71 / 84
暗躍していた貴族たちの誤算
ブルーバード伯爵家は代々聖女を輩出してきた、回復魔術師の家門である。
法王は父の弟にあたり、伯爵家ながら発言力の強い家門だ。
それとなくアレン陛下の御代についての不安感をあおるようなことを言ってみたところ、法王や教会で次期法王—女性なので大聖女ーになるべく研鑽を積んでいる娘から一蹴されてしまった。
だいたい、あのアレンがイースト王国の妖しいカンポウだとかイジュツだとかを使うのが悪い。
回復魔術師が癒すからこそ、我が家門が尊敬され、重んじられ、懐も潤っていたというのに!
今や、ちょっとしたことで魔法に頼るのはよくないみたいな風習が生まれてしまった!
魔法で快復しても元を断たなければ意味がない?
いいんだよ!そのうち原因なんてよくなるから!
病気やけがをすれば片っ端から魔法で癒せばいいし、またかかるならまた魔法をかければいい。
だいたいその方がもうかるだろう!
娘も娘だ!
あのどーしよーもないマーガレットとかいう病原菌がまともな聖女になったのは、娘が根気よく教育していたおかげもあったらしいじゃないか!
なんで声を大にして言わないんだ!
子どもがアルバートのアホと連座して処罰しなければならないハメになった貴族たちは、アレンをさぞかし恨んで私に協力すると思っていたのに、何に怯えているのか、絶対に関わらないと言ってきた。
あの場ではみんな私に賛成するような風を言っていたのに、「やっぱりアレン陛下は素晴らしいし。」と一人ひとり抜けて、私は孤立無援。
おぉおおお!私はやるぞ!一人でも!
まずは、教会のネットワークで世界中に散ったイースト王国の人間を探す。
ふふふ、お前らの仲間のほんの一握りだけが、うちにきて、幸せに暮らしているなんて、狡いよなぁ…。
ところが、全てこちらへ旅立った後だった。
………え。パイロンという男が……世界中に声をかけてニューイースト領に集めた……。
それほど生き残っていなかったから受け入れ可能…。
教育を施され、仕事を与えられて、綺麗な服に美味しいお食事。幸せに暮らしていて、不満はない……………。
じゃあアルバートに与して失脚した者は!!??
えーーーーー、なんで逃げるの??怯えるの!!?牙を抜かれたみたいに!
本当に何があったの…。
えぇえい、こうなったらプレート伯爵家だッ!絶対に不満はあるだろう!
「やめてください!よしてください!冗談でもそんな恐ろしいこと言わないでください!貴方は何もわかっていない、いいですか、絶対にそのようなことを思ったり軽々しく口に出してはいけませんよ!」
「私たちはもうあの二人に関わりたくないんです!」
玄関口で締め出された……。
カエサルは魔王です…って、人間、でしょ…??あんたの息子で兄弟じゃないの……?
本当に何が…………。
こうなったら襲撃だぁ!!!!
妖しいギルドの門をたたく。
「陛下の バタン。
えっ……。話を聞いてくれさえしない……。
本当に……。
ぶるっと背筋が冷える。
段々恐ろしくなってきた。
こ、こうなったら取引をネタに入国してもらったブルー様に期待するしかない!!!!!!
法王は父の弟にあたり、伯爵家ながら発言力の強い家門だ。
それとなくアレン陛下の御代についての不安感をあおるようなことを言ってみたところ、法王や教会で次期法王—女性なので大聖女ーになるべく研鑽を積んでいる娘から一蹴されてしまった。
だいたい、あのアレンがイースト王国の妖しいカンポウだとかイジュツだとかを使うのが悪い。
回復魔術師が癒すからこそ、我が家門が尊敬され、重んじられ、懐も潤っていたというのに!
今や、ちょっとしたことで魔法に頼るのはよくないみたいな風習が生まれてしまった!
魔法で快復しても元を断たなければ意味がない?
いいんだよ!そのうち原因なんてよくなるから!
病気やけがをすれば片っ端から魔法で癒せばいいし、またかかるならまた魔法をかければいい。
だいたいその方がもうかるだろう!
娘も娘だ!
あのどーしよーもないマーガレットとかいう病原菌がまともな聖女になったのは、娘が根気よく教育していたおかげもあったらしいじゃないか!
なんで声を大にして言わないんだ!
