暗殺者は王子に溺愛される

竜鳴躍

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テニス大会

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「やったあ!いい天気。」
絶対勝とうね!

トロワはクリムに振り返って、笑顔を見せた。
オレンジ色のシャツに白のトレーニングウェアがよく似合っている。

明るく見せているその奥で、本当は今も泣いているなんて。

だが、こちらが悲しい顔をしてはいけない。

俺にできることは、トロワを愛することだけ。

それが彼を癒やすなら、ありったけの愛を。

「ああ、優勝は俺たちだ!」

会場に向かうと、皆が準備運動をしていた。


「優勝チームには、今夜、スペシャルなデザートが出ます。」
施設長が説明している。

「どんなのかなあ、美味しいかな。」
「ああ、キティ。頑張るぞ!」
 

「トロワあ!おはよ♡負けないよ!」
「お、俺たちのラブラブぱわあをみせてやろう!」
何だか、ボヌールとデューク様の空気が甘い。


「ふ、まだまだ子どもたちには負けん。」
「大人気ないですね、先輩。」


Aコートはサンたちとお父様たち。
Bコートで俺たちとボヌールたちか。


「頑張ろうね!」

相手チームと握手する。

「ボヌールは後ろを守ってて!俺が前で捌くから!」

「デューク様!ふぁいと!」

「昨夜は無理をさせちゃったからね…!」


デュークお兄様は真っ赤だ。

そっかあ、ついに。

ボヌール、よかったね。


「ふふっ、相手の体調は万全じゃないそうだぞ、トロワ。」

「そうだね、デュークお兄様は大したことないから、さっさと勝っちゃおう!」

てや!

クリム様、市井に出て力仕事もされてたから、パワーあるんだな。

右に左に振って、俺がカウンター回収して、俺たちの勝利!

お兄様はボヌールに慰めてもらったらいい。


それで、勝敗の結果?




お父様たちの優勝です。

サンたちを下したお父様たちと決勝戦したけど、どうして打った球がお父様に吸い込まれるんだろうなあ?

ふしぎ。


優勝のデザートは、超でかいパフェで、ハートの形のマカロンとか飾りもモリモリでハートで枝分かれしてるストローもついていて、正直要らなかった。


がんばって、食べてください。

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