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完成!新店舗!!
完成!新店舗!! 4
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レイブンさんも帰り、魔王様の調合した薬で、アリシアは正常に戻った。そして、あらためて、皆で食卓を囲む。
「うん。いいね。鬼クジャクの天ぷら。ころものサクサク感と鬼クジャクのプチプチ感がよく合ってる。」
「本当に美味しいです。ニーシャ達にも食べさせてあげたいです。」
「イーシャ姉さん。天ぷらも美味しいのですが、私は、この『うどん』と言う物が気に入りました。ツルリとした喉ごし。噛めばモチモチとした食感。ほのかに口に広がる小麦の甘み。そして、独特の香りのする『めんつゆ』何でしょうか?この独特の香りは……。」
魔王様達は口々に感想を言う。そして、レイブンさんはめんつゆの香りが気になるようだ。
「それは、煮干しと昆布の香りだと思います。」
「昆布は分かりますが、煮干しとは?」
レイブンさんは不思議そうに俺にたずねる。ちなみにこの世界では生の昆布をサラダに使う。
「煮干しは、魚を蒸して干したやつですね。昆布も乾燥させてあります。」
興味深いと思ったのだろう。その話に、魔王様は食いついた。
「へぇ~。面白そうだね。魚を蒸して干すのか……。昆布を乾燥される。と言うのも初めて聞いたね。どうやって乾燥させるんだい?」
「元の世界だと、天日干しと機械干しがあるらしいのですけど、俺が使っているのは、魔原石を使った自家製乾燥機ですね。」
「その天日干しと機械干しでは、どっちが美味しいだい?」
「天日干しが美味しいですね。あと、俺が仕入れている昆布があまり良いものではないんですよ。本来ならまだ美味しく出来るはずなんですけど。」
俺は何気なく仕入れている昆布の話をした。
俺が仕入れている昆布は、この国の南方、イシュマール王国から仕入れている。煮干しに使う小魚もそうだ。前は近くの魚屋からだったが結構な量を使う小魚はそうしている。小魚は美味い物が手に入るのだが、昆布はいまいち。南方になるから、生で食べるには薄く小さくていいのかもしれないが、俺の知っている昆布とは味が程遠い。まあ、実際は俺の知っている昆布とは品種が違うのかもしれないが。アジやイワシなんかも存在するけど、この世界にしか存在しない、キンツバメダイなんて言う魚系モンスターもいる。何もかも同じではないから、可能性はある。色んな意味で。
「それなら、北海の昆布を使えばいいんじゃないかい?僕らの住む地方の昆布は肉厚で大きいよ。それではダメなのかい?」
「確かに、北国で採れる昆布は肉厚だと聞いた事がありますね。」
魔王様の言葉にイリアが反応する。
その後にララ達が続いて話し始めた。
「……北の海で穫れるピチョンパは……大きくて美味しい……って聞いた。」
「何だい?ララ。ララは勇者してたってのに、あのピチョンパ食ったことないのかい?」
「……エリは……あるの?」
「ああ。あるぜ?身は少し固めだけどな、その分、噛めば噛むほど旨味が口の中に溢れてくるんだ?」
「……ほんと……?」
「ああ。今は主様の作る料理を食べられるから比べ物にならねえが、それまでだったら、五本の指に入る美味さだったぜ。」
「……食べてみたい。」
「そうだったのかい?ララ君は、あのピチョンパが食べたかったのかい??一言言ってくれたら良かったのに。僕達としては、ありふれた食材だから気がつかなかったよ。」
へえ~。そんなエビが居るのか?伊勢エビやロブスターみたいなものかな?
「ピチョンパの話を聞いて思い出したのですが、ヤマトさんはカニを食べた事ありますか?」
「カニですか?ありますよ??そう言えば、この世界に来てから、カニは見かけませんね?」
イーシャさんの言葉に俺がこたえると、アリシアは怪訝な顔を浮かべ、口を開く。
「げ。ヤマトくん、カニ食べた事あるの?」
「食べないのか?カニ??」
その事に俺は逆にビックリした。まあ、鮭やマグロを身の色が赤く気持ち悪いからって食べないくらいだから、カニも気持ち悪いのか?エビとあまり変わらない気がするけど??
「……カニは……食べない。何か……気持ち悪いから。」
あっ。やっぱり?
ララの言葉にお互いが顔を見合わせ、苦笑いを浮かべる。しかし、イリアだけが勝ち誇ったように胸を張った。
「ふふふ。みんな、遅れていますね。カニを食べた事がないなんて。」
「どうことだい?イリアは、食べたことがあるのかい??」
「ええ。私はありますよ?なんせ、ヤマトとは付き合いがこの中では一番長いですし。私は唯一、人間界の『揚げ物処 大和』へ行った事がありますから……ね!」
なぜ、語尾を強調したのか分からないが、イリアが人間界に行ってた事は秘密じゃなかったっけ?ってか、ダメじゃなかったか??いや、普通に考えてもダメだろ?
