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バチバチと火花が散る
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「エリム=シュタイン君。君は知らなかったと思うが、スノウ君はアップル公爵家の当主なんだ。」
「家格が釣り合わぬと仰りたいのでしょうが、公爵家に伯爵家の嫁が嫁ぐなどよくあることです。公爵家の当主であればなおのこと、王太子殿下とは難しいのではないでしょうか。」
「ふふっ。私とスノウの婚約は陛下もスノウの養父であるホワイト伯爵もお認めになっているのだ。なに、公爵家の領地は当面王家の直轄地とし、何人か生まれたうちの一人に領地を継がせればよい。そういうことだ、気にするな。」
「王太子殿下は優秀な方だと思いますが、人の心の機微というものには疎いようですね。ゆえに、陛下たちもスノウが許せばという前提を与えたのでは?」
「君はなかなか優秀な男だな。」
「痛み入ります。」
「二人ともやめてよ。王太子殿下もエリムも。俺は、誰とも結婚するつもりはないんだから。大体、俺みたいな中途半端な…男だか女だか分からないやつ、相手にするもんじゃないよ。世の中には俺よりもっと素晴らしい女性がいるでしょう。」
「スノウ。僕は見えないから、中身だけしか分からない。男とか女とか、そういうのは見た目だけの話でしょう。スノウより素晴らしい人を僕は知らないよ。自分でそんなふうに言わないで。」
「そうだ。知っていたか、スノウ。両性具有は天使の証なんだ。天使と同じ性なんだよ。だから引け目に思ってはいけない。」
「もう、分かったから。ご飯を食べ終わるよ。エリムも、ねっ。授業始まっちゃう。今日は休み時間に勉強会ができなかったから、帰る前にしようね。」
「ありがとう。スノウ。」
「スノウ、私にも笑ってほしい。もう嫌なことはしないから。」
くぅんと折れた耳が見える。
なんだこの殿下、子犬みたいで可愛いところあるな。
「家格が釣り合わぬと仰りたいのでしょうが、公爵家に伯爵家の嫁が嫁ぐなどよくあることです。公爵家の当主であればなおのこと、王太子殿下とは難しいのではないでしょうか。」
「ふふっ。私とスノウの婚約は陛下もスノウの養父であるホワイト伯爵もお認めになっているのだ。なに、公爵家の領地は当面王家の直轄地とし、何人か生まれたうちの一人に領地を継がせればよい。そういうことだ、気にするな。」
「王太子殿下は優秀な方だと思いますが、人の心の機微というものには疎いようですね。ゆえに、陛下たちもスノウが許せばという前提を与えたのでは?」
「君はなかなか優秀な男だな。」
「痛み入ります。」
「二人ともやめてよ。王太子殿下もエリムも。俺は、誰とも結婚するつもりはないんだから。大体、俺みたいな中途半端な…男だか女だか分からないやつ、相手にするもんじゃないよ。世の中には俺よりもっと素晴らしい女性がいるでしょう。」
「スノウ。僕は見えないから、中身だけしか分からない。男とか女とか、そういうのは見た目だけの話でしょう。スノウより素晴らしい人を僕は知らないよ。自分でそんなふうに言わないで。」
「そうだ。知っていたか、スノウ。両性具有は天使の証なんだ。天使と同じ性なんだよ。だから引け目に思ってはいけない。」
「もう、分かったから。ご飯を食べ終わるよ。エリムも、ねっ。授業始まっちゃう。今日は休み時間に勉強会ができなかったから、帰る前にしようね。」
「ありがとう。スノウ。」
「スノウ、私にも笑ってほしい。もう嫌なことはしないから。」
くぅんと折れた耳が見える。
なんだこの殿下、子犬みたいで可愛いところあるな。
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