後悔なんて知ったことではありません！～ボクの正体は創造神です。うっかり自分の世界に転生しました。～

冬はもこもこ

アースレッド様は朝はパンケーキにヨーグルト。

カナタのパンケーキは甘くないもので、大きくて分厚いベーコンと目玉焼き。

ハルトはパンケーキにフルーツを刻んだものと生クリーム。


そして私はシンプルにバターだけ。




カナタたちの話によれば、最近、魔物の活動が活発で、いくつもの村や町が魔物に襲われ、金品を奪われているらしい。

魔物が金品を奪うだろうか。

誰か人間の使役者がいるに違いない。



カナタとハルトに忠告をすると、二人は気をつけながら探ってくると約束してくれた。

あの二人はアースレッド様が認め、加護を与えた勇者と聖女だ。

きっと、解決してくれるに違いない。



本来、この世界に深くかかわるべきではない『神』が解決に乗り出すよりも、彼らの手で解決できた方がずっとよい。





外を見ると、一面の雪景色。

「アースレッド様、ごはんできましたよ。さめてしまいますよ。」

布団の中に潜り込んで、まるで包子のようになっている。


「うぅぅん、おふとんのレベルが高い…。」

「今日のパンケーキは自分でトッピングを自由自在にできるようにしてますよ。」


「ぱんけーき…。」


ねむねむの顔をむにむにさせて、ボサボサの頭で包子から顔が生えた。



「仕方ないですね。」

お布団にくるまったまま、服を脱がせて、着替えさせる。


はい、もこもこ！





すぽんと脱がせたパンツは、綺麗に洗っておきますからね。