揚げ物、お好きですか?リメイク版

ツ~

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北国ダンジョンのある一時

北国ダンジョンのある一時2

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 俺はとっさにホクホクグマの攻撃をロングソードで受け止めようと、体が反応した。
 しかし、ホクホクグマの攻撃は思った以上に速い。
 やられる!!
 そう思った瞬間。風が通り過ぎたように、冷気を含んだ風が俺の肌をかすめる。それと同時に、ホクホクグマの攻撃は時間を止めたように止まり、変わりにホクホクグマの頭がゆっくりとずれ落ちてきた。
 「主様!お怪我はございませんか?!」
 エリは、慌てて俺に駆け寄ってくる。その周りには、無数の大きな肉の塊が散乱していた。
 「申し訳ございません!主様のステータスならば、ホクホクグマなど容易いものと思い込んでしまい。主様の元を少し離れてしまいました。本当に申し訳ございません!!」
 エリは何度も何度も頭を下げて謝る。
 「いや。謝るのは俺の方さ。俺も気を抜いて油断していたし。こうして、助けてくれただろ?おかげで、傷一つもないし、ありがとう。助けてくれて。」
 そう。元はと言えば、俺が毛皮は儲かるのではないか?と欲を出して、考え込んで気を抜いたせいだ。ダンジョンなんだから、集中力を切らしてはいけない。完璧な油断が招いた事だ。慢心していた。エリの責任ではない。
 「……主様。」
 そう言い、なぜかエリは顔を赤くしていた。
 熱でもあるのか?寒いしな。早く帰って、休ませてあげた方がいいかもしれない。
 「それより、ホクホクグマの肉ってかなりデカいな。もう剥ぎ取りはしなくていいかな……次から普通に倒そう。」
 エリは頷き、俺とエリは散乱したホクホクグマの肉を拾い、魔王様特製シートでホクホクグマの肉を包み、バッグに入れた。
 それにしても、このシートといい、バッグといい。レザーアーマーもか……魔王様の作る物って、どれもすげぇわ。軽くて丈夫は当たり前。バッグなんて、こんなに肉が入っているのに、重さを殆ど感じない。何かやはり、特殊加工をしてあるのだろう。こんな凄い物を作れる方だ。特別な一品もかなり期待出来るんじゃないか?
 「主様!マリームダケってあれではありませんか?」
 俺がまた考え事をしていると、隣りからエリの声が聞こえた。
 お!これか??
 確かに、魔王様の言っていた特徴……透き通った氷のように綺麗なキノコ。
 うん。間違いないだろう。キノコなんて、これ以外は見ていないし、植物も透明な草とかそんなのばかりだったし。
 「うん。多分、これだな。よし!採って、帰ろう。」
 俺はそう言い、マリームダケに手を伸ばした。
 (なんじゃい?もう、帰ってしまうんかいの~。わしゃ、つまらんけぇ~。……ほうじゃ!少し、イタズラをしてやるかの~。)
 え?さっきも似たような声が聞こえたような?
 そう思った瞬間、足元が崩れる。
 「ええ?!ああああああ?!」
 「あ、主様!!」
 エリの声と共に、俺達はそのままダンジョンの奥に飲み込まれて行った。
 
 
 
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