悪役令息上等です。悪の華は可憐に咲き誇る

竜鳴躍

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もしかして私にもチャンスが

青天の霹靂。

王都までの馬車とは違う。

今まで絶対に手に入らないと思っていた人が、もしかしたら手に入るかもしれないなんて…。

そういえばそんなこともあったね程度の王族の血に感謝する日がくるなんて。


向こうでは国王があっちこっちの娘を側室で囲うから、王子も王女もたくさんで、しかもあんまりよその国と外交しないもんだから、国内の高位貴族は大抵王女様を娶っていたのだ。

だから王族の血が入っているなんて言われても、そんなありがたみは一切なかった。


帰りの馬車では、カエサル様は終始むすっとしてらっしゃる。

自分で蒔いた種ですからね!


「アレン様、私は第二夫人でも構いませんからね。受け入れる側でもぜんぜんっ構いません!……あ、でも。そうなると不誠実なので言いますと、私は処女ではありません。内乱で混乱の最中ですから、領民とともに逃げられるのであれば何でもしました。罪に問われることでなければ何でも…。領地から持ち出せたものは少なく、すぐに資金は尽きました。こちらへ逃れるまで、色々あったということです。でも、もうだいぶ前のことですし、胎に別の男の種なんて残ってないですからね!」

「パイロンそんなことがあったの…!ついでに聞いてもいい……??パイロンって婚約者はいなかったの…?」

「向こうでは元々婚約者がおりましたが女性でした。政略結婚ながらも、そこそこ仲良くやっていたはずなんですけどねぇ!敵対勢力のスパイだったんですよ!今は故郷の焦土に帰してますかね。」


「……そう。」


「だから、私はアレン様が望んでくださるのなら、いつでもお嫁になりますよ。―――それでカエサル様はどうされるのですか?」


「………まず、私がパイロンを好きだというのは大間違いです。私はアレン様一筋です。ずっとずっとアレン様が好きだったんです。」

「そのアレン様がお望みなのだから、尻くらい差し出せばいいのに。」


「だって…!新婚初夜でバスローブをお召しのアレン様が、ベッドで私を誘ってきたとして…!襲わない自信がない!受け身に徹していられる自信が、まっっったく!!!ないんだ!」


「カエサル……??」


「アレン様は尊いんだ。美しいんだ。可愛らしいんだ。アレン様を思うだけでもんもんとするくらい、いつだってアレン様を想っている!アレン様のために私がいる!アレン様のためなら!はあああああああ!!!!」


「……カエサルにそんなふうに言ってもらったの…、はじめて、かも…。」

「アレン様…。」


あっ……。

あれ??


余計な事、した?

感想 13

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