悪役令息上等です。悪の華は可憐に咲き誇る

竜鳴躍

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寒気がする…

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「くしゅ!」


「いけません、体を温めましょう。」

カエサルはいつも優しい。


近くで自分の上着を握っているパイロンも見えるけど、それより早く僕の体にかけてくれる。



「なんだろう。悪寒がした…。」

「風邪は引き始めが肝心ですよ。」

サッと包むように抱き上げて僕を運んでくれる。


カエサルは、僕が3歳の頃に召し抱えた。

カエサルだってまだ子どもだったのに、それからずっと僕に仕えてくれている。


「なんだか久しぶりに気持ち悪い気配がしたよ。アルバートの側にいる時みたい…。」

嫌な予感がする……。


「殿下は城で軟禁の上、再教育中だと聞いてはいますが、注意しましょう。私はそばから離れませんから。」



うれしい。


「わ、私もお側にいますっ!お守りしますから!」

「パイロン、ありがと。」


ふふっ。なつかれちゃった。可愛いなあ、パイロンは。子犬みたい。



「わたしが、お守りしますからね。」


「頼りにしてるね。」




ぬくぬくの湯あみをして、冷めないうちにふきふきされてお布団にころん。

そこまで辛くはないけれど、カエサルが甘やかしてくれるなら甘えちゃおうかな。


淹れてくれたホットジンジャーは甘くて、すこしだけぴりり。
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