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立太子式
その日は晴天。
あの日、婚約破棄をされた城のレセプションホールで、僕の目の前には陛下。
この日のために誂えた白い正装の金色の装飾は、ニューイーストで作った金細工。
そして僕の後ろには、僕とおそろいの服を着たカエサルと、同じ色で刺繍や材質で重ねる布に深みをもたせた、イースト王国の正装を着たパイロンが並ぶ。
「アレン=ファーメットを次期王太子に任命する。ニューイースト領は王太子領とし、代官には、パイロン=シェンを指名する。」
「はい。承りました。」
僕は、立ち上がり、陛下の隣に立った。
お父様たちが拍手をしてくれている。
「アレン=ファーメットです。期待を裏切らぬよう、務めます。パイロン、あの地を頼む。」
「王太子殿下。」
パイロンが僕の前で膝をつき、頭を下げた。
「元イースト王国の民として、ニューイースト領の領民として、王太子殿下と王国に永遠の忠誠を誓います。我々民族は、内乱により国が滅亡し、散り散りになり、もはやどれだけの人間が生き残っているかも分かりませぬ。しかし、受け入れて下さり、我々に仕事を与えてくださった王太子殿下への想いは代を越えようとけして消えないでしょう。民族を代表して、この場で宣言致します。我々はこの国の国民として根をおろし、国のために尽くします。私も一臣下として、殿下のために成長し続けます。」
「ありがとう、パイロン。」
パイロンがこの場で誓いを立ててくれたおかげで、言いがかりをつけていた貴族たちも口を塞ぐだろう。
揃いの服ではなく、民族衣装で仕立てると聞いたときは何故だろうと思っていたけど…、上下関係を印象付けるためだったのだ。
「アレン、王配はどうする。」
「王配には、カエサルを…。カエサル。」
カエサルも立ち上がる。
「カエサル=プレート。王太子の将来の配偶者として婚約を認める。」
「王太子殿下万歳!カエサル様万歳!」
「おめでとうございます!」
会場が一斉に沸いた。
僕は、カエサルの元家族たちを眼の端に捕らえた。
プレート伯爵は面白いくらい真っ青な顔をしている。
どう?貴方の捨てたカエサルは、すばらしいでしょう?
その後は、度重なる僕への暴行未遂のため、アルバートが去勢の上、塔に幽閉されることが、陛下の口から語られ、式が終わると、スムーズに宴。
パイロンは少し一人になりたいらしく、僕はそっとしておくことにした。
ごめんね…パイロン………。
パイロンから宣言してくれてありがとう…。
「きゃあああああああ!!!!!!!」
女性の悲鳴。
「カエサル、僕はここにいるから見てきてあげて。」
「はい。じっとしていてくださいね。」
「大丈夫だよ、近衛騎士のみなさんもいるんだから。」
「念のため、控室に。」
近衛騎士に誘導されて部屋に戻る。
扉が閉められ、カギがかけられた。
「僕は男だけど、カギは開けて。こういう時は、扉は少しだけ開けておくのがマナーだよ。」
近衛騎士がフルフェイスのヘルメットを投げ捨てる。
「これで邪魔はなくなったな!」
「—----アルバート!」
それは、どうやって塔から逃げ出したのか、アルバートだった。
あの日、婚約破棄をされた城のレセプションホールで、僕の目の前には陛下。
この日のために誂えた白い正装の金色の装飾は、ニューイーストで作った金細工。
そして僕の後ろには、僕とおそろいの服を着たカエサルと、同じ色で刺繍や材質で重ねる布に深みをもたせた、イースト王国の正装を着たパイロンが並ぶ。
「アレン=ファーメットを次期王太子に任命する。ニューイースト領は王太子領とし、代官には、パイロン=シェンを指名する。」
「はい。承りました。」
僕は、立ち上がり、陛下の隣に立った。
お父様たちが拍手をしてくれている。
「アレン=ファーメットです。期待を裏切らぬよう、務めます。パイロン、あの地を頼む。」
「王太子殿下。」
パイロンが僕の前で膝をつき、頭を下げた。
「元イースト王国の民として、ニューイースト領の領民として、王太子殿下と王国に永遠の忠誠を誓います。我々民族は、内乱により国が滅亡し、散り散りになり、もはやどれだけの人間が生き残っているかも分かりませぬ。しかし、受け入れて下さり、我々に仕事を与えてくださった王太子殿下への想いは代を越えようとけして消えないでしょう。民族を代表して、この場で宣言致します。我々はこの国の国民として根をおろし、国のために尽くします。私も一臣下として、殿下のために成長し続けます。」
「ありがとう、パイロン。」
パイロンがこの場で誓いを立ててくれたおかげで、言いがかりをつけていた貴族たちも口を塞ぐだろう。
揃いの服ではなく、民族衣装で仕立てると聞いたときは何故だろうと思っていたけど…、上下関係を印象付けるためだったのだ。
「アレン、王配はどうする。」
「王配には、カエサルを…。カエサル。」
カエサルも立ち上がる。
「カエサル=プレート。王太子の将来の配偶者として婚約を認める。」
「王太子殿下万歳!カエサル様万歳!」
「おめでとうございます!」
会場が一斉に沸いた。
僕は、カエサルの元家族たちを眼の端に捕らえた。
プレート伯爵は面白いくらい真っ青な顔をしている。
どう?貴方の捨てたカエサルは、すばらしいでしょう?
その後は、度重なる僕への暴行未遂のため、アルバートが去勢の上、塔に幽閉されることが、陛下の口から語られ、式が終わると、スムーズに宴。
パイロンは少し一人になりたいらしく、僕はそっとしておくことにした。
ごめんね…パイロン………。
パイロンから宣言してくれてありがとう…。
「きゃあああああああ!!!!!!!」
女性の悲鳴。
「カエサル、僕はここにいるから見てきてあげて。」
「はい。じっとしていてくださいね。」
「大丈夫だよ、近衛騎士のみなさんもいるんだから。」
「念のため、控室に。」
近衛騎士に誘導されて部屋に戻る。
扉が閉められ、カギがかけられた。
「僕は男だけど、カギは開けて。こういう時は、扉は少しだけ開けておくのがマナーだよ。」
近衛騎士がフルフェイスのヘルメットを投げ捨てる。
「これで邪魔はなくなったな!」
「—----アルバート!」
それは、どうやって塔から逃げ出したのか、アルバートだった。
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