【完結】世の中みんながお前のこと愛してると思ったら大間違いだから!

竜鳴躍

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王城の一室で~花婿たちの下世話話~

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花嫁たちがお茶会をしている時に、花婿たちはワインとクラッカーに乗せたチーズをつまみながら、ババ抜きを楽しんでいた。


「うわ!また負けたっ!」

真っ先に抜けたアロン陛下がニヤニヤする中、ヒースに負けてバジルが頭を抱える。

「バジル様は素直過ぎるんですよ。」


だからこそ、あの王妃の影響を受けてしまったんだろうが。



「それはそうとして、久々のワインおいしぃ~。この芳醇な香りに癖の強いチーズが合う~。」

一時期ぽっちゃりしていたバジルは、すっかり元通り痩せているが、元々食に煩い。


「お前は本当に美味そうにするな。」


「オーキッドが妊婦で食べられないものが多くて、付き合ってるから。何でも飲食できるこの会合が嬉しくてうれしくて。」

「そうだな、鯛やマグロも食べられないし、サーモンもダメ。レバー類も食べすぎ禁止で生物は基本ダメ。カフェイン、酒もダメだったか。」


「アロン陛下、詳しいですね。」
新米のヒースは感心する。


「お前も覚えておけ。相手が食べられないのに一人だけ食べてると遺恨を残すぞ。食周りの使用人がそのへんはよくわかってるから、主人が分からなくてもきちんとやっているだろうが。」

「…そうですね。俺はそのあたり無知でした。勉強します。」


「ふふふ、私は詳しいぞ!オーキッドに叩き込まれたからな!教えてやろうか、ヒース君!」
珍しく上位に立てると、嬉しそうなバジル。


「いいえ。自分で学びます。」



酒が進み、男同士で夜の生活についての話になる。




「妊娠中って夜の営みはどうしてます?」

「オーキッドがダメって、蹴っ飛ばされてるから。お風呂で一人で抜いてる。」

「安定期までは我慢した。安定期を過ぎて、医師からOKもらえれば、やってもいい。ただし、深くまで入れないとか、激しくしないとか、気持ちが悪くなったらやめるとかそういう制約はある。…………そのほかに、私は1回だけにするって念書まで書かされた。アイリスに…。お前は平気だろう、元々性欲は薄かったんだから。」


「それはそうですけど、我慢しすぎるのもよくないようですし。食事療法でだいぶ元気になったので………。その、ほら、ジャレッドは天使じゃないですか!可愛いんですよ、すごく!」


「たまにお風呂に一緒に入ったらどうだ?どのみちお腹が大きくなれば安全のために一緒に入った方がいい。おっぱいもマッサージしてやるといい。」



「「マッサージ???」」



「子どもを産んだ瞬間、自然と乳が出るものではないらしい。アイリスのために乳母も用意するつもりだが、なるべくは自分で乳をやりたいだろう。乳首をひっぱって赤子が吸いやすいようにしたり、マッサージして出やすくしたり、お包みや服などの準備以外に、母親の体の準備も大事だ。」


出が悪かったら、父親が吸って鍛えてやるんだ。



「「へぇ~………。」」


ヒースとバジルの顔の締まりが悪くなった。
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