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家族の義理
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わたしは急いで、宮殿に戻った。
そして昨日打ち合わせに使った会議室へと案内されると、そこには皇帝陛下、セレナ様、そして大臣さんが既に席についていた。
だがどうやら様子がおかしく、全員が困っている顔をして落ち着かない様子だ。
神妙な面持ちで部屋はシーンと静まり返っていた。
そんな様子に嫌な予感をしながらも、会釈して向いの席に座る。
「メイ殿、急に呼び出してしまい申し訳なかった。実は困ったことが起こっての・・・」
わたしが席につくと、皇帝陛下がすぐに話を切り出した。
それから隣に座る大臣さんに向けて頷き、話をするように促す。
「メイ様、まずはこれをご覧ください」
大臣さんはそう言うと、わたしに1枚の紙を手渡した。
その紙を受け取り、書かれている文章を読む。
だがその内容は、わたしの予想を遥かに上回ることが書かれていた。
マルチーズ家が魔人アリエスと名乗る者に、姉エイプリルの首を差し出すように要求されていること。
そしてそれを防ぐために、勇者の派遣を要請する内容であった。
「というわけのなのじゃ。マルチーズ家はお主の実家だ。だが、こうして聖女ではなく冒険者として活動している以上、複雑な事情があるのじゃろ。
そして冒険者であるお主を無理強いする権利は我々帝国にはない。じゃが、マルチーズ家が属するウィシュタリア王国は、わが帝国と友好関係にある。
だから、できればその要請を受けてほしい」
「お父様、そんなことを言えばメイに無理強いしているのと同じではないですか?メイ、貴女の意思が一番大事なのよ。
断るなら断ったらいいわ。複雑な事情があるのでしょう?」
マルチーズ家・・・もう二度と帰らないと思っていた。
何故なら、わたしにとって、家族の元に帰るのは大きなトラウマであったからだ。
あの180°変わった両親達の冷たい表情と言葉が未だに忘れられない。
今までやさしく接してくれていたのが、手のひらを返すように変わってしまった・・・。
だが、きっと彼らはわたしが勇者であると知ると、喜んでマルチーズ家の一員として再びわたしを迎え入れるであろう。
しかしわたしはもう知ってしまった。
彼らはわたしを愛していない。何故なら彼らが愛しているのは、わたしではなく聖女としての力なのだから・・・。
たとえ帰ったとしても言い様に利用されるのがオチであろう。
その為、このままマルチーズ家に帰らない選択肢が一番の最善手だと思われる。
でも・・・。
エイプリルお姉様は、血のつながった唯一の姉妹だ。
確かにわたしに冷たくあたったが、それでも大事な家族であるのは事実。
たとえそれが友人達よりも優先度が下がっていたとしても、わたしは彼女を見捨てることができない。
相手は魔人だ。対抗できるのは、わたしが持つ勇者らしき力だけなのだから・・・。
魔人リブラはセレナ様を誘拐するために、多くの人達を殺した。
今回も相手は魔人、わたしが彼女達を見捨てれば、お姉様は確実に殺されマルチーズ家も只では済まないであろう。
「セレナ様、お気づかい。ありがとうございます。ですが・・・わたしはお姉様を見捨てることはできません。
たとえそれが捨てられた家族であっても、わたしに助ける力があるのなら、手を差し伸べない理由はありません!」
「そうか!ありがとう!さすが、勇者だ!出発は明日の朝だ。準備しておいてくれ」
わたしの返答に皇帝陛下は上機嫌に言葉を返す。
それから大臣さんを伴い、部屋を出て行った。
反対していたセレナ様が何か言う前に、この場を去る。そんな印象が見て取れた。
だがセレナ様はうつ向いたまま特に口を開こうとしなかった。
皇帝陛下たちが去って暫くわたし達は沈黙していた。
広い部屋にはポツーンとわたしとセレナ様だけが取り残される。
どれくらい時間がたったであろう?
