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うちの弟
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美貌をほったらかしにして、事務仕事に埋没していた弟が、評価され、頭角を現し、第二王子と騎士団長に見初められ。
ブラックとホワイトは誇らしい。
今までいくら身内が褒めたって、身内の欲目のように言われていた。
あれ程、縁談がまとまらなかったのに、優秀さと美しさが分かった途端に、釣書が増えた。
許さない。
釣書は破棄し、報復を行っている。
みんな、男に掘られて、娶られる側になればいい。
アニス殿下か、カモミール団長か。
どちらかと結ばれればいいが。
「また、かかりましたね。結界に。」
ホワイトが屋根を見る。
今頃黒焦げで、どっか山奥にリリースされてるだろう。
「第一王子派にはソルトの存在は目の上のたんこぶなんだろう。」
「第一王子とその母親だけなら害は少ないんですけどね。周りが良くない。」
「アッサムの実家に貢物が増えているようだ。」
「有能なアニス殿下より、クミン殿下を利用したほうが旨味がありますからね。アッサムの実家はどうなんですか?」
「ダージリン侯爵は正々堂々タイプだからな。悪い家ではない。アッサムも仕事は出来はする。だが、やっぱり家どうしの繋がりやしがらみもあれば、あれは少し騙されやすいところもあるから。」
「なるほどね。一王子とその配偶者として、永遠にお花畑で乳繰り合っていてほしいですね。国のために。」
「やめろよ、ホワイト。アホが量産されるだろ。」
弟が知らないところで、二人の兄は弟への刺客を潰していた。
ブラックとホワイトは誇らしい。
今までいくら身内が褒めたって、身内の欲目のように言われていた。
あれ程、縁談がまとまらなかったのに、優秀さと美しさが分かった途端に、釣書が増えた。
許さない。
釣書は破棄し、報復を行っている。
みんな、男に掘られて、娶られる側になればいい。
アニス殿下か、カモミール団長か。
どちらかと結ばれればいいが。
「また、かかりましたね。結界に。」
ホワイトが屋根を見る。
今頃黒焦げで、どっか山奥にリリースされてるだろう。
「第一王子派にはソルトの存在は目の上のたんこぶなんだろう。」
「第一王子とその母親だけなら害は少ないんですけどね。周りが良くない。」
「アッサムの実家に貢物が増えているようだ。」
「有能なアニス殿下より、クミン殿下を利用したほうが旨味がありますからね。アッサムの実家はどうなんですか?」
「ダージリン侯爵は正々堂々タイプだからな。悪い家ではない。アッサムも仕事は出来はする。だが、やっぱり家どうしの繋がりやしがらみもあれば、あれは少し騙されやすいところもあるから。」
「なるほどね。一王子とその配偶者として、永遠にお花畑で乳繰り合っていてほしいですね。国のために。」
「やめろよ、ホワイト。アホが量産されるだろ。」
弟が知らないところで、二人の兄は弟への刺客を潰していた。
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