美人なのに醜いと虐げられる転生公爵令息は、婚約破棄と家を捨てて成り上がることを画策しています。

竜鳴躍

文字の大きさ
15 / 15

幸せなエピローグ

しおりを挟む
よく晴れた日。
厳かな大聖堂で僕たちは結婚式を挙げる。


ブリリアント王国から転移魔法ですぐ。

シャイニー帝国の真っ白な大聖堂は、天を貫くように高く、神に愛を乞うているよう。


真っ赤でふわふわの絨毯を踏みしめて、『父親』役のクレイバー陛下が僕をエスコートしてくれた。


同い年だし友達だったから変な気持ちだったけど、クレイバー様もアマンド様も、びっくりするくらい僕を愛してくれた。
今日のティアラもアマンド様からのサムシング・ブルー。


向かう先には、ライオンのような髪と瞳の、僕の大好きなレン。




「花嫁衣裳似合っている、素敵だよ。全く元婚約者も元家族らもこの国もバカだな。ティアの価値が分からないなんて。」

ふふっと不敵に笑う悪い顔も素敵。


離れた席からは、僕の元家族が参列していた。

どうやって参列させたんだろう。

平民になったし、お母様なんか娼婦だし…。キスティもクズリーも、塔に軟禁されているはずなのに。


「あれでもミスティの家族だからね。それに、うんと素敵なミスティを見せて、後悔させようと思ってね。」



「まぁ素敵!なんて素晴らしいのでしょう!皇太子妃様は発明王なのですって!あのミストレン商会の商品は妃様が開発者らしい!」

「お妃教育、1週間で全部終わらせたって!」

「帝国の大学院を飛び級で卒業してるんだって!」

「お妃様を慕って、ブリリアント王国から移民してきた者も多いようだよ。」

「あんな素晴らしいお妃様を廃嫡したから、あの国の公爵家は潰れたのだな。」

「うちの王族は賢くてよかった!」


あれってレンの仕込みだな、絶対にそうだ。


結婚式に参列させるために、貴族の正装をさせて連れて来られた家族たち。

これを聞かせるためだったのか。



「レンったら性格悪いんだから。」

「ミスティの敵は私が全部やっつけてあげるからね。」


その笑顔に、なんとなくわかった気がする。

レンは……。



「また、よろしくね。若葉ちゃん。」


いろいろと不甲斐ない僕だけど。



チャベルの鐘が鳴り、国民が幸せな声をあげる。








「本当は、私が抱きたかったんだ。だけど、向こうの世界では、赤ちゃんが欲しいって思ったら、私が産まないといけなかったからね。でもこっちなら…。」

二人きりの初夜。


「うん。僕がレンのお嫁さんだよ。や、優しくしてね…。」

あまい、あまい。


僕たちはたくさんの子どもに恵まれて、幸せに暮らした。

転生者チートで二人してやりすぎちゃったかもしれないけど、帝国もうんと栄えました。

僕たちは、幸せです。

しおりを挟む
感想 4

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(4件)

ヤマちゃん
2025.09.26 ヤマちゃん

とても穏やかなざまぁでスッキリ感が、残りました。(^^)d

2025.09.26 竜鳴躍

感想ありがとうございます。

うれしいです。

解除
pokotyan
2025.08.25 pokotyan

クズリーのクズリーがおさらば〜爆笑🤣最高でしたー。

2025.08.26 竜鳴躍

楽しんでいただいて、嬉しいです!

解除
pokotyan
2025.08.25 pokotyan

楽しく読ませていただいています♪
ふふふ クズ王子とあばずれに目に物を言わして下さい。期待しています♪

2025.08.26 竜鳴躍

ザマアになりました。あまり酷いことにならなかったかも………。
加減が難しいです。

解除

あなたにおすすめの小説

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

【完結】第三王子、ただいま輸送中。理由は多分、大臣です

ナポ
BL
ラクス王子、目覚めたら馬車の中。 理由は不明、手紙一通とパン一個。 どうやら「王宮の空気を乱したため、左遷」だそうです。 そんな理由でいいのか!? でもなぜか辺境での暮らしが思いのほか快適! 自由だし、食事は美味しいし、うるさい兄たちもいない! ……と思いきや、襲撃事件に巻き込まれたり、何かの教祖にされたり、ドタバタと騒がしい!!

