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マルチーズ家
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「いやー勇者様御一行様、ようこそお越しくださいました」
マルチーズ家の邸宅に着くと、執事はニコニコとして屋敷の奥へと案内する。
その言葉に、セレナ様はニッコリと微笑むと執事の後へと続いた。
その後に、スカーレットさんとわたしが続く。
ワイマール帝国から馬車で3日。わたし達はマルチーズ家の邸宅へとやってきた。
同行したのは、セレナ様、スカーレットさん、そしてワイマール騎士30名だ。
なお屋敷に案内されたのは上記3名、騎士達は外で待機している。
セレナ様の同行について皇帝陛下は最後まで難色を示していたが、
「メイ以外でわたしを守れる方がいらっしゃるのですか?もし魔人が攻めてきたら今度こそこの国は滅びますね」
というセレナ様の言葉に渋々同行を許可した。
どうやら皇帝陛下との力関係は完全にセレナ様の方が上のようだ。
なお、セレナ様を命に代えて守るようにと皇帝陛下に念を押されたのは言うまでもない。
「セレナ様・・・本当にばれないでしょうか?」
わたしはヒソヒソと前を歩くセレナ様の耳もとで言葉をささやく。
その言葉にセレナ様は振り向くことなく、わたしだけに聞こえるような小さな声で言葉を返した。
「貴女の変装は完璧ですよ。どこからどうみても年若い男性冒険者にしか見えません。でもできる限り声を出さないように気をつけてくださいね」
その言葉に不安な気持ちがあるものの、わたしはコクリと頷いた。
そう、今のわたしはセレナ様の提案で変装していた。
普段のわたしの服装は、魔導士用の純白の白いローブに剣を持つという一見歪な恰好をしている。
通常剣士の冒険者はズボンが主流で、女性であってもスカートやローブ等のひらひらした物は着用しない。
しかしわたしの技は剣術ではなく剣道だ。
剣道では、ローブ等の裾が長い衣類の方が、足運びが読まれにくく都合がいい。
その為、冒険者になった時から着用しているローブをそのまま継続して着用しているというわけだ。
しかし今回のわたしは銀色の胸当てに、紺色の長ズボンを着用している。
そして頭にはオレンジ色のターバンを巻き、顔の下半分をフェイスマスクで隠していた。
また体全体に汗でも落ちにくい化粧を施し、褐色の肌となっている。
セレナ様はマルチーズ家に行く際に、わたしにある提案をした。
それは変装することであった。
マルチーズ家に勇者がわたしであることがバレなければ、安心して家族の義理が果たせるのではないかという提案だった。
再会した際の家族の反応が怖かったわたしは喜んで、その提案を受けたのだ。
それからわたしは、前を歩く執事を覗き見る。
彼の名前はセバス。
長年マルチ―ズ家に仕えている老齢の執事で、幼少期から付き合いのある人物だ。
彼はマルチーズ家を慕い、幼少期のわたしを見下すことなく接してくれた生真面目でやさしい人物であった。しかしわたしに聖女の力がないと分かるや否や真っ先にわたしを切り捨てた人物でもある。
わたしの侍女やお世話係を全て外し、使用人達に劣悪な待遇を指示したのも彼であった。
それにはお父様達の思惑と指示もあったであろう。
しかしわたしはセバスと良い関係を結べていたと思っていたのに、この手のひら返し。
両親達と同じように彼に対しても、信用ならない人物だと思っている。
だがそんな長年付き合ってきた彼も、どうやらわたしのことに気づいていないようだ。
(なんだか、大丈夫そうね)
わたしは彼の顔を見ながら、くすりと心の中で笑みを浮かべるのあった。
◇◇◇◇
案内されたのは、マルチーズ家の食堂であった。
セバスが扉を開けると、3人の人物が席につきセレナ様達を出迎えた。
テーブルには色とりどりの豪華な料理が並べられている。
奥の一番いい席に座っているのは、当主であり母であるジュン=マルチーズ。
その次席に、姉であるエイプリル=マルチーズ。
そしてその隣が、父であるジュライ=マルチーズだ。
