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護衛依頼③
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「頑張れ!もうすぐ出口だ」
荒い息を吐きながら、ゲンキさんが森の出口を指し示す。
前を向くと希望の道を指し示すように、うっすらと輝く月明かりが出口をほんのり明るく照らしていた。
(もう少し・・・)
わたしは剣の柄をぐっと握りしめると、飛び掛かってきたウルフを切りさいた。
切り裂かれたウルフはそのまま地面に叩きつけられる。
しかしウルフはまだまだいる。
倒れた仲間を乗り越え、ウルフ達は失墜に馬車を追いかけてきた。
「プロテクション!」
続けてわたしは光の盾を貼りウルフの進路を妨害する。
そしてついに、馬車は森の中を抜けて出口に出た。
最後に飛び掛かったウルフ達であったが、光の盾にぶつかりそのまま地面に叩きつけられる。
ウルフはすぐに立ち上がったものの、悔しそうにこちらを睨みつけ、グルグルと大きな唸り声をあげるのであった。
縄張りがあるのか、ウルフは森の外にでようとはしなかった。
森を抜けるとそこは広い草原であった。
月明かりが優しく照らし、ほんのりと明るい。
真夜中であるものの周りを見渡す限りには、視界を確保できる程の明るさであった。
すると馬車のスピードがノロノロと落ちると、すぐに停車した。
どうやら馬車を引く馬が、疲労の限界を迎えヘナヘナと座り込んだようだ。
2時間以上は戦い続け、馬も全力で走り続けていた。
疲れるのは当然であった。
「よし!お前らよく頑張った。1時間だけ休憩だ、ゆっくり休め。馬を休ませたらすぐに出発するぞ」
カシムさんの大声が辺りに響き渡る。
「ノームさん大丈夫ですか?」
倒れているノームさんをゆらゆらと揺らし、声をかけた。
しかし気を失っており、まだ目を覚まさないようだ。
1時間の戦闘を続け、ノームさんの矢は全て使い切った。
そしてその後、彼は魔法攻撃に切り替えて、迫りくるウルフ達を撃退したのだ。
なお、ノームさんは水属性の魔法が使えた。
しかし弓がメインの彼は、それ程魔力を持っていない。
すぐに魔力を使い切り、こうして気絶してしまったというわけだ。
魔力を全て使い切ると、強制的に意識を失い暫く目を覚まさない。
半日以上は目を覚まさないであろう。
「大丈夫か?」
すると前方から、ゲンキさん達がやってくると、わたしに声をかけた。
ゲンキさん、アヤさんは傷だらけのボロボロであった。
かなり疲弊しているようで、その顔に疲労の色が色濃く残る。
そしてアヤさんの背中には、意識を失ったセーラさんが背負われていた。
「セーラさんは大丈夫ですか?」
「ああ、魔力を使い切って暫く目を覚まさないだろう。ノームもそうなのか?」
「はい、彼も魔力を全て使い切ってしまったようです。」
「凄いウルフの量だったからね。メイは大丈夫だったの?」
「ええ、前方よりもウルフが少なかったので何とかなりました」
「いやいや助かったよ。君が後ろから防いでくれなかったら危なかった。とりあえず場所を移そう」
ゲンキさんはそう言うと、倒れているノームさんを背中を背負う。
それから馬車から少し離れた草原に連れて行くと、ノームさんと、セーラさんを寝かした。
◇◇◇◇
「ヒール」
わたしはノームさん達を寝かすと、すぐにゲンキさんとアヤさんの治療を行った。
チカチカと光が瞬きその傷を癒す。
彼らは血だらけだったが、殆どが返り血で見た目よりもケガは酷くなかった。
前方はかなりのウルフが居たはずだ。
