【完結】美貌のオメガは正体を隠す

竜鳴躍

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番外編など

胸が痛い

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「あっ………あのねっ。」

モジモジした海が僕を呼び止めた。

制服の裾を掴んでパッと離し、指が彷徨うように、やがて顎の下に執着する。


「僕、京くんのファンだけど、それだけじゃないというか……。京君のこと考えると、胸がドキドキするの。ギュッてなるの。僕、京君のこと…………!」

京君のミントの匂い、大好き。
ギュッとされたい。
手を繋いでほしい。

一君の婚約発表を見て、意識していたら、だんだん京君のこと、気持ちの中で大きくなった。


「………ごっ。ごめんッ。」

京くん。

そっか。


「………分かった。えへ、でもこれからも仲良くしてね。」

せいいっぱい笑う。

だけど、京くんは、どうしてそんなに辛そうなの?






胸が苦しい。

きつい。

泣きたい。

抱きしめたい。

そっと抱き寄せて、その柔らかそうな髪に触れて、口づけをしたい。


でも、僕の母さんは、昔、君の父さんを苦しめたんだよ。
君の母さんを殺そうとしたんだ。
僕の母さんは、死刑囚なんだ。

サイコパスの、恐ろしい女。

そんな血が半分、僕の中にあるんだよ。

なんで君と僕が運命だったんだろう。

なんで僕の母さんは犯罪者だったんだろう。


何も関係なく、君を受け入れられたら、幸せだったのに。


演技力はある。

何でもない顔をして。


恋心に蓋をする。

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感想 30

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