揚げ物、お好きですか?リメイク版

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魔王様、おじゃまします

魔王様、おじゃまします3

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 俺達は大きな建物を目指して歩いた。
 「あれは塔か?城の周りにもあるは見たけど、城より高い塔は初めて見たぞ。あれに魔王様は住んでいるのか?」
 「いいえ。魔王様の所有の塔ではありますが、魔王様は住んでおられません。あれは塔型のダンジョンなんですよ。ヤマト様。」
 イリアはそう答える。
 ん?魔王様所有のダンジョンって事になるのか?そもそも、ダンジョンなんて所有出来るの??
 雪の影響で、塔以外見えなかった景色が近付くにつれて見えてくる。
 広大な土地を塀が囲んでいる。街かな?それぐらい広い。街中に魔王様は住んでいるのだろうか?
 やっと、門に俺達はたどり着いた。門番などは居ないようだ。あるのは、ドアベルだけ……。なんだ?ここは街ではないのか?
 イリアはそのドアベル躊躇なくを鳴らし、そして言う。
 「魔王様。イリアです。招待状をお持ち致しました。」
 その言葉を聞いた途端、門は自動的に開いた。
 門の内側に人が居たのか?しかし、通り過ぎても人影は見えなかった。これは、自動ドア??
 そして、塀の中を見て俺は驚愕した。
 街かと思っていたが、中にはガラスで出来ているのだろうか?透明な建物がずらりと並んでおり、その中には作物がぎっしりと実を付けていた。これは温室か?ここは街じゃない??
 イリアに質問しようと思ったが、イリア達はよそ見をして先に進まない俺に気付かないのか、ズンズンと先へ進んでいく。
 仕方ない、落ち着いたら聞くか。俺は走ってイリア達に追いついた。
 それから、どの位歩いただろう?やっと屋敷が見える。立派だ。元の世界で言うと温泉旅館だろうか?風情のあるたたずまい。玄関先にはひとりの女性が立っていた。
 赤い髪のボブ。顔はエルフの容姿端麗それと別の可愛らしい、すこしふっくらとしと雰囲気の美形。耳はエルフのように長く尖ってはいない。その代わり、額に一本の角がはえている。その目は大きく、凛とした雰囲気ではなく癒し系。ただ、その瞳には色はあるものの光は宿っていなかった。
 「ようこそ、いらっしゃいました。イリア様。」
 「こんにちは。イーシャ。お迎えありがとう。」
 イリアはイーシャという女性は挨拶を交わす。
 「それに、ララノア様、エリアス様、ターニャ様、お久しぶりでございます。ようこそ、いらっしゃいました。」
 「……イーシャ、久しぶり。」
 「おう!イーシャ、元気かい?」
 「お世話になります。イーシャ。」
 ララとエリ、ターニャさんも知り合いらしい。気軽に声を掛ける。
 そして、イーシャさんは俺を見る。
 「イリア様。こちらの殿方はどなた様でいらっしゃいますか?」
 「ああ。イーシャ。紹介します。私達の主、ヤマト様です。」
 主って言われると何か照れるけど、まあ、店の主ではあるから間違ってはいないか?
 「ヤマトです。よろしく、イーシャさん。」
 俺はそう言い、イーシャさんに握手を求める。
 しかし、イーシャさんは少し戸惑っているのか、俺の手と顔を何度も見やる。
 ん?やっぱり、初対面で馴れ馴れしすぎたか?
 「イーシャ。このような格好をしておられますが、ヤマト様は素晴らしい方なので安心して下さい。」
 イリアが何を根拠に俺の事が素晴らしいと言っているか分からなかったが、イーシャさんは納得したように俺の手を握って挨拶をする。 
 「はじめまして。ヤマト様。イーシャと申します。よろしくお願い致します。」
 イーシャさんはそう言い、俺の手を取った。
 「イリア。イーシャさんが魔王様かい?」
 「いえ。イーシャは魔王様ではありませんよ。イーシャ、魔王様はどちらに?」
 イリアが俺とイーシャさんにそう言うと後ろから声がした。
 
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