しかしわたしは目に映るその光景に、思わず顔が引きつった。
両親達の顔をを久しぶりに見たからではない。
彼女達の態度が、帝国王女であるセレナ様を迎える上で非常に失礼であったからだ。
通常、お客様は上座に座らせるのが常識だ。
しかしお母様達は上座に堂々と座り、セレナ様の顔を見ても立ち上がる素振りすら見せない。しかも料理に口をつけており、既に食事を始めていた。
マルチーズ家は最高貴族であり、王よりも偉い。
幼少期からわたしもそう教わってきたし、実際末席とはいえマルチーズ家に加わっていた時は特に気にしていなかった。
しかし迎えられる側から改めて彼女達の態度を見ると、それは貴族の礼儀いや人間としての常識から外れた異様な光景であった。
幼少期のわたしも知らなかったとはいえ、彼女達と同じ行為をしていたかと思うと非常に恥ずかしかった。
だが流石はセレナ様だ。
そのような光景を見ても、表情1つ崩さない。
スカートの両端を手に取りカーテーシーの格好をすると、お母様達に向かって挨拶の言葉を投げかけた。
「ワイマール帝国の第1王女。セレナ=ワイマールと申します。本日はマルチーズ邸にお招きいただき誠に光栄でございます」
「そうかよく来たセレナ殿。私はこの家の当主、ジュン=マルチーズだ。この度は勇者の派遣ご苦労であった。まあ食事を用意しているので、席に座り給え」
セレナ様の言葉にお母様は鷹揚な態度で応対する。
しかしその態度を気にすることなく、スカーレットさんは席を引き、セレナ様はその椅子に腰かけた。それに続き、セレナ様の両端にスカーレットさんとわたしも腰かける。
すると今度はお父様がスカーレットさんの方へ顔を向け話しかけた。
「僕はジュライ=マルチーズだ。貴公が噂の勇者かな?成程、女性でありながら鍛え上げられた肉体は素晴らしいな。勇者が見つかったというのも半信半疑だったが、貴公が勇者なら納得できるというものだ」
「私はエイプリル=マルチーズよ。お父様のおっしゃる通りね。勇者が女性だったのは少し残念なんだけど、彼女なら私の護衛に相応しいと思うわ。期待しているわよ」
その言葉にスカーレットさんは沈黙し、セレナ様の方を向く。
そしてセレナ様が頷くのを確認すると、言葉を返した。
「私の名前はスカーレット。ワイマール帝国の騎士団長をしております。今回はセレナ様の護衛で同行させて頂きました。恐れ多いのですが、私は勇者様ではございません」
「は?ではいったい勇者は誰が?」
スカーレット様の言葉にマルチーズ家の3人は驚いた顔で言葉をあげる。
それからハッと気が付くと、一変、微妙な表情でセレナ様の隣に座るわたしを見た。
その反応に、セレナ様はくすりと笑みを浮かべると、わたしの代わりに言葉を述べる。
「はい。隣の彼が我がワイマール帝国の勇者。勇者ヒカル様です」
セレナ様の言葉に続き、わたしは立ち上がりぺこりとお辞儀をする。
ヒカル。それが変装した際のわたしの偽名だ。
前世のヒカリの名前をとって、ヒカルである。
「こんな弱そうなのが勇者だと?セレナ殿、馬鹿も休み休みいったらどうですかな?」
「こんなヒョロヒョロのモヤシみたいなのが勇者?プッ、絶対うそでしょ」
セレナ様の言葉に父のジュライと姉のエイプリルは嘲笑う顔で、セレナ様とわたしを交互に見つめる。
流石にその態度にはスカーレットさんとわたしもムッとした。
しかしセレナ様は特に気にすることなく、言葉をつづける。
「彼の姿は一見華奢ではありますが、剣術はスカーレットよりも上です。
そして先日、我が帝国に攻め入った魔人リブラと名乗る族を討伐しております。
実力的には十分ですので、ご安心ください」
「そうか、それなら安心だ。命をかけて我が娘を守ることを期待しているぞ」
「承知しました」
その言葉に母のジュンが答え、セレナ様が会釈を返す。
ただジュライとエイプリルが勇者を嘲笑う姿勢は崩さなかった。
その後も何度か会話を続けるが、メイいやヒカルを罵倒する言葉を続けていく。
声を出せないわたしの代わりに、セレナ様が落ち着いて反論の言葉を述べられた。
ただ意に返さないように気を付けていても、悪口というものは周りの空気を悪くするもの。
