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ハイリ捜索隊
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「ビャッコ様、ハイリの気配を追ってくれ。」
グレーは騎士団とともにハイリを捜索した。
ハイリには精霊がついている。
だが、ここは別の神獣のエリア。ビャッコの力や彼の眷族になっている精霊は力が弱まる。
『……崖崩れで柔らかくなったところを踏み抜いてしまったのだろう。グレー、お前は番だろう?お前の方が探せるかもしれん。』
「分かった、やってみる…!」
『ん?』
「なにかあったのか?」
『玄武の気配が近い。もしかしたら、玄武に会うほうが早いやもしれん。』
「………え。おまえ。」
ん?
遠くから声がする。
段々声が近くなって。
「お前、しっかりしろ。」
重い瞼を開けると、そこには小さな亀がいた。
「亀さんだ!すごい、亀さんお話できるんだね。」
「あ、……うん、まあ。我は智恵者ゆえな。」
「すごいねえ、小さいのに立派だね。」
あれ?そういえば、擦り傷だらけだったのに、全然痛くない。
「あああ、怪我か?我が治してやったぞ。大体、お前、こんな山奥に何しに来たのじゃ。ここは神獣・玄武が治める地ぞ?玄武は気難しく、誰にも与しない誇り高き男。会いに来たところで取り合ってもらえぬだろう。」
「尻尾の鱗を、少し分けてもらいたいの。」
「鱗か?剥すと痛いのだぞ?お前、玄武に痛い思いをせよと申すのか?」
小さな亀さんは困った顔をする。
「痛いのは申し訳ないけれど…。毒を飲まされて、困ってる人たちがいるの。だから、解毒ができる鱗がほしいんだ。………なるべく痛くないように剥すし、すぐにヒールをかける、だめかな?」
ふーん。と小さな亀はじろじろとハイリを見た。
「お前も状態異常が続いているようじゃの。もう、解除されかかってはいるようだが。」
亀は、小さな尻尾を振り、ハイリの状態異常を解いた。
「ハイリ!」
聞きなれた声に、振り返る。
見慣れたグレー。
でも、全ての動きがスローモーションに見える。
『玄武殿、久しぶり。』
ビャッコ様の声で、僕は驚いた。
ええっ、こんな小さな亀さんが玄武だったの????
グレーは騎士団とともにハイリを捜索した。
ハイリには精霊がついている。
だが、ここは別の神獣のエリア。ビャッコの力や彼の眷族になっている精霊は力が弱まる。
『……崖崩れで柔らかくなったところを踏み抜いてしまったのだろう。グレー、お前は番だろう?お前の方が探せるかもしれん。』
「分かった、やってみる…!」
『ん?』
「なにかあったのか?」
『玄武の気配が近い。もしかしたら、玄武に会うほうが早いやもしれん。』
「………え。おまえ。」
ん?
遠くから声がする。
段々声が近くなって。
「お前、しっかりしろ。」
重い瞼を開けると、そこには小さな亀がいた。
「亀さんだ!すごい、亀さんお話できるんだね。」
「あ、……うん、まあ。我は智恵者ゆえな。」
「すごいねえ、小さいのに立派だね。」
あれ?そういえば、擦り傷だらけだったのに、全然痛くない。
「あああ、怪我か?我が治してやったぞ。大体、お前、こんな山奥に何しに来たのじゃ。ここは神獣・玄武が治める地ぞ?玄武は気難しく、誰にも与しない誇り高き男。会いに来たところで取り合ってもらえぬだろう。」
「尻尾の鱗を、少し分けてもらいたいの。」
「鱗か?剥すと痛いのだぞ?お前、玄武に痛い思いをせよと申すのか?」
小さな亀さんは困った顔をする。
「痛いのは申し訳ないけれど…。毒を飲まされて、困ってる人たちがいるの。だから、解毒ができる鱗がほしいんだ。………なるべく痛くないように剥すし、すぐにヒールをかける、だめかな?」
ふーん。と小さな亀はじろじろとハイリを見た。
「お前も状態異常が続いているようじゃの。もう、解除されかかってはいるようだが。」
亀は、小さな尻尾を振り、ハイリの状態異常を解いた。
「ハイリ!」
聞きなれた声に、振り返る。
見慣れたグレー。
でも、全ての動きがスローモーションに見える。
『玄武殿、久しぶり。』
ビャッコ様の声で、僕は驚いた。
ええっ、こんな小さな亀さんが玄武だったの????
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