悪役令息上等です。悪の華は可憐に咲き誇る

竜鳴躍

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閑話 あれんさんさい

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ぼくは、あれん=ふぁーめっと。3さい。

おとうさまはヘイカのおとうとで、おかあさまのおむこにきたの。
ぼくのおうちは、だいだい黒い髪の毛と黒いお目目。

おとうさまは金色の髪と青い目だけど、黒のほうがいでんしが強いので、おむこさんやおよめさんが他の色でも必ず黒になるの。


だけど、ぼくは黒くない。


おとうさまたちはプラチナの髪に赤い目、まっしろい肌はきれいって言ってくれるけど、ぼくしってるんだ。

おちゃかいのおともだちやおともだちのおかあさんたち、ぼくはこのうちの本当の家族じゃないんだって。
そう噂してるの………。


当主教育もたいへんだし、いいんだもん。ともだちいなくていいんだもん。


でも、そんなとき、お医者様から教えてもらったの。
ぼくが色なしで生まれたのは、生まれつきいでんしに色がでないようにきざまれてるからなんだって。
あるびの、っていうんだって。
原因が分かるまでは、お日様にあたって肌がひどいことになったりたいへんだった。

おとうさまもおかあさまも、毎日くらいお顔をして、二人の頭の中では、ぼくが赤ちゃんの頃に吸血鬼にかまれたことになってた…。

そんななかでも当主教育をさせてくれてたんだから、感謝だよね。


ぼくは、みすてられなくてよかった。

ほかにみかたがいなくても、おとうさまとおかあさまに守られて、幸せなんだ。




親戚があつまる新年のお祝いで、ぼくはぼくに対するびみょうなくうきをかんじてた。

僕の色がちがうのは、公爵家の子じゃないからだっておもってたのに、本当の子だって証明されたから、いごこちわるそう。

おかあさまたちも心の中ではものすごく怒ってるものね。



夜だし、おにわにでたら嫌な思いしないかな、と思ってお外に出たら、そこでは子ども同士でけんかしてた。

胸の紋章、それにあの子たちはぶんけのぷれーとはくしゃく家だと思う。


「カエサル、お前は先代の子なんだろう!」

「お前が生まれる前はまだ存命だったからな!」

「お母さまは不義なことはしていない!!!!僕は、僕はっ!」



僕のうち以外で見ることのない、黒髪黒目の男の子。

亡くなったおじいさま(お母さまのお父様)と彼のお母様の子どもだって言われていたの。


親の色じゃないからって、みんなどうしてそんな酷いことを言うんだろう……。


おじい様はおばあ様だけを愛していたよ?

あの子のお母様もそうでしょう?



「やめなさい!!!!」


きがついたら、ぼくは声をあげていた。



「僕はファーメットこうしゃく家だけど、アルビノでくろかみくろめじゃないよ。プレートはくしゃく家はファーメットこうしゃく家のぶんけなんだから、せんぞ返りでくろ色が出てたっておかしくないでしょう!!!」

しらないの!?くろはゆうせいいでんなんだよ!!!

「ぷれーとはくしゃく家がこのことこの子のお母さん、いらないんだったら、ぼくがもらっちゃうから!」


かえさるは、よごれていて、きょとんとしてたけど、でもぼくより少しお兄さんで。

ぼくのわがままでぼくのものになったの。


こんなにすてきなひと、いらないだなんてばかだな。


なんだか、かえさるといると、ほっとするの。

ぽかぽかするの……。



うふふ、かえさる、しゅき…。



なんだか、からだがゆっくり、揺られてる。

すっぽり、だれかの腕の中でだいじにされてるみたい。



「私もですよ…。」


優しいカエサルの声で、また夢の世界に沈んだ。
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