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ライバル出現?!前編
ライバル出現?!前編2
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残念なイリアを見た、次の日。今日は休日である。
何時もと変わらず、購入した土地で、ララに剣術を教えてもらい、イリアに回復魔法をかけてもらう。
そして、今日も、鍛冶屋の『カッコン』に寄って、稽古の汗を銭湯で流し、街をぶらぶらする予定である。
何か趣味を持った方がいいのかな?この世界には、難しい本はあるが、漫画やアニメ、テレビゲームなど無い。悲しい事に、休日の過ごし方と言えば、街ぶらしかないのだ。
イリア達はそれを喜んでいるのだけれど……。
今回、『カッコン』に寄る理由は、昨日、イリアが揚げて小さくした骨玉で包丁を作ってもらうこと。
ララは、料理をするから専用の包丁があった方が喜ぶだろう。俺の分も併せて、骨玉は全部、包丁にしてもらう。
何度も何度も揚げた骨玉は、茹でたより遥かに小さくなってしまったので、価値がこの前よりかなり下がってしまった。
まあ、ペティナイフや色々な種類の包丁になってはくれるだろう。
カッコンで注文し、銭湯で汗を流し、街をぶらぶらした後、俺達は、また飲食店へ行くことにした。
流石に、二週間前に壊された飲食店はまだ開いていない、俺がやった事ではないけど、少し罪悪感がある。費用は国が出してくれるらしく、その辺は安心だった。
「あっ。ここですよ。今、流行りのオープンカフェ。とやらです。」
イリアがそう言い、立ち止まる。
おぉ……。この世界で、初めて見る。オープンカフェ。
この世界の飲食店は店内営業が基本。外にテーブルや席がある事は珍しい。そして、なかなかの規模だ。ウッドデッキが半端なく広がっている。バーベキューとか出来そうだな。
「……ピチョンパサラダが美味しいって噂……。」
そう思っていると、ピチョンパことエビに目がない、ララが言う。
「運が良いことに、席も空いているみたいなので、早速、入りましょう。」
イリアの後に続いて、俺達は入店した。
そして、美味しいと噂のシュリンプサラダを頼んでみた。
この世界で食べたシュリンプサラダは、エビの皮を剥いて、塩で焼いたもの。もしくは、殻付きのエビを塩で焼いたものが乗っているだけ。あとは、ドレッシングの味で決まる。茹でてあるのもないし……。
美味しいのは美味しいのだ。でも、まあ、味気ないというか……食材の味がよくわかるというか……。
イリアやララはそれでも美味しいらしいが、俺は少し不満だった。工夫というのがないのだ。そして、今日もあまり期待していなかった。
しかし、俺は久しぶりに出て来たサラダに感動した。いや、これが元の世界ならば普通だったのかもしれない。しかし……感動した。
エビが……エビが、ニンニクで炒めてあるのだ。ちゃんと、背わたも取ってあるし。片栗粉などで臭みもとったのだろう。しかも、これはオリーブオイルか?それに、プラックペッパー。ドレッシングに入っているのは見たことあるけど、炒めるのに使われているのは初めてみた。
……うん!美味い!!炒めるのに、果実酒など使われてもいるのだろう。風味もいい。エビが主役だと、完全に主張している。その為の野菜の構成になっているし、ドレッシングもこのサラダ専用なのだろう。全てがマッチしている。
ケーキやパン以外では初めてだ。こんな美味しい料理。どんな人が作っているのだろう?少し話が出来ないだろうか?
俺は、シェフの方と話せないか、スタッフの人に聞いた。
はぁ~。良かったわ~。
就業時間中とあって、無理だろうとは思ってたけど、少しだけ話せた。
名前は、マーガレット。とても大人しめの女性のエルフだった。エルフだけあって、美人で可愛かったし……しかも、俺の事を知っていてくれた。マーガレットも、俺と話してみたかったらしく、今度、食事をしながら、ゆっくり話する約束までしてしまった。
エルフでも、食に興味をもってくれている人がいる事は、やはり大きな収穫だ。
俺は意気揚々と席へ戻ろうとした。
すると、そこには、イリアから後で合流すると聞いていたターニャさんが来ており、後一人、エルフの女性がいる。
それに、なりやら騒がしい。少し遠くからでも分かるくらいに険悪な雰囲気だ。
そう思った時、テーブルがバン!と大きな音を立てる。
ヤバい、ヤバい。俺が居ない間に、他のお客さんとトラブルになったのか?