暫くするとセレナ様は決意を込めた顔で話を切り出した。わたしはそんな彼女の目をじっと見つめる。
本当は目上の女性の目をじっと見つめるのは不敬にあたる。
しかしこの時、セレナ様の目を反らしてはいけないと直感が訴えた。
「メイ、貴女がどうしてマルチーズ家の一員ではなく冒険者として活動してるのか教えてくれないかしら?」
その言葉にわたしはこくりと頷く。
そしてセレナ様に事情を説明した。。
◇◇◇◇
「酷いわ!メイ、なぜ依頼を受けたの?そんなの家族じゃないわ、貴女に助ける義理なんてないじゃない」
セレナ様はわたしの説明に憤慨して声を荒げる。
彼女の反応が嬉しかった。
わたしの為に怒ってくれる、その事実だけで胸にぐっと暖かいものが込め上げる。
セレナ様に頼めばきっと、マルチーズ家にいかないようにに必ず力を貸してくれるような気がした。
このままマルチーズ家に帰らなければどれだけ楽だろうに・・・。
しかしマルチーズ家とわたしは血のつながっているのもまた事実。
そしてまたここまで育ててくれたのは、偽りの愛だったかもしれないものの全てマルチーズ家のおかげなのだ。
だからわたしはここで甘えてはいけない。
家族との縁を断ち切るために、勇者として戦いエイプリルお姉様と両親を守ることで家族の義理を果たそう。
そうすれば、これで貸し借りはなしだ。
家族のために、最後の義理を果たす。
わたしはそう決意したのだ。
「セレナ様、ありがとうございます。ですが家族がここまで育ててくれたのも、また事実なのです。
だからわたしは家族の義理を果たすために、勇者として戦います」
「メイ!貴女はやさしすぎるわ。危険にばっかり飛び込んでわたしは貴女が心配です。
だけど、それが貴女の魅力なのよね・・・」
セレナ様はそう言うと、そっとわたしの手を両手で包み込む。
すべすべしてやさしいセレナ様の手。
それはマシュマロのように柔らかく、絹のように艶やかだった。
それからセレナ様は、わたしをじっと見つめる。
そのサファイヤのような瞳は、この世のどの宝石よりも綺麗だった。
わたしのことをこんなにも思ってくれる人がいる。
友人いや親友として、こうして手をとってくれる人がいる。
だからわたしは絶対に負けない。
相手がどれだけ強くても絶対に負けるつもりはない。
わたしはぐっと心に誓った。
「ありがとうございます、必ず魔人を倒してすぐにセレナ様の元に帰ります。だから暫く待っていてください」
「ううん。駄目よ。私も一緒に同行します」
ええ、貴女の無事を祈って待ってます。
そう言ってくれると思っていた。しかし、同行という思いがけない言葉の切替しにわたしは慌てて否定する。
「え!駄目ですよ、戦いは危険が伴います。セレナ様はお城で待っていてください」
「それは無理ですよ。貴女が居ないときに、また違う魔人が攻めてきたらどうするんですか?」
「え?」
その可能性は考えていなかった。
確かに魔人に対抗できるのはわたしだけだ。
また違う魔人がこのお城に攻めれくれば、今度は確実にセレナ様を奪われてしまうだろう・・・。
でも戦場は危険だし。
わたしは答えに詰まり心の中で葛藤する。
だがそんなわたしの心境を見透かすように、セレナ様はニッコリと微笑んだ。
「その可能性はあるわよね?。魔人リブラに手も足もでなかったのに、スカーレット達では私を守ることはできないでしょ。
だから貴女の隣が一番安全なのよ。それにこう見えてそこそこ強いのよ、お城の中でも私の魔法は上位の力を秘めているんですから!」
「こ・皇帝陛下にお許しいただければ・・・」
わたしはセレナ様の言葉に折れた。
がっくりと首を落とすと、かすれるような声を絞り出し返答する。
「大丈夫、お父様の説得は簡単よ。任せておいて。あとメイ。マルチーズ家に帰るときに、私にいい考えがありますわ」
