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学園長先生

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アーサー先生は僕を学園長先生のところへ連れて行って下さった。

ガウェイン=サニー学園長。

様々な国で王族の教育係も担ってきた重鎮だ。


レモンイエローのような金髪を短く刈り込んだ初老の紳士は、眉を下げて僕に謝った。


「学園内でこのようなことが起きるとは………!私の監督不行き届きだ。申し訳ない。」


「いえ、これは僕の家の……。僕が本当は自分で対処しなければならない問題なのです。当主、失格です。」


「だが、君はまだ子どもだ。大人を頼っていいんだよ。とりあえず今日は私の家に来なさい。一日くらい家に帰らずとも平気さ。その間に解決策を考えよう。」


涙が出た。


ずっと、使用人にも冷たい目を向けられていたから。


アーサー先生は隣で僕の手を握ってくれていた。







古い魔術で精霊を召喚し、彼のことを探る。

そして、ガウェイン先生にも共有した。

腸が煮えくりかえる。

隣に座る彼を家に帰したくない。

柔らかい手のひらを握る。

何故彼が犠牲にならなければならない。

何故幸せな家庭が壊された?

許せない。
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