婚約破棄されて追放された僕、実は森羅万象に愛される【寵愛者】でした。冷酷なはずの公爵様から、身も心も蕩けるほど溺愛されています

水凪しおん
BL
貧乏男爵家の三男アレンは、「魔力なし」を理由に婚約者である第二王子から婚約破棄を言い渡され、社交界の笑い者となる。家族からも見放され、全てを失った彼の元に舞い込んだのは、王国最強と謳われる『氷の貴公子』ルシウス公爵からの縁談だった。 「政略結婚」――そう割り切っていたアレンを待っていたのは、噂とはかけ離れたルシウスの異常なまでの甘やかしと、執着に満ちた熱い眼差しだった。 「君は私の至宝だ。誰にも傷つけさせはしない」 戸惑いながらも、その不器用で真っ直ぐな愛情に、アレンの凍てついた心は少しずつ溶かされていく。 そんな中、領地を襲った魔物の大群を前に、アレンは己に秘められた本当の力を解放する。それは、森羅万象の精霊に愛される【全属性の寵愛者】という、規格外のチート能力。 なぜ彼は、自分にこれほど執着するのか? その答えは、二人の魂を繋ぐ、遥か古代からの約束にあった――。 これは、どん底に突き落とされた心優しき少年が、魂の番である最強の騎士に見出され、世界一の愛と最強の力を手に入れる、甘く劇的なシンデレラストーリー。

悪役令嬢と呼ばれた侯爵家三男は、隣国皇子に愛される

木月月
BL
貴族学園に通う主人公、シリル。ある日、ローズピンクな髪が特徴的な令嬢にいきなりぶつかられ「悪役令嬢」と指を指されたが、シリルはれっきとした男。令嬢ではないため無視していたら、学園のエントランスの踊り場の階段から突き落とされる。骨折や打撲を覚悟してたシリルを抱き抱え助けたのは、隣国からの留学生で同じクラスに居る第2皇子殿下、ルシアン。シリルの家の侯爵家にホームステイしている友人でもある。シリルを突き落とした令嬢は「その人、悪役令嬢です!離れて殿下!」と叫び、ルシアンはシリルを「護るべきものだから、守った」といい始めーー ※この話は小説家になろうにも掲載しています。

聖女召喚の巻き添えで喚ばれた「オマケ」の男子高校生ですが、魔王様の「抱き枕」として重宝されています

八百屋 成美
BL
聖女召喚に巻き込まれて異世界に来た主人公。聖女は優遇されるが、魔力のない主人公は城から追い出され、魔の森へ捨てられる。 そこで出会ったのは、強大な魔力ゆえに不眠症に悩む魔王。なぜか主人公の「匂い」や「体温」だけが魔王を安眠させることができると判明し、魔王城で「生きた抱き枕」として飼われることになる。

悪役令息(Ω)に転生したので、破滅を避けてスローライフを目指します。だけどなぜか最強騎士団長(α)の運命の番に認定され、溺愛ルートに突入!

水凪しおん
BL
貧乏男爵家の三男リヒトには秘密があった。 それは、自分が乙女ゲームの「悪役令息」であり、現代日本から転生してきたという記憶だ。 家は没落寸前、自身の立場は断罪エンドへまっしぐら。 そんな破滅フラグを回避するため、前世の知識を活かして領地改革に奮闘するリヒトだったが、彼が生まれ持った「Ω」という性は、否応なく運命の渦へと彼を巻き込んでいく。 ある夜会で出会ったのは、氷のように冷徹で、王国最強と謳われる騎士団長のカイ。 誰もが恐れるαの彼に、なぜかリヒトは興味を持たれてしまう。 「関わってはいけない」――そう思えば思うほど、抗いがたいフェロモンと、カイの不器用な優しさがリヒトの心を揺さぶる。 これは、運命に翻弄される悪役令息が、最強騎士団長の激重な愛に包まれ、やがて国をも動かす存在へと成り上がっていく、甘くて刺激的な溺愛ラブストーリー。

追放されたので路地裏で工房を開いたら、お忍びの皇帝陛下に懐かれてしまい、溺愛されています

水凪しおん
BL
「お前は役立たずだ」――。 王立錬金術師工房を理不尽に追放された青年フィオ。彼に残されたのは、物の真の価値を見抜くユニークスキル【神眼鑑定】と、前世で培ったアンティークの修復技術だけだった。 絶望の淵で、彼は王都の片隅に小さな修理屋『時の忘れもの』を開く。忘れられたガラクタに再び命を吹き込む穏やかな日々。そんな彼の前に、ある日、氷のように美しい一人の青年が現れる。 「これを、直してほしい」 レオと名乗る彼が持ち込む品は、なぜか歴史を揺るがすほどの“国宝級”のガラクタばかり。壊れた「物」を通して、少しずつ心を通わせていく二人。しかし、レオが隠し続けたその正体は、フィオの運命を、そして国をも揺るがす、あまりにも大きな秘密だった――。

不遇聖女様(男)は、国を捨てて闇落ちする覚悟を決めました!

ミクリ21
BL
聖女様(男)は、理不尽な不遇を受けていました。 その不遇は、聖女になった7歳から始まり、現在の15歳まで続きました。 しかし、聖女ラウロはとうとう国を捨てるようです。 何故なら、この世界の成人年齢は15歳だから。 聖女ラウロは、これからは闇落ちをして自由に生きるのだ!!(闇落ちは自称)

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。