「いい考えですか?」
「ええ、任せておいて」
セレナ様はそう言うと、怪しげな笑みを浮かべるのであった。
そして昨日打ち合わせに使った会議室へと案内されると、そこには皇帝陛下、セレナ様、そして大臣さんが既に席についていた。
だがどうやら様子がおかしく、全員が困っている顔をして落ち着かない様子だ。
神妙な面持ちで部屋はシーンと静まり返っていた。
そんな様子に嫌な予感をしながらも、会釈して向いの席に座る。
「メイ殿、急に呼び出してしまい申し訳なかった。実は困ったことが起こっての・・・」
わたしが席につくと、皇帝陛下がすぐに話を切り出した。
それから隣に座る大臣さんに向けて頷き、話をするように促す。
「メイ様、まずはこれをご覧ください」
大臣さんはそう言うと、わたしに1枚の紙を手渡した。
その紙を受け取り、書かれている文章を読む。
だがその内容は、わたしの予想を遥かに上回ることが書かれていた。
マルチーズ家が魔人アリエスと名乗る者に、姉エイプリルの首を差し出すように要求されていること。
そしてそれを防ぐために、勇者の派遣を要請する内容であった。
「というわけのなのじゃ。マルチーズ家はお主の実家だ。だが、こうして聖女ではなく冒険者として活動している以上、複雑な事情があるのじゃろ。
そして冒険者であるお主を無理強いする権利は我々帝国にはない。じゃが、マルチーズ家が属するウィシュタリア王国は、わが帝国と友好関係にある。
だから、できればその要請を受けてほしい」
「お父様、そんなことを言えばメイに無理強いしているのと同じではないですか?メイ、貴女の意思が一番大事なのよ。
断るなら断ったらいいわ。複雑な事情があるのでしょう?」
マルチーズ家・・・もう二度と帰らないと思っていた。
何故なら、わたしにとって、家族の元に帰るのは大きなトラウマであったからだ。
あの180°変わった両親達の冷たい表情と言葉が未だに忘れられない。
今までやさしく接してくれていたのが、手のひらを返すように変わってしまった・・・。
だが、きっと彼らはわたしが勇者であると知ると、喜んでマルチーズ家の一員として再びわたしを迎え入れるであろう。
しかしわたしはもう知ってしまった。
彼らはわたしを愛していない。何故なら彼らが愛しているのは、わたしではなく聖女としての力なのだから・・・。
たとえ帰ったとしても言い様に利用されるのがオチであろう。
その為、このままマルチーズ家に帰らない選択肢が一番の最善手だと思われる。
でも・・・。
エイプリルお姉様は、血のつながった唯一の姉妹だ。
確かにわたしに冷たくあたったが、それでも大事な家族であるのは事実。
たとえそれが友人達よりも優先度が下がっていたとしても、わたしは彼女を見捨てることができない。
相手は魔人だ。対抗できるのは、わたしが持つ勇者らしき力だけなのだから・・・。
魔人リブラはセレナ様を誘拐するために、多くの人達を殺した。
今回も相手は魔人、わたしが彼女達を見捨てれば、お姉様は確実に殺されマルチーズ家も只では済まないであろう。
「セレナ様、お気づかい。ありがとうございます。ですが・・・わたしはお姉様を見捨てることはできません。
たとえそれが捨てられた家族であっても、わたしに助ける力があるのなら、手を差し伸べない理由はありません!」
「そうか!ありがとう!さすが、勇者だ!出発は明日の朝だ。準備しておいてくれ」
わたしの返答に皇帝陛下は上機嫌に言葉を返す。
それから大臣さんを伴い、部屋を出て行った。
反対していたセレナ様が何か言う前に、この場を去る。そんな印象が見て取れた。
だがセレナ様はうつ向いたまま特に口を開こうとしなかった。
皇帝陛下たちが去って暫くわたし達は沈黙していた。
広い部屋にはポツーンとわたしとセレナ様だけが取り残される。
どれくらい時間がたったであろう?