しかし彼らは致命傷を避け、傷を殆ど負っていない。
さすがBランク冒険者といったところだ。
これくらいならわたしの力でも十分で、その傷を一瞬で癒した。
「メイ、ありがとう。本当に助かった」
「ありがとう、メイがいてくれてよかったわ。それにしても後ろで結構魔法を使っていたでしょう?魔力は大丈夫なの?」
「はい半分くらいはまだ残っいますよ」
「まじかよ!ライラ達から噂では聞いていたが、凄い魔力量だな・・・」
「そんなとんでもないです。皆さんが前方を抑えてくれたおかげですよ。こうして無事に森を抜けられたのも、ゲンキさん達のおかげです。」
「つくづく貴女が欲しくなったよ。ねえ?正式にパーティーに加入する件は考えてくれた?」
「えーとそれは・・・」
実はまだ少し迷っていた。
ゲンキさん達はかなり頼りになる。
少し直情的になることもあるが、こうして森を抜けることができたのも彼らの力があってこそだった。
わたし一人きりだったら、かなり危険な状況であっただろう。
しかし、【星空の集い】を続けていきたい気持ちもあった。
ライラさんの剣を受け継いだ時、彼女たちの意思を継ぐと決めたのだ。
その意思を継ぐには、星空の集いを続けていくべきなのではないか?と思う。
頼りになる新しい仲間とパーティーを組む、星空の集いをそのまま続けライラさん達のパーティー名を守る。
わたしはその2つの気持ちで揺れ動いていた。
「こら、アヤ。メイが困っているだろう。それに依頼が終わったら答えを出す約束だろ。焦られたら駄目だよ」
「そうね、ごめんね。メイ。」
「いえ、皆さんに誘われて凄く嬉しいです。でもライラさん達が守ってきたパーティー名を守りたいわたしもいるんです。ごめんなさい、もう暫く考えさせてください」
「そうか!それにしても羨ましいな。こうしてライラ達は後輩に愛されているんだから」
「そうね、私達もライラ達を見習わないとね。でもその前に、貴方はこの怒りっぽい性格を直しなさい。誰のせいでこんな大変だったと思っているのよ」
アヤさんはそう言うと、ゲンキさんの頭を小突いた。
「いてて、すまない。それは反省しているよ」
「その言葉は何回目よ。まったくゲンキったら」
「うふふふふふ」
「いや。君たち本当に仲がいいですな」
すると、そんなわたし達に後ろから声が聞こえた。
振り向くと、そこにはカシムさんと従者二人が立っていた。
(しまった・・・、こんなことを話している場合じゃなかった)
彼らの顔を見て、わたしの顔は青ざめた。
ウルフと戦う前に抱いていた違和感と彼らへの疑惑を思い出したからだ。
激しいウルフ戦で、すっかりそのことを忘れていた。
「カシムさん何かようですか?今は休憩中な筈ですが?」
「いやいや、君たちにお礼を言いに来たんですよ。さすが噂に名高い【元気で頑張ろう】の皆さんだ。その強さに感服致しました」
ゲンキさんは、カシムさんに対して不機嫌そうに答えた。
しかし、カシムさんの労う言葉を聞くと態度が変わり、ニーッと笑顔になる。
「いや!わかっているじゃないですか。そうでしょそうでしょ!!俺達は強いんですよ。これくらい朝飯前です」
「はあ・・・まったくゲンキは・・・・」
その態度の変わりように、アヤさんはため息をつき頭を抱える。
「皆さんお疲れでしょう、どうぞ召し上がってください」
そう言うと、カシムさんは持っていた袋を開ける。
するとそこには美味しそうなパンとリンゴが詰められていた。
「おっいいんですか?」
「はい、あれだけ戦われたのですからお腹がすいているでしょう。どうか遠慮なくお召し上がりください」
この状況で食べ物!?
