人らしいんだ!今から楽しみだよ!!」
「…お前には婚約者がいるだろう?」
「それはそれだよね。婚約であって結婚ではないし。より王妃に相応しい人物が現れれば父上たちも考えるだろうし。まあ、俺としては、単純にそんなにきれいな子なら見てみたいなぁって!ねね、気になるでしょ!ケヴィンもたまには参加しようよ!」
「する!」
「…えっ。散々抵抗すると思ったのに拍子抜け。」
「絶対にするから!!!」
ジト目のデュランに、『ケヴィンもやっと関心がでてきたんだねぇ。』と言われたけど、知らない。
急いで騎士団長に連絡しなければ。
彼には俺とそろいの服を着てもらいたい。
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