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第13話
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恥辱と快楽でダメなら苦痛がある。
男でも音を上げる苦痛を与えてやろう。
性欲を満足させた男は、よりサディスティックな願望をこのメイドにぶつけたくなって来た。
それなら拷問にかけよう。
屈服させるついでに、この主が持ってる口座の番号や暗唱キーワードなど金になる商売関係の情報も聞き出して我が物にしてやろう。
この美しくも強情なメイドが苦痛に泣き叫び、主を裏切り、許しを請う姿を想像すると再び股間が熱くなるのを男は感じた。
そう思った男はもう居ても立っても居られず、女の傍を離れると執事を呼びに部屋を駆け出して行った。もちろん、それはこのメイドを拷問する準備を始めさせる為であった。
しばらくして男はまたメイドが囚われているその部屋に戻って来た。男の後をあの執事が、そしてその後ろには屈強な大男がもう一人続いていた。
「どんな夢みてんだか、
まったくのんきな坊ちゃんだ事だねぇ……」
銀貨やカードが散乱するテーブルに突っ伏してすやすや気持ち良さそうに商人の男が寝ていた。そしてその男を見下ろしながら女将が火の点いたタバコを片手に笑いながら言った。
「今頃、大事なメイドが町長のおもちゃになってるとも知らずによ」
商人の前に座っていた男はそう言ってにやにやと意味深な笑みをその口元に浮かべた。
「くそぉ~、たまねぇ~なぁ。
あの町長、どうやってあのメイドを可愛がってるのやら。
想像するだけで股間の物が爆発しそうだぜ!」
左隣の男はあからさまに膨らんだ股間の物を掴みながら笑った。
「しかし、あのメイド、黒髪ってことは下の毛も黒いのかねぇ。
やべえ! 想像したら俺のもなんかヤバい感じになって来た!」
右隣の男もそう言って股間を押さえて笑う。
「おいおい、店先でマスなんかかくんじゃないよ!
やるならいい娘呼んでやるから上の部屋でやんな」
そんな二人を見て女将が迷惑そうな顔で言った。
「しかし、町長の奴、またいつもの様に、
この男の目の前であのメイドを嬲るつもりなのかね」
隣のテーブルで酒を飲んでいた男がぼそりと呟いた。
こちらのテーブルに居た男達は、商人とカードをしていた男達とは少々雰囲気が違っていた。あちらはいかにもアウトローって言う感じなのに対して、こちらは普通の市民、あるいは商人と言う風体だった。
「可愛そうにな。こいつまだ若いのにさ。
自分の女が目の前で町長におもちゃにされるの見せられて、
気が狂っちまった奴も一人や二人じゃないからな」
その男の隣で飲んでいた男がそう言って顔を曇らせた。
「あの変態サディストの町長のやる事だ。
まともな人間にはとても耐えられやしないさ」
そのテーブルに居たもう一人の男吐き捨てる様に言った。
「そう言うあんたらもあの町長のおこぼれで良い想いもしてるんだ。
正義感ぶった事言ってんじゃないよ」
その男達の声を押さえた会話をあざとく聞いていた女将が、彼らをじろりと睨んでどすの効いた声で言った。その声に男達は一瞬びくりと体を震わせると、すぐに顔を伏せて黙ってしまった。
ビシッ! 湿った物を細い物で叩く様な重く鋭い音がした。
「きっ……ひいいっ!」
すぐさま、松明の炎が薄ぼんやりと照らす地下牢の闇を女の悲鳴が引き裂いた。
この場でこんな悲鳴を上げねばならぬ哀れな女は、他ならぬあの黒髪のメイドだけだった。
「……くっ……くうううっ……」
メイドは大きく顔をのけぞらせて薄皮が破れ血が滲むほどを自ら唇を噛みしめ苦痛に耐えた。
綺麗に結い上げて白いカチューシャが乗っていた長い黒髪もいまは解けてざんばら髪になっている。ただそのおかげで垂れた前髪が紗のベールの様に、顔ある火傷痕も覆い隠していた。
頭上に伸ばされたメイドの両手首は左右に大きく開き、天井から伸びる二本の鎖に繋がれていた。編み上げのブーツを履いた両足が黒ずんだ石造りの床からほんの少し浮いている。全体重をそこだけで支えているメイドの手首は、鎖と繋がった鉄製の丈夫な枷で擦れ皮膚が破れ血が流れていた。
真っ白なエプロンドレス共々黒いワンピースは腰の辺りまで引き裂かれ、メイドのむき出しになった上半身が松明の揺らめく炎に照らし出されていた。そこには、露わになった白い背中には血がにじむ幾筋もの赤いみみず腫れが走っていた。背中だけではない。その小ぶりながら型の良い二つの膨らみが露わになった胸にも同じ様に幾筋ものみみず腫れがあった。