怪しい、怪しすぎる・・・。
通常なら何も疑わずにお礼を言っていただろう。
だが、わたしは彼らを疑っている。
その予感は最悪の状況を思い浮かべた。
「それでは!頂きます」
ゲンキさんが嬉しそうにお礼を言って袋の中のパンに手を伸ばしたとき、わたしは大きく声をあげた。
「ゲンキさん待って!レディファーストです!」
「レ・レディファースト?」
突然の大声にゲンキさんは手を止める。
そしてポカーンと声を出したわたしを見つめた。
「そう、レディファーストです。わたしは魔法を使ってお腹がペコペコなんです。わたしが先に頂きますね」
「あっああ・・・」
そう言うと、わたしは立ち上がりゲンキさんを押しのける。
それから袋の中からリンゴを掴み取ると、意を決してそれにかぶりついた。
シャリシャリ。
かぶりつくと甘い味が口いっぱいに広がる。
しかしその後に、うっすらと苦みを感じた。
「それじゃ俺達も頂こうか」
ゲンキさん達が袋の食べ物に手を伸ばしたその時、わたしはそのリンゴを吐き出した。
「貴方達、何のつもりですか?」
そしてわたしはカシムさん、いやカシムを睨みつけるのであった。
荒い息を吐きながら、ゲンキさんが森の出口を指し示す。
前を向くと希望の道を指し示すように、うっすらと輝く月明かりが出口をほんのり明るく照らしていた。
(もう少し・・・)
わたしは剣の柄をぐっと握りしめると、飛び掛かってきたウルフを切りさいた。
切り裂かれたウルフはそのまま地面に叩きつけられる。
しかしウルフはまだまだいる。
倒れた仲間を乗り越え、ウルフ達は失墜に馬車を追いかけてきた。
「プロテクション!」
続けてわたしは光の盾を貼りウルフの進路を妨害する。
そしてついに、馬車は森の中を抜けて出口に出た。
最後に飛び掛かったウルフ達であったが、光の盾にぶつかりそのまま地面に叩きつけられる。
ウルフはすぐに立ち上がったものの、悔しそうにこちらを睨みつけ、グルグルと大きな唸り声をあげるのであった。
縄張りがあるのか、ウルフは森の外にでようとはしなかった。
森を抜けるとそこは広い草原であった。
月明かりが優しく照らし、ほんのりと明るい。
真夜中であるものの周りを見渡す限りには、視界を確保できる程の明るさであった。
すると馬車のスピードがノロノロと落ちると、すぐに停車した。
どうやら馬車を引く馬が、疲労の限界を迎えヘナヘナと座り込んだようだ。
2時間以上は戦い続け、馬も全力で走り続けていた。
疲れるのは当然であった。
「よし!お前らよく頑張った。1時間だけ休憩だ、ゆっくり休め。馬を休ませたらすぐに出発するぞ」
カシムさんの大声が辺りに響き渡る。
「ノームさん大丈夫ですか?」
倒れているノームさんをゆらゆらと揺らし、声をかけた。
しかし気を失っており、まだ目を覚まさないようだ。
1時間の戦闘を続け、ノームさんの矢は全て使い切った。
そしてその後、彼は魔法攻撃に切り替えて、迫りくるウルフ達を撃退したのだ。
なお、ノームさんは水属性の魔法が使えた。
しかし弓がメインの彼は、それ程魔力を持っていない。
すぐに魔力を使い切り、こうして気絶してしまったというわけだ。
魔力を全て使い切ると、強制的に意識を失い暫く目を覚まさない。
半日以上は目を覚まさないであろう。
「大丈夫か?」
すると前方から、ゲンキさん達がやってくると、わたしに声をかけた。
ゲンキさん、アヤさんは傷だらけのボロボロであった。
かなり疲弊しているようで、その顔に疲労の色が色濃く残る。
そしてアヤさんの背中には、意識を失ったセーラさんが背負われていた。
「セーラさんは大丈夫ですか?」
「ああ、魔力を使い切って暫く目を覚まさないだろう。ノームもそうなのか?」
「はい、彼も魔力を全て使い切ってしまったようです。」
「凄いウルフの量だったからね。メイは大丈夫だったの?」
「ええ、前方よりもウルフが少なかったので何とかなりました」
「いやいや助かったよ。君が後ろから防いでくれなかったら危なかった。とりあえず場所を移そう」
ゲンキさんはそう言うと、倒れているノームさんを背中を背負う。
それから馬車から少し離れた草原に連れて行くと、ノームさんと、セーラさんを寝かした。
◇◇◇◇
「ヒール」
わたしはノームさん達を寝かすと、すぐにゲンキさんとアヤさんの治療を行った。
チカチカと光が瞬きその傷を癒す。
彼らは血だらけだったが、殆どが返り血で見た目よりもケガは酷くなかった。
前方はかなりのウルフが居たはずだ。
しかし彼らは致命傷を避け、傷を殆ど負っていない。
さすがBランク冒険者といったところだ。
これくらいならわたしの力でも十分で、その傷を一瞬で癒した。
「メイ、ありがとう。本当に助かった」