暫くするとセレナ様は決意を込めた顔で話を切り出した。わたしはそんな彼女の目をじっと見つめる。
本当は目上の女性の目をじっと見つめるのは不敬にあたる。
しかしこの時、セレナ様の目を反らしてはいけないと直感が訴えた。
「メイ、貴女がどうしてマルチーズ家の一員ではなく冒険者として活動してるのか教えてくれないかしら?」
その言葉にわたしはこくりと頷く。
そしてセレナ様に事情を説明した。。
◇◇◇◇
「酷いわ!メイ、なぜ依頼を受けたの?そんなの家族じゃないわ、貴女に助ける義理なんてないじゃない」
セレナ様はわたしの説明に憤慨して声を荒げる。
彼女の反応が嬉しかった。
わたしの為に怒ってくれる、その事実だけで胸にぐっと暖かいものが込め上げる。
セレナ様に頼めばきっと、マルチーズ家にいかないようにに必ず力を貸してくれるような気がした。
このままマルチーズ家に帰らなければどれだけ楽だろうに・・・。
しかしマルチーズ家とわたしは血のつながっているのもまた事実。
そしてまたここまで育ててくれたのは、偽りの愛だったかもしれないものの全てマルチーズ家のおかげなのだ。
だからわたしはここで甘えてはいけない。
家族との縁を断ち切るために、勇者として戦いエイプリルお姉様と両親を守ることで家族の義理を果たそう。
そうすれば、これで貸し借りはなしだ。
家族のために、最後の義理を果たす。
わたしはそう決意したのだ。
「セレナ様、ありがとうございます。ですが家族がここまで育ててくれたのも、また事実なのです。
だからわたしは家族の義理を果たすために、勇者として戦います」
「メイ!貴女はやさしすぎるわ。危険にばっかり飛び込んでわたしは貴女が心配です。
だけど、それが貴女の魅力なのよね・・・」
セレナ様はそう言うと、そっとわたしの手を両手で包み込む。
すべすべしてやさしいセレナ様の手。
それはマシュマロのように柔らかく、絹のように艶やかだった。
それからセレナ様は、わたしをじっと見つめる。
そのサファイヤのような瞳は、この世のどの宝石よりも綺麗だった。
わたしのことをこんなにも思ってくれる人がいる。
友人いや親友として、こうして手をとってくれる人がいる。
だからわたしは絶対に負けない。
相手がどれだけ強くても絶対に負けるつもりはない。
わたしはぐっと心に誓った。
「ありがとうございます、必ず魔人を倒してすぐにセレナ様の元に帰ります。だから暫く待っていてください」
「ううん。駄目よ。私も一緒に同行します」
ええ、貴女の無事を祈って待ってます。
そう言ってくれると思っていた。しかし、同行という思いがけない言葉の切替しにわたしは慌てて否定する。
「え!駄目ですよ、戦いは危険が伴います。セレナ様はお城で待っていてください」
「それは無理ですよ。貴女が居ないときに、また違う魔人が攻めてきたらどうするんですか?」
「え?」
その可能性は考えていなかった。
確かに魔人に対抗できるのはわたしだけだ。
また違う魔人がこのお城に攻めれくれば、今度は確実にセレナ様を奪われてしまうだろう・・・。
でも戦場は危険だし。
わたしは答えに詰まり心の中で葛藤する。
だがそんなわたしの心境を見透かすように、セレナ様はニッコリと微笑んだ。
「その可能性はあるわよね?。魔人リブラに手も足もでなかったのに、スカーレット達では私を守ることはできないでしょ。
だから貴女の隣が一番安全なのよ。それにこう見えてそこそこ強いのよ、お城の中でも私の魔法は上位の力を秘めているんですから!」
「こ・皇帝陛下にお許しいただければ・・・」
わたしはセレナ様の言葉に折れた。
がっくりと首を落とすと、かすれるような声を絞り出し返答する。
「大丈夫、お父様の説得は簡単よ。任せておいて。あとメイ。マルチーズ家に帰るときに、私にいい考えがありますわ」
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