義理の家族に虐げられている伯爵令息ですが、気にしてないので平気です。王子にも興味はありません。

竜鳴躍

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あかちゃん?

リーゼロッテお姉さまは里帰り出産するらしい。

男の子かな?女の子かな?


どっちに似ても、類まれなる美貌で生まれてくるだろう。


「転移ですぐ行き来できるし、それなら暖かいこちらの方が安心だ。愛するロッテ、毎晩会いに来るからね。」


指先にキスをして、スノー殿下はブリザード王国に戻っていった。




指先を見つめて、うっとりしている。



「流石ですね、師匠は。」


「そうよ、あなたもスノー殿下を見習いなさい?」


「あはは、いいんですよ。今更ロイに、あんなにスマートにやられたら気持ち悪いです。」

「それもそうね。」


「酷い!」




「ところで、クッキー焼いたんだけど、食べる?」

「食べる、食べる!ロイのクッキー!最近食欲がすごいのよ!でも、食べても太らないの。きっと、お腹の子が栄養を必要としているのね。」


「お姉さまは悪阻とかなかったんですね?」

「何言ってるのよ、悪阻は時期もあるし、個人差があるのよ。私、食べないと気持ち悪くなるタイプだったし。」


ささ、いただきましょ?と、リーゼロッテはシンにも勧めた。



「……ップ。失礼。申し訳ないんですけど…胃がむかむかして…。」



「あらまあ。続いているのかしら。」



「この1か月ですかね…。」



「ロイ、ちょっと屈んで。」

はい、と屈んだロイの頭をパカーんと殴る。



「お姉さま!何をなさるのですか!」




「い い か ら。早く医者を呼べ。」

おそらく、シンはおめでたである。
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