後悔なんて知ったことではありません!~ボクの正体は創造神です。うっかり自分の世界に転生しました。~

竜鳴躍

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その頃創造神のおわす世界では

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「マーキュリー!うちのアースが自分の管理世界に落ちたって!!?」


知らせを聞いて、引退していたアースの両親が駆けつけた。

アースの両親は、アースを巣立たせた後、今度は父親になる神の子を出産して育児の真っ最中だ。
アースによく似た母親のマザーアースは、父親であるルナに似た、やわらかいひよこ色の髪の幼児を抱いている。


「あの子ったら…、どうして。」

「それが……。」




今、この場所にはマーズがいない。

それを確認したマーキュリーは防音の結界を張った。


「アースが落ちたとき、態と落下事故が起きるようにしたかのように入り口付近には潤滑油が撒かれていたのです。そしてそれは、私たちが休憩するまではありませんでした。あまり、疑うのはよくないかもしれませんが、私はマーズを疑っています。」


「マーズ………。」
マザーアースの表情が曇る。


「マーズになにか…?」


「…………いや。マーキュリーがそこまで言うのならそうなのかもなと思って。気を付けて、マーキュリー。あの子の世界の管理なら、暫く俺が復帰しても構わないんだから。」

「マザー様はまだ子育ての最中じゃないですか。」

「アースが小さい頃はルナと協力しながらやってたんだからできるよ。」

「私はまだ自分の世界を管理しているけど、アースの世界程は世界が広くないから大丈夫だよ。」


「ありがとうございます、マザー様、ルナ様。でも、実は咄嗟に分身を送り込んだので。私がしばらく管理したいと思っています。外と中から、犯人をつきとめ、そして帰ってくるアースを迎えたいから…。」



「ん、わかった…。でも俺たちも協力するから、無理はしないでくれよ。」






マザーアースとルナは、帰り道、『鳥かごの檻』の前を通った。

そこにはかつて、ルナに横恋慕をして事件を起こし、罰を受けた先代マーズがいる。



「また、マーズなのか…。」


愛しい妻のつぶやきに、ルナは肩を抱き寄せる。

腕の中から寝ぐずる子どもを受け取って、いずれ戻ってくるだろうアースの無事を願う。

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