「ありがとう、メイがいてくれてよかったわ。それにしても後ろで結構魔法を使っていたでしょう?魔力は大丈夫なの?」
「はい半分くらいはまだ残っいますよ」
「まじかよ!ライラ達から噂では聞いていたが、凄い魔力量だな・・・」
「そんなとんでもないです。皆さんが前方を抑えてくれたおかげですよ。こうして無事に森を抜けられたのも、ゲンキさん達のおかげです。」
「つくづく貴女が欲しくなったよ。ねえ?正式にパーティーに加入する件は考えてくれた?」
「えーとそれは・・・」
実はまだ少し迷っていた。
ゲンキさん達はかなり頼りになる。
少し直情的になることもあるが、こうして森を抜けることができたのも彼らの力があってこそだった。
わたし一人きりだったら、かなり危険な状況であっただろう。
しかし、【星空の集い】を続けていきたい気持ちもあった。
ライラさんの剣を受け継いだ時、彼女たちの意思を継ぐと決めたのだ。
その意思を継ぐには、星空の集いを続けていくべきなのではないか?と思う。
頼りになる新しい仲間とパーティーを組む、星空の集いをそのまま続けライラさん達のパーティー名を守る。
わたしはその2つの気持ちで揺れ動いていた。
「こら、アヤ。メイが困っているだろう。それに依頼が終わったら答えを出す約束だろ。焦られたら駄目だよ」
「そうね、ごめんね。メイ。」
「いえ、皆さんに誘われて凄く嬉しいです。でもライラさん達が守ってきたパーティー名を守りたいわたしもいるんです。ごめんなさい、もう暫く考えさせてください」
「そうか!それにしても羨ましいな。こうしてライラ達は後輩に愛されているんだから」
「そうね、私達もライラ達を見習わないとね。でもその前に、貴方はこの怒りっぽい性格を直しなさい。誰のせいでこんな大変だったと思っているのよ」
アヤさんはそう言うと、ゲンキさんの頭を小突いた。
「いてて、すまない。それは反省しているよ」
「その言葉は何回目よ。まったくゲンキったら」
「うふふふふふ」
「いや。君たち本当に仲がいいですな」
すると、そんなわたし達に後ろから声が聞こえた。
振り向くと、そこにはカシムさんと従者二人が立っていた。
(しまった・・・、こんなことを話している場合じゃなかった)
彼らの顔を見て、わたしの顔は青ざめた。
ウルフと戦う前に抱いていた違和感と彼らへの疑惑を思い出したからだ。
激しいウルフ戦で、すっかりそのことを忘れていた。
「カシムさん何かようですか?今は休憩中な筈ですが?」
「いやいや、君たちにお礼を言いに来たんですよ。さすが噂に名高い【元気で頑張ろう】の皆さんだ。その強さに感服致しました」
ゲンキさんは、カシムさんに対して不機嫌そうに答えた。
しかし、カシムさんの労う言葉を聞くと態度が変わり、ニーッと笑顔になる。
「いや!わかっているじゃないですか。そうでしょそうでしょ!!俺達は強いんですよ。これくらい朝飯前です」
「はあ・・・まったくゲンキは・・・・」
その態度の変わりように、アヤさんはため息をつき頭を抱える。
「皆さんお疲れでしょう、どうぞ召し上がってください」
そう言うと、カシムさんは持っていた袋を開ける。
するとそこには美味しそうなパンとリンゴが詰められていた。
「おっいいんですか?」
「はい、あれだけ戦われたのですからお腹がすいているでしょう。どうか遠慮なくお召し上がりください」
この状況で食べ物!?
怪しい、怪しすぎる・・・。
通常なら何も疑わずにお礼を言っていただろう。
だが、わたしは彼らを疑っている。
その予感は最悪の状況を思い浮かべた。
「それでは!頂きます」
ゲンキさんが嬉しそうにお礼を言って袋の中のパンに手を伸ばしたとき、わたしは大きく声をあげた。
「ゲンキさん待って!レディファーストです!」
「レ・レディファースト?」
突然の大声にゲンキさんは手を止める。
そしてポカーンと声を出したわたしを見つめた。
「そう、レディファーストです。わたしは魔法を使ってお腹がペコペコなんです。わたしが先に頂きますね」
「あっああ・・・」
そう言うと、わたしは立ち上がりゲンキさんを押しのける。
それから袋の中からリンゴを掴み取ると、意を決してそれにかぶりついた。
シャリシャリ。
かぶりつくと甘い味が口いっぱいに広がる。
しかしその後に、うっすらと苦みを感じた。
「それじゃ俺達も頂こうか」
ゲンキさん達が袋の食べ物に手を伸ばしたその時、わたしはそのリンゴを吐き出した。
「貴方達、何のつもりですか?」
そしてわたしはカシムさん、いやカシムを睨みつけるのであった。
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