結局、終始最悪な雰囲気で食事会が終わるのであった。
マルチーズ家の邸宅に着くと、執事はニコニコとして屋敷の奥へと案内する。
その言葉に、セレナ様はニッコリと微笑むと執事の後へと続いた。
その後に、スカーレットさんとわたしが続く。
ワイマール帝国から馬車で3日。わたし達はマルチーズ家の邸宅へとやってきた。
同行したのは、セレナ様、スカーレットさん、そしてワイマール騎士30名だ。
なお屋敷に案内されたのは上記3名、騎士達は外で待機している。
セレナ様の同行について皇帝陛下は最後まで難色を示していたが、
「メイ以外でわたしを守れる方がいらっしゃるのですか?もし魔人が攻めてきたら今度こそこの国は滅びますね」
というセレナ様の言葉に渋々同行を許可した。
どうやら皇帝陛下との力関係は完全にセレナ様の方が上のようだ。
なお、セレナ様を命に代えて守るようにと皇帝陛下に念を押されたのは言うまでもない。
「セレナ様・・・本当にばれないでしょうか?」
わたしはヒソヒソと前を歩くセレナ様の耳もとで言葉をささやく。
その言葉にセレナ様は振り向くことなく、わたしだけに聞こえるような小さな声で言葉を返した。
「貴女の変装は完璧ですよ。どこからどうみても年若い男性冒険者にしか見えません。でもできる限り声を出さないように気をつけてくださいね」
その言葉に不安な気持ちがあるものの、わたしはコクリと頷いた。
そう、今のわたしはセレナ様の提案で変装していた。
普段のわたしの服装は、魔導士用の純白の白いローブに剣を持つという一見歪な恰好をしている。
通常剣士の冒険者はズボンが主流で、女性であってもスカートやローブ等のひらひらした物は着用しない。
しかしわたしの技は剣術ではなく剣道だ。
剣道では、ローブ等の裾が長い衣類の方が、足運びが読まれにくく都合がいい。
その為、冒険者になった時から着用しているローブをそのまま継続して着用しているというわけだ。
しかし今回のわたしは銀色の胸当てに、紺色の長ズボンを着用している。
そして頭にはオレンジ色のターバンを巻き、顔の下半分をフェイスマスクで隠していた。
また体全体に汗でも落ちにくい化粧を施し、褐色の肌となっている。
セレナ様はマルチーズ家に行く際に、わたしにある提案をした。
それは変装することであった。
マルチーズ家に勇者がわたしであることがバレなければ、安心して家族の義理が果たせるのではないかという提案だった。
再会した際の家族の反応が怖かったわたしは喜んで、その提案を受けたのだ。
それからわたしは、前を歩く執事を覗き見る。
彼の名前はセバス。
長年マルチ―ズ家に仕えている老齢の執事で、幼少期から付き合いのある人物だ。
彼はマルチーズ家を慕い、幼少期のわたしを見下すことなく接してくれた生真面目でやさしい人物であった。しかしわたしに聖女の力がないと分かるや否や真っ先にわたしを切り捨てた人物でもある。
わたしの侍女やお世話係を全て外し、使用人達に劣悪な待遇を指示したのも彼であった。
それにはお父様達の思惑と指示もあったであろう。
しかしわたしはセバスと良い関係を結べていたと思っていたのに、この手のひら返し。
両親達と同じように彼に対しても、信用ならない人物だと思っている。
だがそんな長年付き合ってきた彼も、どうやらわたしのことに気づいていないようだ。
(なんだか、大丈夫そうね)
わたしは彼の顔を見ながら、くすりと心の中で笑みを浮かべるのあった。
◇◇◇◇
案内されたのは、マルチーズ家の食堂であった。
セバスが扉を開けると、3人の人物が席につきセレナ様達を出迎えた。
テーブルには色とりどりの豪華な料理が並べられている。
奥の一番いい席に座っているのは、当主であり母であるジュン=マルチーズ。
その次席に、姉であるエイプリル=マルチーズ。
そしてその隣が、父であるジュライ=マルチーズだ。
しかしわたしは目に映るその光景に、思わず顔が引きつった。
両親達の顔をを久しぶりに見たからではない。
彼女達の態度が、帝国王女であるセレナ様を迎える上で非常に失礼であったからだ。
