【完結】王子様たちに狙われています。本気出せばいつでも美しくなれるらしいですが、どうでもいいじゃないですか。

竜鳴躍

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ツェッペリン大司教

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天井の極めて高い、塔のような建物は、ステンドガラスで彩られる。

その中に、かの男はいた。


若い頃はさぞかし美しかっただろう金色の髪は、今では色褪せ、白みを増している。
その顔には皺が刻まれ、よく言えば威厳のある。
悪く言えば、内面の悪さが滲み出た容貌になっている。



男の名はツェッペリン。


スパイス王国の大司教だ。


彼は、なりたくて神に仕えたわけではない。

彼の母は、先の王の身分の低い側妃だった。


クミンのように、王子だったのだ。


しかし、母は跡目争いを避けるために、彼を修道院に入れた。


そして母も、修道女になった。


母はつまらない女性だった。

勝手に修道女になればよかったものを、道連れにされて恨んだ。


傅かれたい。


尊敬されたい。


注目されたい。


本来なら当たり前に享受できていたはずのそれを渇望し、似た立場のクミンを愛した。



私の邪魔をする者たちが許せない。

みんな始末してやる。




パンパン。


手を叩いて、下僕を呼ぶ。


「およびでしょうか、大司教。」


黒いローブの男が膝をついた。



「もう手段は選ぶな。誰でもいい。邪魔者を殺せ。」


ローブの奥で、金色の瞳が怪しく揺れた。
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