子どもがアルバートのアホと連座して処罰しなければならないハメになった貴族たちは、アレンをさぞかし恨んで私に協力すると思っていたのに、何に怯えているのか、絶対に関わらないと言ってきた。
あの場ではみんな私に賛成するような風を言っていたのに、「やっぱりアレン陛下は素晴らしいし。」と一人ひとり抜けて、私は孤立無援。
おぉおおお!私はやるぞ!一人でも!
まずは、教会のネットワークで世界中に散ったイースト王国の人間を探す。
ふふふ、お前らの仲間のほんの一握りだけが、うちにきて、幸せに暮らしているなんて、狡いよなぁ…。
ところが、全てこちらへ旅立った後だった。
………え。パイロンという男が……世界中に声をかけてニューイースト領に集めた……。
それほど生き残っていなかったから受け入れ可能…。
教育を施され、仕事を与えられて、綺麗な服に美味しいお食事。幸せに暮らしていて、不満はない……………。
じゃあアルバートに与して失脚した者は!!??
えーーーーー、なんで逃げるの??怯えるの!!?牙を抜かれたみたいに!
本当に何があったの…。
えぇえい、こうなったらプレート伯爵家だッ!絶対に不満はあるだろう!
「やめてください!よしてください!冗談でもそんな恐ろしいこと言わないでください!貴方は何もわかっていない、いいですか、絶対にそのようなことを思ったり軽々しく口に出してはいけませんよ!」
「私たちはもうあの二人に関わりたくないんです!」
玄関口で締め出された……。
カエサルは魔王です…って、人間、でしょ…??あんたの息子で兄弟じゃないの……?
本当に何が…………。
こうなったら襲撃だぁ!!!!
妖しいギルドの門をたたく。
「陛下の バタン。
えっ……。話を聞いてくれさえしない……。
本当に……。
ぶるっと背筋が冷える。
段々恐ろしくなってきた。
こ、こうなったら取引をネタに入国してもらったブルー様に期待するしかない!!!!!!
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢モノのバカ王子に転生してしまったんだが、なぜかヒーローがイチャラブを求めてくる
路地裏乃猫
BL
ひょんなことから悪役令嬢モノと思しき異世界に転生した〝俺〟。それも、よりにもよって破滅が確定した〝バカ王子〟にだと?説明しよう。ここで言うバカ王子とは、いわゆる悪役令嬢モノで冒頭から理不尽な婚約破棄を主人公に告げ、最後はざまぁ要素によって何やかんやと破滅させられる例のアンポンタンのことであり――とにかく、俺はこの異世界でそのバカ王子として生き延びにゃならんのだ。つーわけで、脱☆バカ王子!を目指し、真っ当な王子としての道を歩き始めた俺だが、そんな俺になぜか、この世界ではヒロインとイチャコラをキメるはずのヒーローがぐいぐい迫ってくる!一方、俺の命を狙う謎の暗殺集団!果たして俺は、この破滅ルート満載の世界で生き延びることができるのか?
いや、その前に……何だって悪役令嬢モノの世界でバカ王子の俺がヒーローに惚れられてんだ?
2025年10月に全面改稿を行ないました。
2025年10月28日・BLランキング35位ありがとうございます。
2025年10月29日・BLランキング27位ありがとうございます。
2025年10月30日・BLランキング15位ありがとうございます。
2025年11月1日 ・BLランキング13位ありがとうございます。
第13回BL大賞で奨励賞をいただきました。これもひとえに皆様の応援のおかげです。本当にありがとうございました。
オメガだと隠して魔王討伐隊に入ったら、最強アルファ達に溺愛されています
水凪しおん
BL
前世は、どこにでもいる普通の大学生だった。車に轢かれ、次に目覚めた時、俺はミルクティー色の髪を持つ少年『サナ』として、剣と魔法の異世界にいた。
そこで知らされたのは、衝撃の事実。この世界には男女の他に『アルファ』『ベータ』『オメガ』という第二の性が存在し、俺はその中で最も希少で、男性でありながら子を宿すことができる『オメガ』だという。
アルファに守られ、番になるのが幸せ? そんな決められた道は歩きたくない。俺は、俺自身の力で生きていく。そう決意し、平凡な『ベータ』と身分を偽った俺の前に現れたのは、太陽のように眩しい聖騎士カイル。彼は俺のささやかな機転を「稀代の戦術眼」と絶賛し、半ば強引に魔王討伐隊へと引き入れた。
しかし、そこは最強のアルファたちの巣窟だった!
