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四章 冷たいフユ
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暗く深い、水の中。
或いは、宇宙。
僕の心はユラユラと。
僕の躰はフワフワと。
漂っている。
流されている。
とんとんとん、
混沌と。
だくだくだく、
混濁する。
混じっていく。
僕の意識。
僕の思考。
泣いてるの?
笑ってるの?
誰もいない。
僕は誰?
あなたって本当に僕なの?
どうだろう。
無重力の中で、
僕は堕ちていく。
ぐるぐるぐる、
回っている。
じりじりじり、
ノイズの様な音を立て、
ボヤけていくのはなんだろう。
さらさらさら、
肌を撫でる風。
これは風?
違う。
僕を支えてた夢たちの、
密度濃い集合体。
いつからか一つずつハジけていって、
泡の様にパチパチと、
軈て脆くなった夢のカケラが、
僕をここに留める力を無くした。
だから堕ちているんだね。
悪くないかも。
どこかで止まるかなあ。
永遠に落下するのかなあ。
暗闇でよかった。
無の象徴。
何も、誰も、存在しない。
僕だって。
妙だな。
誰かに何か、言われてた気がする。
頭が痛い。
頭はどこにある?
躰は誰のもの?
痛い。
意思とは関係なく働く思考を、
静止させなくては。
どうして?
楽だから?
楽になりたい。
苦しくってしょうがない。
もう、耐えなくてもいいよね。
すっと痛みが和らいだ。
そうだ、最初から楽に生きればよかった。
俺の生は不運に始まったんだ。
あの時。
二千三十年に生まれたあの日から。
少しだけ、違和感を感じた。
けど呼び起こされる記憶をなぞって行く内に、俺は漸く自分が誰かわかった。
染井驟、それが俺の名前だ。
確信と同時に、落ち続けていた俺の精神はピタリと止まり、暗闇が晴れたその場所に縫い付けられた。
或いは、宇宙。
僕の心はユラユラと。
僕の躰はフワフワと。
漂っている。
流されている。
とんとんとん、
混沌と。
だくだくだく、
混濁する。
混じっていく。
僕の意識。
僕の思考。
泣いてるの?
笑ってるの?
誰もいない。
僕は誰?
あなたって本当に僕なの?
どうだろう。
無重力の中で、
僕は堕ちていく。
ぐるぐるぐる、
回っている。
じりじりじり、
ノイズの様な音を立て、
ボヤけていくのはなんだろう。
さらさらさら、
肌を撫でる風。
これは風?
違う。
僕を支えてた夢たちの、
密度濃い集合体。
いつからか一つずつハジけていって、
泡の様にパチパチと、
軈て脆くなった夢のカケラが、
僕をここに留める力を無くした。
だから堕ちているんだね。
悪くないかも。
どこかで止まるかなあ。
永遠に落下するのかなあ。
暗闇でよかった。
無の象徴。
何も、誰も、存在しない。
僕だって。
妙だな。
誰かに何か、言われてた気がする。
頭が痛い。
頭はどこにある?
躰は誰のもの?
痛い。
意思とは関係なく働く思考を、
静止させなくては。
どうして?
楽だから?
楽になりたい。
苦しくってしょうがない。
もう、耐えなくてもいいよね。
すっと痛みが和らいだ。
そうだ、最初から楽に生きればよかった。
俺の生は不運に始まったんだ。
あの時。
二千三十年に生まれたあの日から。
少しだけ、違和感を感じた。
けど呼び起こされる記憶をなぞって行く内に、俺は漸く自分が誰かわかった。
染井驟、それが俺の名前だ。
確信と同時に、落ち続けていた俺の精神はピタリと止まり、暗闇が晴れたその場所に縫い付けられた。
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