男でも音を上げる苦痛を与えてやろう。
性欲を満足させた男は、よりサディスティックな願望をこのメイドにぶつけたくなって来た。
それなら拷問にかけよう。
屈服させるついでに、この主が持ってる口座の番号や暗唱キーワードなど金になる商売関係の情報も聞き出して我が物にしてやろう。
この美しくも強情なメイドが苦痛に泣き叫び、主を裏切り、許しを請う姿を想像すると再び股間が熱くなるのを男は感じた。
そう思った男はもう居ても立っても居られず、女の傍を離れると執事を呼びに部屋を駆け出して行った。もちろん、それはこのメイドを拷問する準備を始めさせる為であった。
しばらくして男はまたメイドが囚われているその部屋に戻って来た。男の後をあの執事が、そしてその後ろには屈強な大男がもう一人続いていた。
「どんな夢みてんだか、
まったくのんきな坊ちゃんだ事だねぇ……」
銀貨やカードが散乱するテーブルに突っ伏してすやすや気持ち良さそうに商人の男が寝ていた。そしてその男を見下ろしながら女将が火の点いたタバコを片手に笑いながら言った。
「今頃、大事なメイドが町長のおもちゃになってるとも知らずによ」
商人の前に座っていた男はそう言ってにやにやと意味深な笑みをその口元に浮かべた。
「くそぉ~、たまねぇ~なぁ。
あの町長、どうやってあのメイドを可愛がってるのやら。
想像するだけで股間の物が爆発しそうだぜ!」
左隣の男はあからさまに膨らんだ股間の物を掴みながら笑った。
「しかし、あのメイド、黒髪ってことは下の毛も黒いのかねぇ。
やべえ! 想像したら俺のもなんかヤバい感じになって来た!」
右隣の男もそう言って股間を押さえて笑う。
「おいおい、店先でマスなんかかくんじゃないよ!
やるならいい娘呼んでやるから上の部屋でやんな」
そんな二人を見て女将が迷惑そうな顔で言った。
「しかし、町長の奴、またいつもの様に、
この男の目の前であのメイドを嬲るつもりなのかね」
隣のテーブルで酒を飲んでいた男がぼそりと呟いた。
こちらのテーブルに居た男達は、商人とカードをしていた男達とは少々雰囲気が違っていた。あちらはいかにもアウトローって言う感じなのに対して、こちらは普通の市民、あるいは商人と言う風体だった。
「可愛そうにな。こいつまだ若いのにさ。
自分の女が目の前で町長におもちゃにされるの見せられて、
気が狂っちまった奴も一人や二人じゃないからな」
その男の隣で飲んでいた男がそう言って顔を曇らせた。
「あの変態サディストの町長のやる事だ。
まともな人間にはとても耐えられやしないさ」
そのテーブルに居たもう一人の男吐き捨てる様に言った。
「そう言うあんたらもあの町長のおこぼれで良い想いもしてるんだ。
正義感ぶった事言ってんじゃないよ」
その男達の声を押さえた会話をあざとく聞いていた女将が、彼らをじろりと睨んでどすの効いた声で言った。その声に男達は一瞬びくりと体を震わせると、すぐに顔を伏せて黙ってしまった。
ビシッ! 湿った物を細い物で叩く様な重く鋭い音がした。
「きっ……ひいいっ!」
すぐさま、松明の炎が薄ぼんやりと照らす地下牢の闇を女の悲鳴が引き裂いた。
この場でこんな悲鳴を上げねばならぬ哀れな女は、他ならぬあの黒髪のメイドだけだった。
「……くっ……くうううっ……」
メイドは大きく顔をのけぞらせて薄皮が破れ血が滲むほどを自ら唇を噛みしめ苦痛に耐えた。
綺麗に結い上げて白いカチューシャが乗っていた長い黒髪もいまは解けてざんばら髪になっている。ただそのおかげで垂れた前髪が紗のベールの様に、顔ある火傷痕も覆い隠していた。
頭上に伸ばされたメイドの両手首は左右に大きく開き、天井から伸びる二本の鎖に繋がれていた。編み上げのブーツを履いた両足が黒ずんだ石造りの床からほんの少し浮いている。全体重をそこだけで支えているメイドの手首は、鎖と繋がった鉄製の丈夫な枷で擦れ皮膚が破れ血が流れていた。
真っ白なエプロンドレス共々黒いワンピースは腰の辺りまで引き裂かれ、メイドのむき出しになった上半身が松明の揺らめく炎に照らし出されていた。そこには、露わになった白い背中には血がにじむ幾筋もの赤いみみず腫れが走っていた。背中だけではない。その小ぶりながら型の良い二つの膨らみが露わになった胸にも同じ様に幾筋ものみみず腫れがあった。
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