リーダーのカイルに加え、皮肉屋の天才魔法使いリアム、寡黙な獣人暗殺者ジン。三人の強烈なアルファフェロモンに日々当てられ、俺の身体は甘く疼き始める。
隠し通したい秘密と、抗いがたい本能。偽りのベータとして、俺はこの英雄たちの中で生き残れるのか?
これは運命に抗う一人のオメガが、本当の居場所と愛を見つけるまでの物語。
推しの為なら悪役令息になるのは大歓迎です!
こうらい ゆあ
BL
「モブレッド・アテウーマ、貴様との婚約を破棄する!」王太子の宣言で始まった待ちに待った断罪イベント!悪役令息であるモブレッドはこの日を心待ちにしていた。すべては推しである主人公ユレイユの幸せのため!推しの幸せを願い、日夜フラグを必死に回収していくモブレッド。ところが、予想外の展開が待っていて…?
BLゲームの展開を無視した結果、悪役令息は主人公に溺愛される。
佐倉海斗
BL
この世界が前世の世界で存在したBLゲームに酷似していることをレイド・アクロイドだけが知っている。レイドは主人公の恋を邪魔する敵役であり、通称悪役令息と呼ばれていた。そして破滅する運命にある。……運命のとおりに生きるつもりはなく、主人公や主人公の恋人候補を避けて学園生活を生き抜き、無事に卒業を迎えた。これで、自由な日々が手に入ると思っていたのに。突然、主人公に告白をされてしまう。
「禍の刻印」で生贄にされた俺を、最強の銀狼王は「ようやく見つけた、俺の運命の番だ」と過保護なほど愛し尽くす
水凪しおん
BL
体に災いを呼ぶ「禍の刻印」を持つがゆえに、生まれた村で虐げられてきた青年アキ。彼はある日、不作に苦しむ村人たちの手によって、伝説の獣人「銀狼王」への贄として森の奥深くに置き去りにされてしまう。
死を覚悟したアキの前に現れたのは、人の姿でありながら圧倒的な威圧感を放つ、銀髪の美しい獣人・カイだった。カイはアキの「禍の刻印」が、実は強大な魔力を秘めた希少な「聖なる刻印」であることを見抜く。そして、自らの魂を安定させるための運命の「番(つがい)」として、アキを己の城へと迎え入れた。
贄としてではなく、唯一無二の存在として注がれる初めての優しさ、温もり、そして底知れぬ独占欲。これまで汚れた存在として扱われてきたアキは、戸惑いながらもその絶対的な愛情に少しずつ心を開いていく。
「お前は、俺だけのものだ」
孤独だった青年が、絶対的支配者に見出され、その身も魂も愛し尽くされる。これは、絶望の淵から始まった、二人の永遠の愛の物語。
シナリオ回避失敗して投獄された悪役令息は隊長様に抱かれました
無味無臭(不定期更新)
BL
悪役令嬢の道連れで従兄弟だった僕まで投獄されることになった。
前世持ちだが結局役に立たなかった。
そもそもシナリオに抗うなど無理なことだったのだ。
そんなことを思いながら収監された牢屋で眠りについた。
目を覚ますと僕は見知らぬ人に抱かれていた。
…あれ?
僕に風俗墜ちシナリオありましたっけ?
大学一軍イケメンにいちご狩りに誘われた陰キャの俺、なぜかいちごじゃなくて俺が喰われたんだが(?)
子犬一 はぁて
BL
大学一軍イケメン×大学九軍陰キャ
喰われるなんて聞いてないんだが(?)
俺はただ、
いちご狩りに誘われただけだが。
なのに──
誘ってきた大学一軍イケメンの海皇(21)に
なぜか俺が捕まって食われる展開に?
ちょっと待てい。
意味がわからないんだが!
いちご狩りから始まる
ケンカップルいちゃらぶBL
※大人描写のある話はタイトルに『※』あり
当て馬に転生した俺、メインヒーローに懐かれすぎて物語が崩壊しています ~最強の騎士様、俺じゃなくてヒロインを追いかけてください!~
たら昆布
BL
処刑される元貴族に転生していたので婚約破棄して雑用係になった話