元・勇者のララが居るから、ケンカをふっかけてくるような奴は居ないと思うけど……、イリアも川柳になるくらいに有名なはずだし。仲裁してくれそうな、ターニャさんも居るから安全だろう。
そう思いながらも、俺は駆け足で席へ戻った。
遠くから見ても分かったが、褐色の肌に綺麗な銀髪。ダークエルフか。近くで見ると、やはり、容姿端麗。唇もプルンとしてるし、イリア達と違って色っぽい。そして一番違うのは……胸がイリアやララより遥かに大きい事。
アニメだったら、たゆん♪たゆん♪と効果音の鳴りそうなくらいの巨乳。ダークエルフもよく見かけるが、ここまでの巨乳ちゃんは……。
あっ、俺の知っている限り、一人居た。『ハッコロン』のミネッサ。彼女には敵わないけど、かなりの巨乳ちゃんだ。
そして、印象的なのは、左目はゴールド、右目は黒かった。オッドアイなのかな?とても綺麗な瞳だ。
席に戻るなり、イリアとララの声が聞こえる。
「……エリアス・クロムウェル。あなたが今、何をしたか分かっていますか?」
「エリアス……クロムウェル……。」
ララは名前をポツリと口にし、イリアは名を告げた相手を見る事をしなかった。
しかし、その声は何時もより明らかに低く、怒りをはらんでいる。たまに聞く、冷たい感じの声とはまた違い、背筋が凍るような錯覚を覚えた。
「はあ?!お前こそ、何やったかわかってんの!?あぁ?!オレが長期遠征に行ってる間に、勝手に王宮魔術師を辞めやがってよ!!」
エリアス・クロムウェル。そう、イリアが言った女性も怒りの感情を込めながら、言葉を吐き捨てる。
「あなたには関係ない事でしょ?」
「あ?関係ないだ??関係なくはねぇだろ……?二年前からお前の様子がおかしかったから、あの時の事件が原因かと思って聞いてみりゃ、男を追っかけて辞めただ?ふざけんなよ?!お前?!」
二年前から、イリアの様子がおかしい?それに事件?なんだそれ??この二人に何かあったのか??
「あなたには関係ありません。それに、私が怒りを覚えているのは、あなたが食べ物を粗末にした事です。今、私は食べ物を扱う職についている身。食べ物を粗末に扱う事は許しません。」
散乱した、シュリンプサラダを見ながら、そう言い、イリアの拳に力が入る。
それに気がついたのか、エリアス・クロムウェルさんの拳にも力が入る。
一触即発の危機。……このままだとヤバいな。
俺は二人に近づき、必殺技を繰り出す事にした。
俺はイリアとエリアス・クロムウェルさんの間に立ち、両者の耳を一つずつ掴んで、これでもか!ってくらいに、モミモミとマッサージを始める。
「な、何をするのですか!ヤマト様!?」
「て、てめぇ!いきなり、何しやがる!!」
二人は抵抗をするが、あっという間に大人しくなり床に倒れ込む。そして、悶えるような艶めかしい声を出し始める。ララはそれをなぜか、羨ましそうに見つめていた。ターニャさんは、それを見て頭を抱え、周りはかなりザワザワとざわついている。
そう。エルフは耳がとても弱い。俺が約半年掛けて辿り着いた答えだ。
これは男も例外ではない。魔石加工屋『カッコン』の店主、ガルビンに何度も襲われそうになった時に身に付けた技。その力を俺は今、解放した。
「ケンカは止めるか?」
俺の問いに、二人は力無く、はい。と答え、二人はしばらく起き上がれなかった。
落ち着き、立ち上がれるようになった二人を、俺の向かい合わせの椅子に座らせる。ララはなぜか、俺に自分の片方の耳をマッサージさせながら、ご満悦な表情だ。ターニャさんは相変わらず、頭を抱えていた。
「とりあえず、お前らお互いに謝れ。」
お互いに拒否しようとしたが、俺は片手をいやらしい手つきで動かすと観念したように、お互い謝った。
「で、君は誰なんだい?イリアとはどんな関係?」
エリアス・クロムウェルさんに俺はたずねる。彼女は俺を見るなり、なぜか顔を赤くして、うつむき、もじもじしながら話し始めた。
「……オレ……わたくし、エリアス・クロムウェルと申します。エルヘイム女王国王宮弓術隊、総隊長をやっております。」
え?王宮弓術隊、総隊長??しかも、なぜか、しおらしくなってる?
