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番外編など
アルファで確定かそれともオメガか
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「あぁあ!またっ!また兄さんったら氷室さんとあんなに接近して!!!!」
オペラグラスで隣の高等部の校舎を監視する陸。
可愛いお尻が突き出てますけど…。
「海さんもようやく恋愛感情が発芽したのかねぇ。こっちも大人になって俺の良さに気づいてくれないかな。」
「どーでしょうねぇ。陸兄さんはまだアルファ(仮)ですし。僕はアルファで確定してますけどね!(恵さんも早く僕の良さに気づいてくれないかな)…………意外と、どっかのアルファに迫られたらオメガの因子が目覚めたりして。」
「え?陸に迫るアルファなんているの?」
「いるっていうか。いるじゃないですか。アル君ですよ。気づいてなかったんですか、恋敵に。」
「む~~~!オメガしか警戒してなかった~~~~~!!!どうしよー。陸がオメガになったら!」
「その時は僕のこと、見てくれません?」
いつまでも、僕だって子どもじゃない。
そもそも1歳しか違わない。
じっと恵をみつめると、恵がだんだんトマトみたいに真っ赤になる。
僕なら、恵を放っておかない。
毎日愛を囁いて、通学路は送迎して、危険から守ってあげる。
陸は剣道だから長い棒がないと戦えないけど、僕は空手の有段者だから、武器がなくても戦える。
君を守るためなら、停学や退学だって怖くないよ。
「今は、ノーコメントで!」
「まあ、いいですよ。今は。」
高等部の窓から、お尻を突き出してこっちを覗いている陸を見る上津野二は、上位アルファである。
目の前では、北村海が、氷室京と談笑している。
一兄さんの記者会見が話題になっているようだ。
「いいなぁ、運命の番!!すっごくロマンチック!」
「海も、運命の番に憧れるのか?」
一兄さんの視線は京君を一瞬見る。
「もちろん!だって、うちの両親も運命の番だよ?母さんが言うには、『絶対くっつかない!って思っていても、やっぱり相性がよくって、いつかは自然と惹かれてしまう』ものなんだって!あと、なんか相性のいいフェロモンの香りらしいんだけど、僕の運命の番っていたとしたらどんな匂いだと思う?」
「さー。俺たちは二人合わせてプリンだったけどなぁ。」
「僕の匂いって、どんな匂いなの?」
「海はバニラかな?」
「バニラだと相性良いの多そう…。においからは運命の番探せないかぁ。」
海の背後で、京が神妙な表情になっている。
早く、うまくいくといい。
海が結ばれれば、陸も兄離れするかもしれない。
肝心の京が、なんであんなに一歩退いているのか分からないけど。
だって、きっと海の恋心はもうすぐ花開く。
最後の水まきは、京がやらなくては。
同じ上位アルファとして、京の奥手が分からない。
二は心の中で呟いて、担任に叱られてオペラグラスを取り上げられている陸を見る。
上位アルファの力で迫れば、陸を僕のオメガにできるだろうか。
オペラグラスで隣の高等部の校舎を監視する陸。
可愛いお尻が突き出てますけど…。
「海さんもようやく恋愛感情が発芽したのかねぇ。こっちも大人になって俺の良さに気づいてくれないかな。」
「どーでしょうねぇ。陸兄さんはまだアルファ(仮)ですし。僕はアルファで確定してますけどね!(恵さんも早く僕の良さに気づいてくれないかな)…………意外と、どっかのアルファに迫られたらオメガの因子が目覚めたりして。」
「え?陸に迫るアルファなんているの?」
「いるっていうか。いるじゃないですか。アル君ですよ。気づいてなかったんですか、恋敵に。」
「む~~~!オメガしか警戒してなかった~~~~~!!!どうしよー。陸がオメガになったら!」
「その時は僕のこと、見てくれません?」
いつまでも、僕だって子どもじゃない。
そもそも1歳しか違わない。
じっと恵をみつめると、恵がだんだんトマトみたいに真っ赤になる。
僕なら、恵を放っておかない。
毎日愛を囁いて、通学路は送迎して、危険から守ってあげる。
陸は剣道だから長い棒がないと戦えないけど、僕は空手の有段者だから、武器がなくても戦える。
君を守るためなら、停学や退学だって怖くないよ。
「今は、ノーコメントで!」
「まあ、いいですよ。今は。」
高等部の窓から、お尻を突き出してこっちを覗いている陸を見る上津野二は、上位アルファである。
目の前では、北村海が、氷室京と談笑している。
一兄さんの記者会見が話題になっているようだ。
「いいなぁ、運命の番!!すっごくロマンチック!」
「海も、運命の番に憧れるのか?」
一兄さんの視線は京君を一瞬見る。
「もちろん!だって、うちの両親も運命の番だよ?母さんが言うには、『絶対くっつかない!って思っていても、やっぱり相性がよくって、いつかは自然と惹かれてしまう』ものなんだって!あと、なんか相性のいいフェロモンの香りらしいんだけど、僕の運命の番っていたとしたらどんな匂いだと思う?」
「さー。俺たちは二人合わせてプリンだったけどなぁ。」
「僕の匂いって、どんな匂いなの?」
「海はバニラかな?」
「バニラだと相性良いの多そう…。においからは運命の番探せないかぁ。」
海の背後で、京が神妙な表情になっている。
早く、うまくいくといい。
海が結ばれれば、陸も兄離れするかもしれない。
肝心の京が、なんであんなに一歩退いているのか分からないけど。
だって、きっと海の恋心はもうすぐ花開く。
最後の水まきは、京がやらなくては。
同じ上位アルファとして、京の奥手が分からない。
二は心の中で呟いて、担任に叱られてオペラグラスを取り上げられている陸を見る。
上位アルファの力で迫れば、陸を僕のオメガにできるだろうか。
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