通常、お客様は上座に座らせるのが常識だ。
しかしお母様達は上座に堂々と座り、セレナ様の顔を見ても立ち上がる素振りすら見せない。しかも料理に口をつけており、既に食事を始めていた。
マルチーズ家は最高貴族であり、王よりも偉い。
幼少期からわたしもそう教わってきたし、実際末席とはいえマルチーズ家に加わっていた時は特に気にしていなかった。
しかし迎えられる側から改めて彼女達の態度を見ると、それは貴族の礼儀いや人間としての常識から外れた異様な光景であった。
幼少期のわたしも知らなかったとはいえ、彼女達と同じ行為をしていたかと思うと非常に恥ずかしかった。
だが流石はセレナ様だ。
そのような光景を見ても、表情1つ崩さない。
スカートの両端を手に取りカーテーシーの格好をすると、お母様達に向かって挨拶の言葉を投げかけた。
「ワイマール帝国の第1王女。セレナ=ワイマールと申します。本日はマルチーズ邸にお招きいただき誠に光栄でございます」
「そうかよく来たセレナ殿。私はこの家の当主、ジュン=マルチーズだ。この度は勇者の派遣ご苦労であった。まあ食事を用意しているので、席に座り給え」
セレナ様の言葉にお母様は鷹揚な態度で応対する。
しかしその態度を気にすることなく、スカーレットさんは席を引き、セレナ様はその椅子に腰かけた。それに続き、セレナ様の両端にスカーレットさんとわたしも腰かける。
すると今度はお父様がスカーレットさんの方へ顔を向け話しかけた。
「僕はジュライ=マルチーズだ。貴公が噂の勇者かな?成程、女性でありながら鍛え上げられた肉体は素晴らしいな。勇者が見つかったというのも半信半疑だったが、貴公が勇者なら納得できるというものだ」
「私はエイプリル=マルチーズよ。お父様のおっしゃる通りね。勇者が女性だったのは少し残念なんだけど、彼女なら私の護衛に相応しいと思うわ。期待しているわよ」
その言葉にスカーレットさんは沈黙し、セレナ様の方を向く。
そしてセレナ様が頷くのを確認すると、言葉を返した。
「私の名前はスカーレット。ワイマール帝国の騎士団長をしております。今回はセレナ様の護衛で同行させて頂きました。恐れ多いのですが、私は勇者様ではございません」
「は?ではいったい勇者は誰が?」
スカーレット様の言葉にマルチーズ家の3人は驚いた顔で言葉をあげる。
それからハッと気が付くと、一変、微妙な表情でセレナ様の隣に座るわたしを見た。
その反応に、セレナ様はくすりと笑みを浮かべると、わたしの代わりに言葉を述べる。
「はい。隣の彼が我がワイマール帝国の勇者。勇者ヒカル様です」
セレナ様の言葉に続き、わたしは立ち上がりぺこりとお辞儀をする。
ヒカル。それが変装した際のわたしの偽名だ。
前世のヒカリの名前をとって、ヒカルである。
「こんな弱そうなのが勇者だと?セレナ殿、馬鹿も休み休みいったらどうですかな?」
「こんなヒョロヒョロのモヤシみたいなのが勇者?プッ、絶対うそでしょ」
セレナ様の言葉に父のジュライと姉のエイプリルは嘲笑う顔で、セレナ様とわたしを交互に見つめる。
流石にその態度にはスカーレットさんとわたしもムッとした。
しかしセレナ様は特に気にすることなく、言葉をつづける。
「彼の姿は一見華奢ではありますが、剣術はスカーレットよりも上です。
そして先日、我が帝国に攻め入った魔人リブラと名乗る族を討伐しております。
実力的には十分ですので、ご安心ください」
「そうか、それなら安心だ。命をかけて我が娘を守ることを期待しているぞ」
「承知しました」
その言葉に母のジュンが答え、セレナ様が会釈を返す。
ただジュライとエイプリルが勇者を嘲笑う姿勢は崩さなかった。
その後も何度か会話を続けるが、メイいやヒカルを罵倒する言葉を続けていく。
声を出せないわたしの代わりに、セレナ様が落ち着いて反論の言葉を述べられた。
ただ意に返さないように気を付けていても、悪口というものは周りの空気を悪くするもの。
結局、終始最悪な雰囲気で食事会が終わるのであった。
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