「わたくしは、イリア……さんと共に王宮に勤めておりました。」
「エリ。気持ち悪いので『さん』付けは止めてもらえますか?それにその話し方も気持ち悪いですよ。」
イリアの言葉にエリアス・クロムウェルさんは慌てる。
「うっ!うるせぇ!!」
そう言い、しまった!というように口に手をあてて、また話し始める。
「……わたくしが、遠征から帰ってきた時に、イリアの姿が王宮魔術師隊になかったので……。それで、女王様にお話をうかがったら、男を追い掛けて辞めた。と……。二年前の事件を気にして辞めたのであれば、まだ話しは別なのですけど……。男を追って辞めたって……。この世界に五人しか居ない、超特級王宮魔術師……しかも、この国の魔術師長が男を理由に辞めただなんて、責任感の欠片もない。それが許せなくて……。」
エリアス・クロムウェルさんはうつむき、震えていた。
なに?超特級王宮魔術師って?魔術師長ってなに?!イリアって、もしかして、物凄く凄いの?ポンコツって言われていたのに??勇者とも知り合いだったし……。
でも、とりあえず、この問題は置いといて。肝心な事を聞かないと。
「エリアス・クロムウェルさんは、イリアを恨んだりしていないのですか?」
エリアス・クロムウェルさんは首を横に振る。
「ヤマト様。エリは私の幼なじみで親友。そしてライバルなのです。悪い人ではありません。」
俺はそれを聞き安心した。
何時もと変わらず、購入した土地で、ララに剣術を教えてもらい、イリアに回復魔法をかけてもらう。
そして、今日も、鍛冶屋の『カッコン』に寄って、稽古の汗を銭湯で流し、街をぶらぶらする予定である。
何か趣味を持った方がいいのかな?この世界には、難しい本はあるが、漫画やアニメ、テレビゲームなど無い。悲しい事に、休日の過ごし方と言えば、街ぶらしかないのだ。
イリア達はそれを喜んでいるのだけれど……。
今回、『カッコン』に寄る理由は、昨日、イリアが揚げて小さくした骨玉で包丁を作ってもらうこと。
ララは、料理をするから専用の包丁があった方が喜ぶだろう。俺の分も併せて、骨玉は全部、包丁にしてもらう。
何度も何度も揚げた骨玉は、茹でたより遥かに小さくなってしまったので、価値がこの前よりかなり下がってしまった。
まあ、ペティナイフや色々な種類の包丁になってはくれるだろう。
カッコンで注文し、銭湯で汗を流し、街をぶらぶらした後、俺達は、また飲食店へ行くことにした。
流石に、二週間前に壊された飲食店はまだ開いていない、俺がやった事ではないけど、少し罪悪感がある。費用は国が出してくれるらしく、その辺は安心だった。
「あっ。ここですよ。今、流行りのオープンカフェ。とやらです。」
イリアがそう言い、立ち止まる。
おぉ……。この世界で、初めて見る。オープンカフェ。
この世界の飲食店は店内営業が基本。外にテーブルや席がある事は珍しい。そして、なかなかの規模だ。ウッドデッキが半端なく広がっている。バーベキューとか出来そうだな。
「……ピチョンパサラダが美味しいって噂……。」
そう思っていると、ピチョンパことエビに目がない、ララが言う。
「運が良いことに、席も空いているみたいなので、早速、入りましょう。」
イリアの後に続いて、俺達は入店した。
そして、美味しいと噂のシュリンプサラダを頼んでみた。
この世界で食べたシュリンプサラダは、エビの皮を剥いて、塩で焼いたもの。もしくは、殻付きのエビを塩で焼いたものが乗っているだけ。あとは、ドレッシングの味で決まる。茹でてあるのもないし……。
美味しいのは美味しいのだ。でも、まあ、味気ないというか……食材の味がよくわかるというか……。
イリアやララはそれでも美味しいらしいが、俺は少し不満だった。工夫というのがないのだ。そして、今日もあまり期待していなかった。
