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番外編 執事との恋
気にしない
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「私の顔を褒めてくださってありがとうございます。ですが、顔だけとは侮られたものだ。王族の夫は顔だけで務まるものではありません。武力、知力で私に勝てるとお思いならどうぞ陛下にご提言されたらよろしい。……………ところで貴方はエール伯爵家の三男で、そちらはグラム子爵家でしたね?私は全ての貴族を覚えております。私から陛下に申し入れましょうか?」
トレイにグラスを用意して、ヤードはグラスを綺麗に拭く。飲み物も全て銀や試験紙に浸して確認し、最後に香りや味を確かめて、必要な飲み物を持っていく。
隙のない身のこなしと迫力に、嫌みな貴族は退散した。
「レナード陛下、アレックス様どうぞ。」
「ありがとう。」
「相変わらず仲良しですね。陛下のお膝の上ですか。」
「だって個室だからって、レナードが…………!」
照れているアレックス様はいつまでも可愛らしい。
きっとサンドルも同じように年を取るのだろう。
「遅かったな。お前にしては。」
「虫は自分で払いました。サンドル様の夫になるのです。そのくらいやりますよ。」
「ヤードは学園もぶっちぎりで卒業したし、騎士にも近衛にも引けを取らないのに。」
苦笑して、ルカ様たちへも飲み物を持っていき、サンドルのもとへ戻る。
王族専用個室だから、安全で嬉しい。
「ヤードっ!」
「抱っこしますか?」
恥ずかしそうにモジモジするサンドルを膝に乗せて、オペラは始まる。
トレイにグラスを用意して、ヤードはグラスを綺麗に拭く。飲み物も全て銀や試験紙に浸して確認し、最後に香りや味を確かめて、必要な飲み物を持っていく。
隙のない身のこなしと迫力に、嫌みな貴族は退散した。
「レナード陛下、アレックス様どうぞ。」
「ありがとう。」
「相変わらず仲良しですね。陛下のお膝の上ですか。」
「だって個室だからって、レナードが…………!」
照れているアレックス様はいつまでも可愛らしい。
きっとサンドルも同じように年を取るのだろう。
「遅かったな。お前にしては。」
「虫は自分で払いました。サンドル様の夫になるのです。そのくらいやりますよ。」
「ヤードは学園もぶっちぎりで卒業したし、騎士にも近衛にも引けを取らないのに。」
苦笑して、ルカ様たちへも飲み物を持っていき、サンドルのもとへ戻る。
王族専用個室だから、安全で嬉しい。
「ヤードっ!」
「抱っこしますか?」
恥ずかしそうにモジモジするサンドルを膝に乗せて、オペラは始まる。
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