44 / 202
閑話 ミリア=クロス公爵令嬢
しおりを挟む
「……なんとかして、伝えなければ。」
豊かな銀髪は土に汚れ、灰色にくすみ、ドレスはボロボロだ。
バッキンガム王国とゾーン王国の境の山中に彼女は捨てられた。
身勝手な追放が元婚約者の口から告げられ、その日のうちに捨てられた。
普通なら、国境を越えて隣国の兵士に引き渡されるのに、山中にだ。
このことからも、この処遇は王命でないことが分かる。
「ケリー=バスティン。あの子とクリム様を結婚させるわけにはいかない。」
バッキンガム王国とゾーン王国が、終わってしまう。
古い王の血につながる、バスティン公爵によって。
山を歩き、隣国の街の灯りが見えたところで、彼女は力尽き、倒れた。
学園祭の帰り道。
辺境伯一家の馬車が急に止まった。
「何事だ?」
辺境伯に続いて、ニールも出る。
ボヌールはケイを守るため、馬車に残った。
「旦那様、女性が。」
御者が見た先には、汚れた夜会ドレスの女性が倒れていた。
豊かな銀髪は土に汚れ、灰色にくすみ、ドレスはボロボロだ。
バッキンガム王国とゾーン王国の境の山中に彼女は捨てられた。
身勝手な追放が元婚約者の口から告げられ、その日のうちに捨てられた。
普通なら、国境を越えて隣国の兵士に引き渡されるのに、山中にだ。
このことからも、この処遇は王命でないことが分かる。
「ケリー=バスティン。あの子とクリム様を結婚させるわけにはいかない。」
バッキンガム王国とゾーン王国が、終わってしまう。
古い王の血につながる、バスティン公爵によって。
山を歩き、隣国の街の灯りが見えたところで、彼女は力尽き、倒れた。
学園祭の帰り道。
辺境伯一家の馬車が急に止まった。
「何事だ?」
辺境伯に続いて、ニールも出る。
ボヌールはケイを守るため、馬車に残った。
「旦那様、女性が。」
御者が見た先には、汚れた夜会ドレスの女性が倒れていた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,561
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる