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幸せなエピローグ
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よく晴れた日。
厳かな大聖堂で僕たちは結婚式を挙げる。
ブリリアント王国から転移魔法ですぐ。
シャイニー帝国の真っ白な大聖堂は、天を貫くように高く、神に愛を乞うているよう。
真っ赤でふわふわの絨毯を踏みしめて、『父親』役のクレイバー陛下が僕をエスコートしてくれた。
同い年だし友達だったから変な気持ちだったけど、クレイバー様もアマンド様も、びっくりするくらい僕を愛してくれた。
今日のティアラもアマンド様からのサムシング・ブルー。
向かう先には、ライオンのような髪と瞳の、僕の大好きなレン。
「花嫁衣裳似合っている、素敵だよ。全く元婚約者も元家族らもこの国もバカだな。ティアの価値が分からないなんて。」
ふふっと不敵に笑う悪い顔も素敵。
離れた席からは、僕の元家族が参列していた。
どうやって参列させたんだろう。
平民になったし、お母様なんか娼婦だし…。キスティもクズリーも、塔に軟禁されているはずなのに。
「あれでもミスティの家族だからね。それに、うんと素敵なミスティを見せて、後悔させようと思ってね。」
「まぁ素敵!なんて素晴らしいのでしょう!皇太子妃様は発明王なのですって!あのミストレン商会の商品は妃様が開発者らしい!」
「お妃教育、1週間で全部終わらせたって!」
「帝国の大学院を飛び級で卒業してるんだって!」
「お妃様を慕って、ブリリアント王国から移民してきた者も多いようだよ。」
「あんな素晴らしいお妃様を廃嫡したから、あの国の公爵家は潰れたのだな。」
「うちの王族は賢くてよかった!」
あれってレンの仕込みだな、絶対にそうだ。
結婚式に参列させるために、貴族の正装をさせて連れて来られた家族たち。
これを聞かせるためだったのか。
「レンったら性格悪いんだから。」
「ミスティの敵は私が全部やっつけてあげるからね。」
その笑顔に、なんとなくわかった気がする。
レンは……。
「また、よろしくね。若葉ちゃん。」
いろいろと不甲斐ない僕だけど。
チャベルの鐘が鳴り、国民が幸せな声をあげる。
「本当は、私が抱きたかったんだ。だけど、向こうの世界では、赤ちゃんが欲しいって思ったら、私が産まないといけなかったからね。でもこっちなら…。」
二人きりの初夜。
「うん。僕がレンのお嫁さんだよ。や、優しくしてね…。」
あまい、あまい。
僕たちはたくさんの子どもに恵まれて、幸せに暮らした。
転生者チートで二人してやりすぎちゃったかもしれないけど、帝国もうんと栄えました。
僕たちは、幸せです。
厳かな大聖堂で僕たちは結婚式を挙げる。
ブリリアント王国から転移魔法ですぐ。
シャイニー帝国の真っ白な大聖堂は、天を貫くように高く、神に愛を乞うているよう。
真っ赤でふわふわの絨毯を踏みしめて、『父親』役のクレイバー陛下が僕をエスコートしてくれた。
同い年だし友達だったから変な気持ちだったけど、クレイバー様もアマンド様も、びっくりするくらい僕を愛してくれた。
今日のティアラもアマンド様からのサムシング・ブルー。
向かう先には、ライオンのような髪と瞳の、僕の大好きなレン。
「花嫁衣裳似合っている、素敵だよ。全く元婚約者も元家族らもこの国もバカだな。ティアの価値が分からないなんて。」
ふふっと不敵に笑う悪い顔も素敵。
離れた席からは、僕の元家族が参列していた。
どうやって参列させたんだろう。
平民になったし、お母様なんか娼婦だし…。キスティもクズリーも、塔に軟禁されているはずなのに。
「あれでもミスティの家族だからね。それに、うんと素敵なミスティを見せて、後悔させようと思ってね。」
「まぁ素敵!なんて素晴らしいのでしょう!皇太子妃様は発明王なのですって!あのミストレン商会の商品は妃様が開発者らしい!」
「お妃教育、1週間で全部終わらせたって!」
「帝国の大学院を飛び級で卒業してるんだって!」
「お妃様を慕って、ブリリアント王国から移民してきた者も多いようだよ。」
「あんな素晴らしいお妃様を廃嫡したから、あの国の公爵家は潰れたのだな。」
「うちの王族は賢くてよかった!」
あれってレンの仕込みだな、絶対にそうだ。
結婚式に参列させるために、貴族の正装をさせて連れて来られた家族たち。
これを聞かせるためだったのか。
「レンったら性格悪いんだから。」
「ミスティの敵は私が全部やっつけてあげるからね。」
その笑顔に、なんとなくわかった気がする。
レンは……。
「また、よろしくね。若葉ちゃん。」
いろいろと不甲斐ない僕だけど。
チャベルの鐘が鳴り、国民が幸せな声をあげる。
「本当は、私が抱きたかったんだ。だけど、向こうの世界では、赤ちゃんが欲しいって思ったら、私が産まないといけなかったからね。でもこっちなら…。」
二人きりの初夜。
「うん。僕がレンのお嫁さんだよ。や、優しくしてね…。」
あまい、あまい。
僕たちはたくさんの子どもに恵まれて、幸せに暮らした。
転生者チートで二人してやりすぎちゃったかもしれないけど、帝国もうんと栄えました。
僕たちは、幸せです。
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