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嘘から出たまこと
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夕餉には、廃太子されたクリムのお兄様のオフェンス様と婚約者のマチルダ様も一緒だった。
婚約者は、ハニートラップでミリア様から彼を奪った男爵令嬢で、廃太子にもなった原因の女性。
お兄様は媚薬の影響か、罪悪感か窶れている。
微妙な空気の中で、美味しいはずのご飯は美味しくはなく、俺はマチルダさんにもこっそり解毒剤を渡した。
お手玉の布と一緒に。
一瞬、マチルダさんの瞳が喜びに動いた。
この人は悪い人ではない。
この人なら、これから、沙汰があって、殿下が例え平民に落ちたとしても、彼女は最後まで殿下を支えると思う。
夕餉の後は、トロワと風呂に入ることになった。
『男同士だし広いんだし、さっさと一緒に入った方が効率的じゃん!』
と言われれば拒む理由もなく。
トロワの体はしっかり筋肉がついていたが、アンたちがこのくらいの時に比べれば、小柄だった。
肌がなめらかで、乳首や性器も可愛らしいピンクをしている。
自分がこのくらいのときはこうだったろうか?
股についているものが、随分と小ぶりにみえた。
あんな言い方をするから、意識していないのかとがっかりしていたら、チラチラとこちらを恥ずかしそうに見ている。
少しは脈があるんだろうか。
ドキドキしながら、同じベッドで添い寝をする。
小柄な背中は、抱きしめたくなるほど華奢だった。
疑念に変わったのは、翌朝だ。
朝の生理現象で、元気に立ち上がる私のものを、珍しげに見ている。
「おま、それ大丈夫か?」
「これは朝立といって、男ならみんなあるんだよ。」
「そうなんだ、サンもないから分からなかった。」
「………トロワ、もしかして自慰もしたこと、ない?」
「なんで?やる必要ある?」
「定期的に白いのをここから出さないと辛くなる。」
「白い?膿じゃないのか?お前大丈夫か?跡継ぎ作らないといけないんだから、医者にみてもらえ?」
もしかして、本当に。
彼は『産める』のではないか?
期待で胸が高まった。
婚約者は、ハニートラップでミリア様から彼を奪った男爵令嬢で、廃太子にもなった原因の女性。
お兄様は媚薬の影響か、罪悪感か窶れている。
微妙な空気の中で、美味しいはずのご飯は美味しくはなく、俺はマチルダさんにもこっそり解毒剤を渡した。
お手玉の布と一緒に。
一瞬、マチルダさんの瞳が喜びに動いた。
この人は悪い人ではない。
この人なら、これから、沙汰があって、殿下が例え平民に落ちたとしても、彼女は最後まで殿下を支えると思う。
夕餉の後は、トロワと風呂に入ることになった。
『男同士だし広いんだし、さっさと一緒に入った方が効率的じゃん!』
と言われれば拒む理由もなく。
トロワの体はしっかり筋肉がついていたが、アンたちがこのくらいの時に比べれば、小柄だった。
肌がなめらかで、乳首や性器も可愛らしいピンクをしている。
自分がこのくらいのときはこうだったろうか?
股についているものが、随分と小ぶりにみえた。
あんな言い方をするから、意識していないのかとがっかりしていたら、チラチラとこちらを恥ずかしそうに見ている。
少しは脈があるんだろうか。
ドキドキしながら、同じベッドで添い寝をする。
小柄な背中は、抱きしめたくなるほど華奢だった。
疑念に変わったのは、翌朝だ。
朝の生理現象で、元気に立ち上がる私のものを、珍しげに見ている。
「おま、それ大丈夫か?」
「これは朝立といって、男ならみんなあるんだよ。」
「そうなんだ、サンもないから分からなかった。」
「………トロワ、もしかして自慰もしたこと、ない?」
「なんで?やる必要ある?」
「定期的に白いのをここから出さないと辛くなる。」
「白い?膿じゃないのか?お前大丈夫か?跡継ぎ作らないといけないんだから、医者にみてもらえ?」
もしかして、本当に。
彼は『産める』のではないか?
期待で胸が高まった。
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