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結婚式
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リリーナ様と対になるような、ドレスを着て。
花嫁の控室で俺はそわそわしている。
サマンサは俺の母親役。
「大丈夫、サン様、きれいですよ。ティナ様にそっくりです。」
「お母様に?」
「幸せになりましょうね。ケヴィン様なら、幸せにしてくれます。」
「うん。」
「サンは私の妹になるのですもの。私もあなたを幸せにしますわよ?」
リリーナ様。
「ありがとうございます。宜しくお願いします。」
国賓席には、クリムとトロワ、ザックスとゴルシルがいる。
親族席には、宰相家とボヌールが。
「あぁ。サンちゃん結婚かあ。ザックス結婚しよ。ザックス次男でしょ、いいじゃない。」
「僕はあなた方が嫌いです。あなたは第一王子でしょう。」
「僕らの国は普通に一夫多妻なの。子どもならハレムの他の女が産むから大丈夫って、何度言えばいいのさ。」
「相容れない文化ですね。ゴル。僕が首を縦に振る日は一生ないですから。」
ゴルがザックスに邪険にされている間に、シルは貴族席にいる少年に目を奪われていた。
茶色の髪の高位貴族の父親に連れられて。兄夫婦?の側にいるスラッとしたダークスーツの涼しげな目元の子。
「あの子、素敵だなあ……。」
ファンファーレが鳴り、宰相がリリーナ様を、お父様が俺をエスコートする。
目の前にはケヴィン。
神様の前で誓いのキスをして、ティアラを頭に受ける。
幸せに、なるね。
花嫁の控室で俺はそわそわしている。
サマンサは俺の母親役。
「大丈夫、サン様、きれいですよ。ティナ様にそっくりです。」
「お母様に?」
「幸せになりましょうね。ケヴィン様なら、幸せにしてくれます。」
「うん。」
「サンは私の妹になるのですもの。私もあなたを幸せにしますわよ?」
リリーナ様。
「ありがとうございます。宜しくお願いします。」
国賓席には、クリムとトロワ、ザックスとゴルシルがいる。
親族席には、宰相家とボヌールが。
「あぁ。サンちゃん結婚かあ。ザックス結婚しよ。ザックス次男でしょ、いいじゃない。」
「僕はあなた方が嫌いです。あなたは第一王子でしょう。」
「僕らの国は普通に一夫多妻なの。子どもならハレムの他の女が産むから大丈夫って、何度言えばいいのさ。」
「相容れない文化ですね。ゴル。僕が首を縦に振る日は一生ないですから。」
ゴルがザックスに邪険にされている間に、シルは貴族席にいる少年に目を奪われていた。
茶色の髪の高位貴族の父親に連れられて。兄夫婦?の側にいるスラッとしたダークスーツの涼しげな目元の子。
「あの子、素敵だなあ……。」
ファンファーレが鳴り、宰相がリリーナ様を、お父様が俺をエスコートする。
目の前にはケヴィン。
神様の前で誓いのキスをして、ティアラを頭に受ける。
幸せに、なるね。
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