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楽しい休日。だったはずなのに?!
楽しい休日。だったはずなのに?!5
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そう、スティングが叫んび俺に触れた瞬間。俺は弾き飛ばされ、飲食店の壁に打ち付けられた。
「ぐは!!」
「おい。平民。貴様ごときが、触って良い体じゃないんだよ。僕の体は??」
スティングは、そう言いながら吹き飛ばされた俺の元へやってくる。何かをブツブツと言いながら。そして、魔法陣は展開される。
「『暴風の一撃 ウィンド・ボルケーノ』」
ま、魔法?!こんな街中で?!
放たれた、とてつもない暴風の一撃。俺諸共、飲食店一軒が丸々吹き飛んだ。
「……くっ。」
やべぇ。体に力が入んねぇ。
「ふん。平民。今日は、これくらいにしといてやる。覚えておけ。貴様、平民ごときが、貴族である僕に触れるなんて、死刑でもいいんだ。……まあ、今日は気分が良いい。これで許してやる。」
ララは一瞬、俺に駆け寄ろうとしたが、止まった。
「……何が許してやるだ?私のヤマト様に手を出しておいて。死刑はお前だ……。」
あの、暴風の中、傷一つもなく、微動だにしていなかった、イリアが静かに言う。
ヤバい!完全にキレてる。物凄い数の魔法陣と手には青く燃える炎が……最近、よく使う『ファイヤーボール』の比ではない。この街を、焼き払ってしまう気か?!
その剣幕に、スティングも目を見開き、後退りをする。
そして、イリアはその手をかざし、スティング目掛けて放とうとした瞬間。
「止めぬか!!」
良く通る、澄んだ声が、辺りに響いた。
…………。
………。
……。
女王様だ。良かった。
流石に、女王様の前では魔法など放てないのか、イリアは魔法を収め、女王様の前に跪いた。そして、スティングも同じように跪く。
「何じゃ?この騒ぎは??」
「はっ!これは、女王陛下。あの者が、貴族である、わたくしに許可無く触れたのでございます。」
スティングは俺を見てそう言う。
「そちは?」
「はっ!スティング・アルスターと申します!!」
「……ほう。アルスターとな。」
女王様とスティングは言葉を交わす。
そして、いつの間にか、俺の隣りにはターニャさんが居た。
「大丈夫ですか?ヤマト様。」
そう言い、回復魔法を掛けてくれる。
それを横目で見た、女王様は溜め息を一つついて言う。
「左様か。しかし、街中で魔法を放つなど、言語道断ではないか?して、イリアはなぜ、魔法を放とうとした?」
「は!私の……いや、我が店の主である、ヤマト様が、このような被害にあいましたので、正当防衛の為。やむなく……。」
何か言いかけたのか、言い直し、イリアは言った。
「ふむ。両者、詳しく話しを聞かせろ。」
女王様は、スティングとイリアから、事の経緯を細かく聞いた。
回復も終わり、俺は一人取り残されたように座っていた。
ターニャさんも俺の回復を終え、女王様の元へ戻っている。
そして、女王様と何か話したあと、女王様が他のお付きの人に店の後片付けなどの指示を出し終えた後、俺は呼ばれた。
「ヤマトや。もう、傷はよいか?よいなら、こちらに来い。」
女王様に俺が名前で呼ばれたのが不服なのか、スティングは俺に睨みをきかせる。
貴族だとか言っていたが、余程、プライドが高いらしい。人間にも居たけど、エルフでも変わらないような奴はいるんだな。やっぱり。
「話は双方から聞いた。スティングよ。おぬし、この男、ヤマトと戦え。」
女王様は、いきなり訳の分からない事を言う。
え?何で、そうなる?
この時ばかりは、俺と同意見だったのだろう、スティングも異議を申し立てる。
「女王様。お言葉ですが、なぜ、わたくしめが、このような者と戦わねばならないのですか?」
「なんじゃ?恐ろしいのか??」
その異議になぜか、女王様は挑発するように言葉を続ける。
「この男は人間じゃぞ?魔法が使えぬ。このような男に、おぬしは負けるのか?貴族が負けるのかの??」
「いや、しかし……。」
スティングには、俺と戦うメリットなんてない。だから、戦う意味もないのだろう。
「ふむ。ならば、こうしよう。スティング。おぬしが勝ったのなら……そうじゃな。階級をサラマンダーへと位を上げてやろう?どうじゃ??」
それを聞いた、スティングは一瞬で目の色が変わった。何?サラマンダーって??そんなに凄いの??
「分かりました!このスティング。この男と戦いましょうぞ!!」
その言葉に女王様は納得する。そして。
「なら、スティングよ。おぬしがヤマトに負けたならば、ララノアの事は諦めよ。良いな。そして、そうじゃな……ヤマトや。おぬしが勝ったあかつきには、そこにおるイリアと同様、特別階級証を贈ろうではないか。」
ララが解放されるのは良いことだが、何だ?特別階級証って??俺、貴族とか階級とか興味ないんだけど?