しかし、俺は久しぶりに出て来たサラダに感動した。いや、これが元の世界ならば普通だったのかもしれない。しかし……感動した。
エビが……エビが、ニンニクで炒めてあるのだ。ちゃんと、背わたも取ってあるし。片栗粉などで臭みもとったのだろう。しかも、これはオリーブオイルか?それに、プラックペッパー。ドレッシングに入っているのは見たことあるけど、炒めるのに使われているのは初めてみた。
……うん!美味い!!炒めるのに、果実酒など使われてもいるのだろう。風味もいい。エビが主役だと、完全に主張している。その為の野菜の構成になっているし、ドレッシングもこのサラダ専用なのだろう。全てがマッチしている。
ケーキやパン以外では初めてだ。こんな美味しい料理。どんな人が作っているのだろう?少し話が出来ないだろうか?
俺は、シェフの方と話せないか、スタッフの人に聞いた。
はぁ~。良かったわ~。
就業時間中とあって、無理だろうとは思ってたけど、少しだけ話せた。
名前は、マーガレット。とても大人しめの女性のエルフだった。エルフだけあって、美人で可愛かったし……しかも、俺の事を知っていてくれた。マーガレットも、俺と話してみたかったらしく、今度、食事をしながら、ゆっくり話する約束までしてしまった。
エルフでも、食に興味をもってくれている人がいる事は、やはり大きな収穫だ。
俺は意気揚々と席へ戻ろうとした。
すると、そこには、イリアから後で合流すると聞いていたターニャさんが来ており、後一人、エルフの女性がいる。
それに、なりやら騒がしい。少し遠くからでも分かるくらいに険悪な雰囲気だ。
そう思った時、テーブルがバン!と大きな音を立てる。
ヤバい、ヤバい。俺が居ない間に、他のお客さんとトラブルになったのか?
元・勇者のララが居るから、ケンカをふっかけてくるような奴は居ないと思うけど……、イリアも川柳になるくらいに有名なはずだし。仲裁してくれそうな、ターニャさんも居るから安全だろう。
そう思いながらも、俺は駆け足で席へ戻った。
遠くから見ても分かったが、褐色の肌に綺麗な銀髪。ダークエルフか。近くで見ると、やはり、容姿端麗。唇もプルンとしてるし、イリア達と違って色っぽい。そして一番違うのは……胸がイリアやララより遥かに大きい事。
アニメだったら、たゆん♪たゆん♪と効果音の鳴りそうなくらいの巨乳。ダークエルフもよく見かけるが、ここまでの巨乳ちゃんは……。
あっ、俺の知っている限り、一人居た。『ハッコロン』のミネッサ。彼女には敵わないけど、かなりの巨乳ちゃんだ。
そして、印象的なのは、左目はゴールド、右目は黒かった。オッドアイなのかな?とても綺麗な瞳だ。
席に戻るなり、イリアとララの声が聞こえる。
「……エリアス・クロムウェル。あなたが今、何をしたか分かっていますか?」
「エリアス……クロムウェル……。」
ララは名前をポツリと口にし、イリアは名を告げた相手を見る事をしなかった。
しかし、その声は何時もより明らかに低く、怒りをはらんでいる。たまに聞く、冷たい感じの声とはまた違い、背筋が凍るような錯覚を覚えた。
「はあ?!お前こそ、何やったかわかってんの!?あぁ?!オレが長期遠征に行ってる間に、勝手に王宮魔術師を辞めやがってよ!!」
エリアス・クロムウェル。そう、イリアが言った女性も怒りの感情を込めながら、言葉を吐き捨てる。
「あなたには関係ない事でしょ?」
「あ?関係ないだ??関係なくはねぇだろ……?二年前からお前の様子がおかしかったから、あの時の事件が原因かと思って聞いてみりゃ、男を追っかけて辞めただ?ふざけんなよ?!お前?!」
二年前から、イリアの様子がおかしい?それに事件?なんだそれ??この二人に何かあったのか??
