悪役令息上等です。悪の華は可憐に咲き誇る

竜鳴躍

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悪役令息は領民を選別しました

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「アレン様、街の整備計画ができました。それからこちらが領民の性別年齢、スキルなどをまとめた資料です。」

カエサルのそばにはパイロンが立つ。


「ありがとう、カエサル。」

「パイロンが私と領民の間に立ってくれて、捗りました。」

「そう。ありがとう、パイロン。」


はにかんで礼をするパイロンは、故国ではファーマ王国との国境近くにあった領主の息子で元子爵令息だった。
国が内乱で壊滅したとき、ひとり逃がされ、領民をひきつれて我が国に亡命したのだ。

精神的に疲弊していたが、すっかり立ち直って、元領主の息子らしく領民のリーダーとなった。

適材適所に仕事を割り振り、また、これからの領地経営のため特産品の青写真を立てるために、最初に戸籍を作ることにした。

怪我をしている者や弱っている者も多かったが、清潔で雨露しのげるしっかりした家と栄養満点の食事があれば、直に働ける者も増えるだろう。


「元鍛冶職人に織手、陶器職人に漆器職人もいるのか…。君たちの国の工芸品は繊細で美しかったな。美意識が高く、手先が器用な者が多いのだろう。それじゃあ、工房を整理しようね。原材料もどうにかしようか。岩だらけの乾燥地帯だけど山は近くにあるから調査に出ようかな。それから開墾はどう?」


「アレン様の土壌改良は成功しました。種が根付いて、芽を出しましたよ。」

「よかった。今は麦畑や野菜畑だけど、種籾を入手してコメも栽培できるようにしよう。」


「あっ、ありがとうございます!!!!」


領地に医者も手配したし、学校も作るし、みるみるここはよくなるだろう。

かつての国の名前を頂くことはできないけど、「ニューイーストタウン」として、一大観光地に育ててもいいな。
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