「お言葉ですが、女王陛下!このような男……ましてや、人間風情に特別階級証など!!」
予想通りにスティングは異議を申し立てる。
「なら、おぬしが勝てばよかろう?それならば、何も変わらぬよ。勝てば、おぬしの位が上がるだけじゃ。」
あっさりと、女王様はそう言ってのけた。
俺、さっき、圧倒的にやられたと思うのだけど……。
「ぐは!!」
「おい。平民。貴様ごときが、触って良い体じゃないんだよ。僕の体は??」
スティングは、そう言いながら吹き飛ばされた俺の元へやってくる。何かをブツブツと言いながら。そして、魔法陣は展開される。
「『暴風の一撃 ウィンド・ボルケーノ』」
ま、魔法?!こんな街中で?!
放たれた、とてつもない暴風の一撃。俺諸共、飲食店一軒が丸々吹き飛んだ。
「……くっ。」
やべぇ。体に力が入んねぇ。
「ふん。平民。今日は、これくらいにしといてやる。覚えておけ。貴様、平民ごときが、貴族である僕に触れるなんて、死刑でもいいんだ。……まあ、今日は気分が良いい。これで許してやる。」
ララは一瞬、俺に駆け寄ろうとしたが、止まった。
「……何が許してやるだ?私のヤマト様に手を出しておいて。死刑はお前だ……。」
あの、暴風の中、傷一つもなく、微動だにしていなかった、イリアが静かに言う。
ヤバい!完全にキレてる。物凄い数の魔法陣と手には青く燃える炎が……最近、よく使う『ファイヤーボール』の比ではない。この街を、焼き払ってしまう気か?!
その剣幕に、スティングも目を見開き、後退りをする。
そして、イリアはその手をかざし、スティング目掛けて放とうとした瞬間。
「止めぬか!!」
良く通る、澄んだ声が、辺りに響いた。
…………。
………。
……。
女王様だ。良かった。
流石に、女王様の前では魔法など放てないのか、イリアは魔法を収め、女王様の前に跪いた。そして、スティングも同じように跪く。
「何じゃ?この騒ぎは??」
「はっ!これは、女王陛下。あの者が、貴族である、わたくしに許可無く触れたのでございます。」
スティングは俺を見てそう言う。
「そちは?」
「はっ!スティング・アルスターと申します!!」
「……ほう。アルスターとな。」
女王様とスティングは言葉を交わす。
そして、いつの間にか、俺の隣りにはターニャさんが居た。
「大丈夫ですか?ヤマト様。」
そう言い、回復魔法を掛けてくれる。
それを横目で見た、女王様は溜め息を一つついて言う。
「左様か。しかし、街中で魔法を放つなど、言語道断ではないか?して、イリアはなぜ、魔法を放とうとした?」
「は!私の……いや、我が店の主である、ヤマト様が、このような被害にあいましたので、正当防衛の為。やむなく……。」
何か言いかけたのか、言い直し、イリアは言った。
「ふむ。両者、詳しく話しを聞かせろ。」
女王様は、スティングとイリアから、事の経緯を細かく聞いた。
回復も終わり、俺は一人取り残されたように座っていた。
ターニャさんも俺の回復を終え、女王様の元へ戻っている。
そして、女王様と何か話したあと、女王様が他のお付きの人に店の後片付けなどの指示を出し終えた後、俺は呼ばれた。
「ヤマトや。もう、傷はよいか?よいなら、こちらに来い。」
女王様に俺が名前で呼ばれたのが不服なのか、スティングは俺に睨みをきかせる。
貴族だとか言っていたが、余程、プライドが高いらしい。人間にも居たけど、エルフでも変わらないような奴はいるんだな。やっぱり。
「話は双方から聞いた。スティングよ。おぬし、この男、ヤマトと戦え。」
女王様は、いきなり訳の分からない事を言う。
え?何で、そうなる?
この時ばかりは、俺と同意見だったのだろう、スティングも異議を申し立てる。
「女王様。お言葉ですが、なぜ、わたくしめが、このような者と戦わねばならないのですか?」
「なんじゃ?恐ろしいのか??」
その異議になぜか、女王様は挑発するように言葉を続ける。
「この男は人間じゃぞ?魔法が使えぬ。このような男に、おぬしは負けるのか?貴族が負けるのかの??」
「いや、しかし……。」
スティングには、俺と戦うメリットなんてない。だから、戦う意味もないのだろう。
「ふむ。ならば、こうしよう。スティング。おぬしが勝ったのなら……そうじゃな。階級をサラマンダーへと位を上げてやろう?どうじゃ??」
それを聞いた、スティングは一瞬で目の色が変わった。何?サラマンダーって??そんなに凄いの??
「分かりました!このスティング。この男と戦いましょうぞ!!」
その言葉に女王様は納得する。そして。
「なら、スティングよ。おぬしがヤマトに負けたならば、ララノアの事は諦めよ。良いな。そして、そうじゃな……ヤマトや。おぬしが勝ったあかつきには、そこにおるイリアと同様、特別階級証を贈ろうではないか。」
ララが解放されるのは良いことだが、何だ?特別階級証って??俺、貴族とか階級とか興味ないんだけど?
「お言葉ですが、女王陛下!このような男……ましてや、人間風情に特別階級証など!!」
予想通りにスティングは異議を申し立てる。
「なら、おぬしが勝てばよかろう?それならば、何も変わらぬよ。勝てば、おぬしの位が上がるだけじゃ。」
あっさりと、女王様はそう言ってのけた。
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