最愛を亡くした男は今度こそその手を離さない

竜鳴躍

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婚約者とデート

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アルファさんと婚約しちゃった~。と指輪を嵌めた左手を見せたら、両親は呆れたような顔を一瞬して、許してくれた。


俺、交際できたらデート行きたかったんだよね。


来週は夏合宿に手伝いに行くし、週末に誘っちゃおう。


「もしもしアルファさん?今、電話大丈夫?」


どきどきしながら、電話をかける。







『アンジェラ!アンジェラ!』

「何?お兄様。もう夜遅いのですが。可愛いシイナを愛でるところなんですけれど。」

さあ、夫婦のいちゃいちゃタイム!というところで邪魔されてご機嫌斜めな妹は、ようやく初めての恋人を得た兄に不満をぶち当てた。


「デートに行くんだ。どうすれば……。」


「行き当たりばったりでもいいじゃない。相手は高校生なんだから、間違っても高級店には連れて行かないことよ。ただ楽しめば良いのよ。」


「そうは言っても………。大人なのに頼りないって思われたくないし。」



「頼りないって思うなら、とっくに思っていてよ?」



さあ。

決戦は日曜日。
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