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カーグ王子は騙されない
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聖女だというので、親が婚約者にしてしまった女。
貴族として、王族として、顔には出さないものの、この女の一挙手一投足が鼻につく。
私、かわいいでしょ。
私、優しいでしょ。
私、素晴らしいでしょ。
全部、なんていうか演技臭い。
あざとく見上げる様も嫌だ。
僕の腕に胸をくっつけるんじゃない。
不愉快だ。
婚約者の務めとして、城でのお茶会をする。
できれば会いたくない。
そもそもこいつが聖女なのか疑わしい。
前回のお茶会で、出来もしないくせに林檎を剝いてあげるわと言い出して、指をわずかに切ってしまったのだ。
その場で治せば良いのに、大騒ぎして、侍女が治療した。
あの時の侍女への振る舞いも傲慢さが滲み出ていた。
適当にやり過ごし、家に返して、陛下のもとへいく。
「父上。スザンナ嬢のことですが……。少し、深く調べたいのです。」
「ああ。それなら影に調べさせた。それから、向こうの使用人一同からの嘆願書が届いている。」
はあ、と父上はため息をついた。
「あの娘は聖女ではない。聖女は、リリー=ホワイト侯爵。先代の遺児だ。そして、娘はかつて兄を誑かして廃嫡に追い込んだ悪女とかつての兄の側近の娘。貴族の地位を失った犯罪者同士の娘だよ、人殺しと娼婦の。お前が兄のようでなくてよかった。」
驚くことに、今の侯爵家は縁のない者に乗っ取られ、本来の侯爵が使用人扱いされて、学園にも通わせて貰えていないという。
「この情報は、帝国の騎士がもたらした。反帝国派のバリュー公爵家の情報とともにな。私は親帝国だ。戦争したところで何になる。だが、国内には反帝国派も多い。聖女は帝国に献上しなければならないかもな。」
「国に多大な損害を与えた者達に、報いを。まずは婚約を無効にしましょう。僕の婚約者は侯爵令嬢で聖女ですが、そんな人間はいなかったのですからね。」
カーグ王子は笑う。
貴族として、王族として、顔には出さないものの、この女の一挙手一投足が鼻につく。
私、かわいいでしょ。
私、優しいでしょ。
私、素晴らしいでしょ。
全部、なんていうか演技臭い。
あざとく見上げる様も嫌だ。
僕の腕に胸をくっつけるんじゃない。
不愉快だ。
婚約者の務めとして、城でのお茶会をする。
できれば会いたくない。
そもそもこいつが聖女なのか疑わしい。
前回のお茶会で、出来もしないくせに林檎を剝いてあげるわと言い出して、指をわずかに切ってしまったのだ。
その場で治せば良いのに、大騒ぎして、侍女が治療した。
あの時の侍女への振る舞いも傲慢さが滲み出ていた。
適当にやり過ごし、家に返して、陛下のもとへいく。
「父上。スザンナ嬢のことですが……。少し、深く調べたいのです。」
「ああ。それなら影に調べさせた。それから、向こうの使用人一同からの嘆願書が届いている。」
はあ、と父上はため息をついた。
「あの娘は聖女ではない。聖女は、リリー=ホワイト侯爵。先代の遺児だ。そして、娘はかつて兄を誑かして廃嫡に追い込んだ悪女とかつての兄の側近の娘。貴族の地位を失った犯罪者同士の娘だよ、人殺しと娼婦の。お前が兄のようでなくてよかった。」
驚くことに、今の侯爵家は縁のない者に乗っ取られ、本来の侯爵が使用人扱いされて、学園にも通わせて貰えていないという。
「この情報は、帝国の騎士がもたらした。反帝国派のバリュー公爵家の情報とともにな。私は親帝国だ。戦争したところで何になる。だが、国内には反帝国派も多い。聖女は帝国に献上しなければならないかもな。」
「国に多大な損害を与えた者達に、報いを。まずは婚約を無効にしましょう。僕の婚約者は侯爵令嬢で聖女ですが、そんな人間はいなかったのですからね。」
カーグ王子は笑う。
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