「あなたには関係ありません。それに、私が怒りを覚えているのは、あなたが食べ物を粗末にした事です。今、私は食べ物を扱う職についている身。食べ物を粗末に扱う事は許しません。」
散乱した、シュリンプサラダを見ながら、そう言い、イリアの拳に力が入る。
それに気がついたのか、エリアス・クロムウェルさんの拳にも力が入る。
一触即発の危機。……このままだとヤバいな。
俺は二人に近づき、必殺技を繰り出す事にした。
俺はイリアとエリアス・クロムウェルさんの間に立ち、両者の耳を一つずつ掴んで、これでもか!ってくらいに、モミモミとマッサージを始める。
「な、何をするのですか!ヤマト様!?」
「て、てめぇ!いきなり、何しやがる!!」
二人は抵抗をするが、あっという間に大人しくなり床に倒れ込む。そして、悶えるような艶めかしい声を出し始める。ララはそれをなぜか、羨ましそうに見つめていた。ターニャさんは、それを見て頭を抱え、周りはかなりザワザワとざわついている。
そう。エルフは耳がとても弱い。俺が約半年掛けて辿り着いた答えだ。
これは男も例外ではない。魔石加工屋『カッコン』の店主、ガルビンに何度も襲われそうになった時に身に付けた技。その力を俺は今、解放した。
「ケンカは止めるか?」
俺の問いに、二人は力無く、はい。と答え、二人はしばらく起き上がれなかった。
落ち着き、立ち上がれるようになった二人を、俺の向かい合わせの椅子に座らせる。ララはなぜか、俺に自分の片方の耳をマッサージさせながら、ご満悦な表情だ。ターニャさんは相変わらず、頭を抱えていた。
「とりあえず、お前らお互いに謝れ。」
お互いに拒否しようとしたが、俺は片手をいやらしい手つきで動かすと観念したように、お互い謝った。
「で、君は誰なんだい?イリアとはどんな関係?」
エリアス・クロムウェルさんに俺はたずねる。彼女は俺を見るなり、なぜか顔を赤くして、うつむき、もじもじしながら話し始めた。
「……オレ……わたくし、エリアス・クロムウェルと申します。エルヘイム女王国王宮弓術隊、総隊長をやっております。」
え?王宮弓術隊、総隊長??しかも、なぜか、しおらしくなってる?
「わたくしは、イリア……さんと共に王宮に勤めておりました。」
「エリ。気持ち悪いので『さん』付けは止めてもらえますか?それにその話し方も気持ち悪いですよ。」
イリアの言葉にエリアス・クロムウェルさんは慌てる。
「うっ!うるせぇ!!」
そう言い、しまった!というように口に手をあてて、また話し始める。
「……わたくしが、遠征から帰ってきた時に、イリアの姿が王宮魔術師隊になかったので……。それで、女王様にお話をうかがったら、男を追い掛けて辞めた。と……。二年前の事件を気にして辞めたのであれば、まだ話しは別なのですけど……。男を追って辞めたって……。この世界に五人しか居ない、超特級王宮魔術師……しかも、この国の魔術師長が男を理由に辞めただなんて、責任感の欠片もない。それが許せなくて……。」
エリアス・クロムウェルさんはうつむき、震えていた。
なに?超特級王宮魔術師って?魔術師長ってなに?!イリアって、もしかして、物凄く凄いの?ポンコツって言われていたのに??勇者とも知り合いだったし……。
でも、とりあえず、この問題は置いといて。肝心な事を聞かないと。
「エリアス・クロムウェルさんは、イリアを恨んだりしていないのですか?」
エリアス・クロムウェルさんは首を横に振る。
「ヤマト様。エリは私の幼なじみで親友。そしてライバルなのです。悪い人ではありません。」
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