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「……シナール陛下は君を大切に思われている。彼の今までの行動から、それだけは俺にも分かる。少なくともこのままメルカゾールにいるよりは、君はずっと安全だし、遥かに幸せになれるだろう。俺はそう信じている…」
そう言って涙を流す殿下に、私はもう声を掛ける事さえ出来なかった。
彼ははっきりと私にメルカゾールではなく、セレジストで…自分の妻としてではなく、祖父の元で生きろと言っているのだ。
私が何を言っても、彼の心の中ではもう決まっている事なのだろう。
何を身勝手な…と今でも思う。
でも殿下と話してこれだけは分かった。
この人は本当に、心から私の幸せを願い、守ろうとしてくれているのだと…。
*****
翌日、船は予定通りセレジストへと到着した。
ここは帝都に程近いマルタと言う港街だと船の乗組員の方が教えてくれた。
「このマルタは、帝国1の港街です。ここからは馬車になりますが、マルタと帝都は馬車で半日の距離です。また、帝都への道はマルタからの荷を運ぶ為、道も整備されており、快適な馬車の旅が楽しめますよ。折角ですから、短い時間ですが異国の風情をお楽しみ下さい。」
乗組員はそう言って微笑んだ。
母の生まれ故郷とはいえ、私はセレジストに訪れたのは初めてだ。そして、流石に大陸の盟主国だけあって、その活気には目を見張るものがあった。
アンナは幼い頃、テレサがセレジストを離れるまではこの国で暮らしていた。その為か周りを懐かしそうに見渡している。
「覚えているの?」
「ええ…。このマルタには幼い頃、何度か母に連れて来て貰った記憶があります」
アンナは寂しそうに目を伏せた。テレサの事を思い出したのだろう。
その後、私達が公爵様が用意して下さっていた馬車に乗るため馬車留めに向かうと、そこには数台の馬車と、護衛の騎士が待機していて私はその規模と人数に驚いた。てっきり、目立たぬよう城へ向かうと思っていたのだ。
そして、この時初めて気付いたのだが、そこには私を襲った男達も拘束され、一緒に連れて来られていた。きっと同じ船に乗せられていたのだろう。
私が男たちに気付いたのが分かったのか、殿下が説明してくれた。
「この男達の身元は既に調べは付いている。彼らは退役したものの、以前はこの国の騎士だった者達だ。だから俺は逆にそれを利用して、国としてシナール陛下に謁見を申し込んだ」
国として……。
だからこの馬車と兵士の数なのね。
「シナール陛下にはセレジストの元兵士が、わが国の伯爵令嬢、そして我が国に滞在する、この国セレジストの子爵令嬢を襲ったと先ぶれを出した」
「それで…。お爺様はお会い下さると…?」
「ああ、俺が言う伯爵令嬢が君である事も既に伝えた。その上で君の保護を要請した」
「私の保護…」
公爵と殿下がもうそこまで手を回していたなんて…
「テレサが殺され、その娘であるアンナが襲われた。この2人はリアーナ様がセレジストを離れた時、彼女に従った者達だ。そして今度はリアーナ様の娘である君が攫われそうになった。君はセレジストの皇位継承権を持つ者だ。しかも襲った相手はこの国の元兵士だ。何らかの陰謀を疑うのは当然のことだ。保護を依頼する理由には充分だろう?」
「それは…そうかも知れませんが…」
「これから俺たちはメルカゾールからの使者として、堂々と宮殿に乗り込む。そうすれば流石のシュナイダーと言えども迂闊に手は出せない筈だ。自国で他国の使者が襲われたとあっては国の威信に関わるからな。心配するな。証拠は全て揃っている」
殿下はそう言って私を安心させるように微笑んだ。
「出発するぞ。あと半日、今日中に鳬をつけたい。それに、彼女と一緒なら君も安心だろう? 彼女はこの国の子爵令嬢だ。この国で皇族となる君の側に仕えても何ら問題のない身分を持っている。それに彼女は何時も君を守っていた」
「ご存知だったのですか?」
