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【特別編】陽葵と理玖〜プロポーズ〜(4)
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「あの、これ⋯⋯」
「うん。陽葵ちゃん、俺と結婚してください」
「あ⋯⋯っ⋯うぅう⋯」
その言葉を紡いだ途端、陽葵ちゃんの目からは大粒の涙が零れた。
テーブルの上にポタポタと垂れるくらいたくさんの涙を流してくれている。
「本当はオシャレなレストランとか予約してプロポーズした方が良かったと思うんだけど、どうしても今日伝えたかったんだ」
「ううん⋯⋯どこだって、嬉しいよ⋯っ」
「陽葵ちゃん。俺ね、ずっと陽葵ちゃんが好きだよ。昔も今も変わらず、なんなら気持ちは増してってる」
「う、ん⋯⋯」
「再会してもう1度俺の元に帰ってきてくれた時から決めてた。絶対陽葵ちゃんを一生幸せにするんだって」
「っっ⋯うん⋯!」
「だから陽葵ちゃん。俺に一生愛されてみない?」
このセリフは2度目の告白の時に陽葵ちゃんに伝えた言葉だ。
涙を流しながら陽葵ちゃんは何度もうなづいてくれる。
(俺が一生守るからね⋯⋯)
「理玖くんの⋯お嫁さんに、してくれる、の⋯?」
「陽葵ちゃんに俺のお嫁さんになって欲しいんだ。陽葵ちゃんしか考えられないよ」
「私⋯、どうしよ、幸せすぎて涙が止まらない⋯」
陽葵ちゃんを泣かせないと決めてたけど、こんな風に嬉し涙を流してくれるならサプライズも悪くない。
笑顔の陽葵ちゃんが1番好きだけど、泣きながら喜んでくれるのも同じくらい嬉しいと思えた。
「陽葵ちゃん。生涯大切にすると約束する。だから俺と一緒に隣でこれからも生きて欲しい」
「⋯⋯うんっ!理玖くんのお嫁さんになる⋯!結婚する。ずっと隣にいる⋯っ」
「良かった⋯陽葵ちゃんがそう言ってくれて」
そっと陽葵ちゃんの左手を取り、自分の手に重ねる。
そしてボックスに入った指輪を陽葵ちゃんの左手の細い指にそっと通した。
薬指に輝くその指輪のサイズは丁度よく、陽葵ちゃんの指の上でキラキラと輝いている。
この指輪を通しただけで陽葵ちゃんが生涯俺のものだという証になった気がしてニヤニヤが止まらない。
「理玖くんニヤニヤしてる?」
「もうね、そりゃニヤニヤしちゃうでしょ。だって陽葵ちゃんが奥さんになるんだよ。むり、平常心でいられない」
「大袈裟だな~理玖くんは」
「陽葵ちゃん。改めて誕生日おめでとう」
「うん、ありがとう。今までで1番幸せな誕生日だ」
そう言って陽葵ちゃんはテーブルの上で俺の指をぎゅっと握った。
この小さな手をずっと守っていきたい。
俺たちの未来を想像して心の中で小さく誓う。
「ケーキ食べる?」
「お風呂入ってから食べる」
「もう入る?」
「ん~まだ。しばらくこの指輪見てたい」
「可愛い。なら俺もそんな陽葵ちゃんの顔見てる」
こうして一世一代のプロポーズは無事に終わった。
家でのプロポーズになってしまったが陽葵ちゃんはすごく喜んでくれて、何度も指輪を見ながら綺麗、と呟く。
こんな顔をしてもらえて俺はなんて幸せなんだろう。
俺たちの生活はこれからも続いていく。
陽葵ちゃんの夫として、これからも彼女の1番近くで支えになろう。
これはそう誓ったある日の出来事のお話───。
「うん。陽葵ちゃん、俺と結婚してください」
「あ⋯⋯っ⋯うぅう⋯」
その言葉を紡いだ途端、陽葵ちゃんの目からは大粒の涙が零れた。
テーブルの上にポタポタと垂れるくらいたくさんの涙を流してくれている。
「本当はオシャレなレストランとか予約してプロポーズした方が良かったと思うんだけど、どうしても今日伝えたかったんだ」
「ううん⋯⋯どこだって、嬉しいよ⋯っ」
「陽葵ちゃん。俺ね、ずっと陽葵ちゃんが好きだよ。昔も今も変わらず、なんなら気持ちは増してってる」
「う、ん⋯⋯」
「再会してもう1度俺の元に帰ってきてくれた時から決めてた。絶対陽葵ちゃんを一生幸せにするんだって」
「っっ⋯うん⋯!」
「だから陽葵ちゃん。俺に一生愛されてみない?」
このセリフは2度目の告白の時に陽葵ちゃんに伝えた言葉だ。
涙を流しながら陽葵ちゃんは何度もうなづいてくれる。
(俺が一生守るからね⋯⋯)
「理玖くんの⋯お嫁さんに、してくれる、の⋯?」
「陽葵ちゃんに俺のお嫁さんになって欲しいんだ。陽葵ちゃんしか考えられないよ」
「私⋯、どうしよ、幸せすぎて涙が止まらない⋯」
陽葵ちゃんを泣かせないと決めてたけど、こんな風に嬉し涙を流してくれるならサプライズも悪くない。
笑顔の陽葵ちゃんが1番好きだけど、泣きながら喜んでくれるのも同じくらい嬉しいと思えた。
「陽葵ちゃん。生涯大切にすると約束する。だから俺と一緒に隣でこれからも生きて欲しい」
「⋯⋯うんっ!理玖くんのお嫁さんになる⋯!結婚する。ずっと隣にいる⋯っ」
「良かった⋯陽葵ちゃんがそう言ってくれて」
そっと陽葵ちゃんの左手を取り、自分の手に重ねる。
そしてボックスに入った指輪を陽葵ちゃんの左手の細い指にそっと通した。
薬指に輝くその指輪のサイズは丁度よく、陽葵ちゃんの指の上でキラキラと輝いている。
この指輪を通しただけで陽葵ちゃんが生涯俺のものだという証になった気がしてニヤニヤが止まらない。
「理玖くんニヤニヤしてる?」
「もうね、そりゃニヤニヤしちゃうでしょ。だって陽葵ちゃんが奥さんになるんだよ。むり、平常心でいられない」
「大袈裟だな~理玖くんは」
「陽葵ちゃん。改めて誕生日おめでとう」
「うん、ありがとう。今までで1番幸せな誕生日だ」
そう言って陽葵ちゃんはテーブルの上で俺の指をぎゅっと握った。
この小さな手をずっと守っていきたい。
俺たちの未来を想像して心の中で小さく誓う。
「ケーキ食べる?」
「お風呂入ってから食べる」
「もう入る?」
「ん~まだ。しばらくこの指輪見てたい」
「可愛い。なら俺もそんな陽葵ちゃんの顔見てる」
こうして一世一代のプロポーズは無事に終わった。
家でのプロポーズになってしまったが陽葵ちゃんはすごく喜んでくれて、何度も指輪を見ながら綺麗、と呟く。
こんな顔をしてもらえて俺はなんて幸せなんだろう。
俺たちの生活はこれからも続いていく。
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これはそう誓ったある日の出来事のお話───。
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