91 / 104
本当に良かったんですか?
マーマレードやベリーサ、クラリスが『無事に帰ってきますように』と願いを込めて作ったジビエは本当に美味しくて、何もなかったかのように楽しい時間を過ごした。
明日は雪合戦、その次はスキー。
雪深いところでしか楽しめない遊びをしようと、叔父様が言って、ニーノは幸せに笑っていた。
その笑顔に癒される。
夫にはなれなかったけど、ずっと近くにいられる。
それでいいと思える自分は、やっぱり叔父様に敵わない。
本気で愛しているけれど、愛にはいろいろある。
恋愛の愛ではなかったのかも?と今になっては思うけど。
どんなに頑張っても年の差がある叔父様は、いずれニーノを残して死んでしまうだろうから、その時は息子としてニーノを支えようと思う。
僕とミリオンでは僕たちにも子は産まれないけど、お兄様とミーナ嬢に頑張ってもらって一人養子にもらえばいいんじゃないかな。
「本当に良かったんですか?」
ミリオンは僕を気遣う。
初めから僕たちは同室だった。
「何が?」
「………いえ。その、私で。私の方が夫で…。よかったのか、と。」
「うーん。僕がそっち側じゃないと、叔父様もニーノも安心できないだろうしね。それに、公爵家の養子になるから、ミリオンはその婿養子になる。次期当主を弟さんに譲ったってことは、ミリオンもその方がいいでしょう。………僕のために、ありがとう。」
ミリオンを見る。
ちょっと狡い言い方だったかな…。
でも。だって、ニーノの家族になりたいのは変わらない。
友達として、ずっとそばにいたかった。
その気持ちもなかったことにはできないし、諦めきれなかったものを諦められるものではない。
ミリオンの頬に触れる。
「僕はねえ、綺麗系がすきなの。甘いけど、時々厳しく叱られたい。ミリオンはぴったりじゃない。僕は、ミリオンが好きだったんだよ。あの男は気持ち悪くてね、ミリオンに消毒されたいって思ってたんだけど、今はそういう気持ちでダメかな…。」
「私が夫だと、あなたが私に抱かれるんですよ?」
「僕はどっちでもいいよ。それとも、ミリオンが僕に抱かれたかった?ごめんね、勝手に決めて。」
「いえ……。私も、抱き、たかったです…。」
「ならよかった。僕はね、抱かれる方とか考えたことなかったけど、そういう需要はあったみたいだよ。売られてそういう風になるのは嫌だけど、ミリオンならいい。ミリオンだけだよ。僕がそっちでもいいと思うのは。」
「王子……!」
「あっ。お兄様には叱られるなぁ。お兄様は散々僕に女の子の嫁貰えってうるさかったから。ミリオン、一緒に叱られてね。」
「はい。」
ミリオンに抱きしめられるのは、心地いいと思う。
明日は雪合戦、その次はスキー。
雪深いところでしか楽しめない遊びをしようと、叔父様が言って、ニーノは幸せに笑っていた。
その笑顔に癒される。
夫にはなれなかったけど、ずっと近くにいられる。
それでいいと思える自分は、やっぱり叔父様に敵わない。
本気で愛しているけれど、愛にはいろいろある。
恋愛の愛ではなかったのかも?と今になっては思うけど。
どんなに頑張っても年の差がある叔父様は、いずれニーノを残して死んでしまうだろうから、その時は息子としてニーノを支えようと思う。
僕とミリオンでは僕たちにも子は産まれないけど、お兄様とミーナ嬢に頑張ってもらって一人養子にもらえばいいんじゃないかな。
「本当に良かったんですか?」
ミリオンは僕を気遣う。
初めから僕たちは同室だった。
「何が?」
「………いえ。その、私で。私の方が夫で…。よかったのか、と。」
「うーん。僕がそっち側じゃないと、叔父様もニーノも安心できないだろうしね。それに、公爵家の養子になるから、ミリオンはその婿養子になる。次期当主を弟さんに譲ったってことは、ミリオンもその方がいいでしょう。………僕のために、ありがとう。」
ミリオンを見る。
ちょっと狡い言い方だったかな…。
でも。だって、ニーノの家族になりたいのは変わらない。
友達として、ずっとそばにいたかった。
その気持ちもなかったことにはできないし、諦めきれなかったものを諦められるものではない。
ミリオンの頬に触れる。
「僕はねえ、綺麗系がすきなの。甘いけど、時々厳しく叱られたい。ミリオンはぴったりじゃない。僕は、ミリオンが好きだったんだよ。あの男は気持ち悪くてね、ミリオンに消毒されたいって思ってたんだけど、今はそういう気持ちでダメかな…。」
「私が夫だと、あなたが私に抱かれるんですよ?」
「僕はどっちでもいいよ。それとも、ミリオンが僕に抱かれたかった?ごめんね、勝手に決めて。」
「いえ……。私も、抱き、たかったです…。」
「ならよかった。僕はね、抱かれる方とか考えたことなかったけど、そういう需要はあったみたいだよ。売られてそういう風になるのは嫌だけど、ミリオンならいい。ミリオンだけだよ。僕がそっちでもいいと思うのは。」
「王子……!」
「あっ。お兄様には叱られるなぁ。お兄様は散々僕に女の子の嫁貰えってうるさかったから。ミリオン、一緒に叱られてね。」
「はい。」
ミリオンに抱きしめられるのは、心地いいと思う。
あなたにおすすめの小説
BLゲームの展開を無視した結果、悪役令息は主人公に溺愛される。
佐倉海斗
BL
この世界が前世の世界で存在したBLゲームに酷似していることをレイド・アクロイドだけが知っている。レイドは主人公の恋を邪魔する敵役であり、通称悪役令息と呼ばれていた。そして破滅する運命にある。……運命のとおりに生きるつもりはなく、主人公や主人公の恋人候補を避けて学園生活を生き抜き、無事に卒業を迎えた。これで、自由な日々が手に入ると思っていたのに。突然、主人公に告白をされてしまう。