私が問うと殿下は更に笑みを深くした。
「当たり前だ。君をぞんざいに扱う度、まるで親の仇でも見るような目で俺を睨んでいたからな」
殿下がそう答えると、アンナは恥ずかしそうに俯いた。
「彼女になら、君を安心して任せられる」
そう言って殿下は目を伏せた。
今日で鳬をつける…。さっき殿下はそう言った。つまり、私と殿下は今日でお別れする。寂しさと悲しみが押し寄せる。
私はやっぱりこの人の事が好きだった…。
どんなに冷たい態度を取られても、どうしても嫌いにはなれなかった。私はまた、溢れそうになる涙を必死に止めて俯いた。
アンナはそんな私達をじっと側で見ていた…。
その後、私とアンナは同じ馬車に乗り、殿下は私達とは違う馬車に乗り込んだ。
公爵が用意して下さった馬車は、とても立派なもので、乗組員が言った通り、道も舗装されているのか殆ど不快な揺れも感じない。
城へと向かう道中、アンナはずっと感慨ぶかそうに馬車の窓から移る景色を見ていた。その瞳には憂いを含んでいように見える。船に乗る時あれ程はしゃいでいたのに、まるで別人のようだ。
「城に着いたら父に会えますかね?」
アンナがポツリと呟いた。
アンナの父、メジコン子爵は近衛隊で皇女である母を守る騎士だった。一方、テレサは母に侍女として仕えていた。2人は母を通じて知り合い、恋に落ちて結ばれ、やがてアンナが生まれた。
だから、母が父と駆け落ちすると決めた時、2人はきっと迷った事だろう。
結局、テレサは母に付いてメルカゾールへと渡る事を選び子爵とは離縁した。子爵が家を守る為、セレジストに残る事を選んだからだ。だが、子爵はその後再婚はしていない。母のせいでアンナの家族はバラバラになってしまった。そして今度は、テレサまで殺された。もう二度と元の家族に戻る事は出来ない。きっと子爵はテレサの死を嘆き悲しんでいるだろう。
「…私とお母様が貴方達家族を巻き込んでしまった…。こんな事になって、本当にごめんなさい」
私は心からアンナに頭を下げた。
「…いえ…そんな…。全ては母が自分で決めた事ですから…。お嬢様は何も悪くは無いんです…。それより…」
アンナは決意の籠った瞳で私を見つめた。
「このまま殿下とお別れして宜しいのですか? 好きなんでしょう? 殿下の事が…」
そう言って涙を流す殿下に、私はもう声を掛ける事さえ出来なかった。
彼ははっきりと私にメルカゾールではなく、セレジストで…自分の妻としてではなく、祖父の元で生きろと言っているのだ。
私が何を言っても、彼の心の中ではもう決まっている事なのだろう。
何を身勝手な…と今でも思う。
でも殿下と話してこれだけは分かった。
この人は本当に、心から私の幸せを願い、守ろうとしてくれているのだと…。
*****
翌日、船は予定通りセレジストへと到着した。
ここは帝都に程近いマルタと言う港街だと船の乗組員の方が教えてくれた。
「このマルタは、帝国1の港街です。ここからは馬車になりますが、マルタと帝都は馬車で半日の距離です。また、帝都への道はマルタからの荷を運ぶ為、道も整備されており、快適な馬車の旅が楽しめますよ。折角ですから、短い時間ですが異国の風情をお楽しみ下さい。」
乗組員はそう言って微笑んだ。
母の生まれ故郷とはいえ、私はセレジストに訪れたのは初めてだ。そして、流石に大陸の盟主国だけあって、その活気には目を見張るものがあった。
アンナは幼い頃、テレサがセレジストを離れるまではこの国で暮らしていた。その為か周りを懐かしそうに見渡している。
「覚えているの?」
「ええ…。このマルタには幼い頃、何度か母に連れて来て貰った記憶があります」
アンナは寂しそうに目を伏せた。テレサの事を思い出したのだろう。
その後、私達が公爵様が用意して下さっていた馬車に乗るため馬車留めに向かうと、そこには数台の馬車と、護衛の騎士が待機していて私はその規模と人数に驚いた。てっきり、目立たぬよう城へ向かうと思っていたのだ。