【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった
cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。
一途なシオンと、皇帝のお話。
※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。
「出来損ない」オメガと幼馴染の王弟アルファの、発情初夜
鳥羽ミワ
BL
ウィリアムは王族の傍系に当たる貴族の長男で、オメガ。発情期が二十歳を過ぎても来ないことから、家族からは「欠陥品」の烙印を押されている。
そんなウィリアムは、政略結婚の駒として国内の有力貴族へ嫁ぐことが決まっていた。しかしその予定が一転し、幼馴染で王弟であるセドリックとの結婚が決まる。
あれよあれよと結婚式当日になり、戸惑いながらも結婚を誓うウィリアムに、セドリックは優しいキスをして……。
そして迎えた初夜。わけもわからず悲しくなって泣くウィリアムを、セドリックはたくましい力で抱きしめる。
「お前がずっと、好きだ」
甘い言葉に、これまで熱を知らなかったウィリアムの身体が潤み、火照りはじめる。
※ムーンライトノベルズ、アルファポリス、pixivへ掲載しています
【完結】逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。抱かれたら身代わりがばれてしまうので初夜は断固拒否します!
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
隣国の国王キリアン(アルファ)に嫁がされたオメガの王子リュカ。
しかし実は、結婚から逃げ出した双子の弟セラの身代わりなのです…
本当の花嫁じゃないとばれたら大変!
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだんキリアンに惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
薄幸な子爵は捻くれて傲慢な公爵に溺愛されて逃げられない
くまだった
BL
アーノルド公爵公子に気に入られようと常に周囲に人がいたが、没落しかけているレイモンドは興味がないようだった。アーノルドはそのことが、面白くなかった。ついにレイモンドが学校を辞めてしまって・・・
捻くれ傲慢公爵→→→→→貧困薄幸没落子爵
最後のほうに主人公では、ないですが人が亡くなるシーンがあります。
地雷の方はお気をつけください。
ムーンライトさんで、先行投稿しています。
感想いただけたら嬉しいです。
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
【完結】一生に一度だけでいいから、好きなひとに抱かれてみたい。
村松砂音(抹茶砂糖)
BL
第13回BL大賞で奨励賞をいただきました!
ありがとうございました!!
いつも不機嫌そうな美形の騎士×特異体質の不憫な騎士見習い
<あらすじ>
魔力欠乏体質者との性行為は、死ぬほど気持ちがいい。そんな噂が流れている「魔力欠乏体質」であるリュカは、父の命令で第二王子を誘惑するために見習い騎士として騎士団に入る。
見習い騎士には、側仕えとして先輩騎士と宿舎で同室となり、身の回りの世話をするという規則があり、リュカは隊長を務めるアレックスの側仕えとなった。
いつも不機嫌そうな態度とちぐはぐなアレックスのやさしさに触れていくにつれて、アレックスに惹かれていくリュカ。
ある日、リュカの前に第二王子のウィルフリッドが現れ、衝撃の事実を告げてきて……。
親のいいなりで生きてきた不憫な青年が、恋をして、しあわせをもらう物語。
※性描写が多めの作品になっていますのでご注意ください。
└性描写が含まれる話のサブタイトルには※をつけています。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」さまで作成しました。
処刑エンドの悪役公爵、隠居したいのに溺愛されてます
ひなた翠
BL
目が覚めたら、やり込んだBLゲームの悪役公爵になっていた。
しかも手には鞭。目の前には涙を浮かべた美少年。
——このままじゃ、王太子に処刑される。
前世は冴えない社畜サラリーマン。今世は冷徹な美貌を持つ高位貴族のアルファ。
中身と外見の落差に戸惑う暇もなく、エリオットは処刑回避のための「隠居計画」を立てる。
囚われのオメガ・レオンを王太子カイルに引き渡し、爵位も領地も全部手放して、ひっそり消える——はずだった。
ところが動くほど状況は悪化していく。
レオンを自由にしようとすれば「傍にいたい」と縋りつかれ、
カイルに会えば「お前の匂いは甘い」と迫られ、
隠居を申し出れば「逃げるな」と退路を塞がれる。
しかもなぜか、子供の頃から飲んでいた「ビタミン剤」を忘れるたび、身体がおかしくなる。
周囲のアルファたちの視線が絡みつき、カイルの目の色が変わり——
自分でも知らなかった秘密が暴かれたとき、逃げ場はもう、どこにもなかった。
誰にも愛されなかった男が、異世界で「本当の自分」を知り、運命の番と出会う——
ギャップ萌え×じれったさ×匂いフェチ全開の、オメガバース転生BL。