そして、この時初めて気付いたのだが、そこには私を襲った男達も拘束され、一緒に連れて来られていた。きっと同じ船に乗せられていたのだろう。
私が男たちに気付いたのが分かったのか、殿下が説明してくれた。
「この男達の身元は既に調べは付いている。彼らは退役したものの、以前はこの国の騎士だった者達だ。だから俺は逆にそれを利用して、国としてシナール陛下に謁見を申し込んだ」
国として……。
だからこの馬車と兵士の数なのね。
「シナール陛下にはセレジストの元兵士が、わが国の伯爵令嬢、そして我が国に滞在する、この国セレジストの子爵令嬢を襲ったと先ぶれを出した」
「それで…。お爺様はお会い下さると…?」
「ああ、俺が言う伯爵令嬢が君である事も既に伝えた。その上で君の保護を要請した」
「私の保護…」
公爵と殿下がもうそこまで手を回していたなんて…
「テレサが殺され、その娘であるアンナが襲われた。この2人はリアーナ様がセレジストを離れた時、彼女に従った者達だ。そして今度はリアーナ様の娘である君が攫われそうになった。君はセレジストの皇位継承権を持つ者だ。しかも襲った相手はこの国の元兵士だ。何らかの陰謀を疑うのは当然のことだ。保護を依頼する理由には充分だろう?」
「それは…そうかも知れませんが…」
「これから俺たちはメルカゾールからの使者として、堂々と宮殿に乗り込む。そうすれば流石のシュナイダーと言えども迂闊に手は出せない筈だ。自国で他国の使者が襲われたとあっては国の威信に関わるからな。心配するな。証拠は全て揃っている」
殿下はそう言って私を安心させるように微笑んだ。
「出発するぞ。あと半日、今日中に鳬をつけたい。それに、彼女と一緒なら君も安心だろう? 彼女はこの国の子爵令嬢だ。この国で皇族となる君の側に仕えても何ら問題のない身分を持っている。それに彼女は何時も君を守っていた」
「ご存知だったのですか?」
私が問うと殿下は更に笑みを深くした。
「当たり前だ。君をぞんざいに扱う度、まるで親の仇でも見るような目で俺を睨んでいたからな」
殿下がそう答えると、アンナは恥ずかしそうに俯いた。
「彼女になら、君を安心して任せられる」
そう言って殿下は目を伏せた。
今日で鳬をつける…。さっき殿下はそう言った。つまり、私と殿下は今日でお別れする。寂しさと悲しみが押し寄せる。
私はやっぱりこの人の事が好きだった…。
どんなに冷たい態度を取られても、どうしても嫌いにはなれなかった。私はまた、溢れそうになる涙を必死に止めて俯いた。
アンナはそんな私達をじっと側で見ていた…。
その後、私とアンナは同じ馬車に乗り、殿下は私達とは違う馬車に乗り込んだ。
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城へと向かう道中、アンナはずっと感慨ぶかそうに馬車の窓から移る景色を見ていた。その瞳には憂いを含んでいように見える。船に乗る時あれ程はしゃいでいたのに、まるで別人のようだ。
「城に着いたら父に会えますかね?」
アンナがポツリと呟いた。
アンナの父、メジコン子爵は近衛隊で皇女である母を守る騎士だった。一方、テレサは母に侍女として仕えていた。2人は母を通じて知り合い、恋に落ちて結ばれ、やがてアンナが生まれた。
だから、母が父と駆け落ちすると決めた時、2人はきっと迷った事だろう。
結局、テレサは母に付いてメルカゾールへと渡る事を選び子爵とは離縁した。子爵が家を守る為、セレジストに残る事を選んだからだ。だが、子爵はその後再婚はしていない。母のせいでアンナの家族はバラバラになってしまった。そして今度は、テレサまで殺された。もう二度と元の家族に戻る事は出来ない。きっと子爵はテレサの死を嘆き悲しんでいるだろう。
「…私とお母様が貴方達家族を巻き込んでしまった…。こんな事になって、本当にごめんなさい」
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