案の定、イリアはターニャさん以外から質問責めにあい始めた。
まあ、自業自得だよな。
そんな事を考えていると、チリリリンとまたもチャイムが鳴った。
「うん。いいね。鬼クジャクの天ぷら。ころものサクサク感と鬼クジャクのプチプチ感がよく合ってる。」
「本当に美味しいです。ニーシャ達にも食べさせてあげたいです。」
「イーシャ姉さん。天ぷらも美味しいのですが、私は、この『うどん』と言う物が気に入りました。ツルリとした喉ごし。噛めばモチモチとした食感。ほのかに口に広がる小麦の甘み。そして、独特の香りのする『めんつゆ』何でしょうか?この独特の香りは……。」
魔王様達は口々に感想を言う。そして、レイブンさんはめんつゆの香りが気になるようだ。
「それは、煮干しと昆布の香りだと思います。」
「昆布は分かりますが、煮干しとは?」
レイブンさんは不思議そうに俺にたずねる。ちなみにこの世界では生の昆布をサラダに使う。
「煮干しは、魚を蒸して干したやつですね。昆布も乾燥させてあります。」
興味深いと思ったのだろう。その話に、魔王様は食いついた。
「へぇ~。面白そうだね。魚を蒸して干すのか……。昆布を乾燥される。と言うのも初めて聞いたね。どうやって乾燥させるんだい?」
「元の世界だと、天日干しと機械干しがあるらしいのですけど、俺が使っているのは、魔原石を使った自家製乾燥機ですね。」
「その天日干しと機械干しでは、どっちが美味しいだい?」
「天日干しが美味しいですね。あと、俺が仕入れている昆布があまり良いものではないんですよ。本来ならまだ美味しく出来るはずなんですけど。」
俺は何気なく仕入れている昆布の話をした。
俺が仕入れている昆布は、この国の南方、イシュマール王国から仕入れている。煮干しに使う小魚もそうだ。前は近くの魚屋からだったが結構な量を使う小魚はそうしている。小魚は美味い物が手に入るのだが、昆布はいまいち。南方になるから、生で食べるには薄く小さくていいのかもしれないが、俺の知っている昆布とは味が程遠い。まあ、実際は俺の知っている昆布とは品種が違うのかもしれないが。アジやイワシなんかも存在するけど、この世界にしか存在しない、キンツバメダイなんて言う魚系モンスターもいる。何もかも同じではないから、可能性はある。色んな意味で。
「それなら、北海の昆布を使えばいいんじゃないかい?僕らの住む地方の昆布は肉厚で大きいよ。それではダメなのかい?」
「確かに、北国で採れる昆布は肉厚だと聞いた事がありますね。」
魔王様の言葉にイリアが反応する。
その後にララ達が続いて話し始めた。
「……北の海で穫れるピチョンパは……大きくて美味しい……って聞いた。」
「何だい?ララ。ララは勇者してたってのに、あのピチョンパ食ったことないのかい?」
「……エリは……あるの?」
「ああ。あるぜ?身は少し固めだけどな、その分、噛めば噛むほど旨味が口の中に溢れてくるんだ?」
「……ほんと……?」
「ああ。今は主様の作る料理を食べられるから比べ物にならねえが、それまでだったら、五本の指に入る美味さだったぜ。」
「……食べてみたい。」
「そうだったのかい?ララ君は、あのピチョンパが食べたかったのかい??一言言ってくれたら良かったのに。僕達としては、ありふれた食材だから気がつかなかったよ。」
へえ~。そんなエビが居るのか?伊勢エビやロブスターみたいなものかな?
「ピチョンパの話を聞いて思い出したのですが、ヤマトさんはカニを食べた事ありますか?」
「カニですか?ありますよ??そう言えば、この世界に来てから、カニは見かけませんね?」
イーシャさんの言葉に俺がこたえると、アリシアは怪訝な顔を浮かべ、口を開く。
「げ。ヤマトくん、カニ食べた事あるの?」
「食べないのか?カニ??」
その事に俺は逆にビックリした。まあ、鮭やマグロを身の色が赤く気持ち悪いからって食べないくらいだから、カニも気持ち悪いのか?エビとあまり変わらない気がするけど??
「……カニは……食べない。何か……気持ち悪いから。」
あっ。やっぱり?
ララの言葉にお互いが顔を見合わせ、苦笑いを浮かべる。しかし、イリアだけが勝ち誇ったように胸を張った。
「ふふふ。みんな、遅れていますね。カニを食べた事がないなんて。」
「どうことだい?イリアは、食べたことがあるのかい??」
「ええ。私はありますよ?なんせ、ヤマトとは付き合いがこの中では一番長いですし。私は唯一、人間界の『揚げ物処 大和』へ行った事がありますから……ね!」
なぜ、語尾を強調したのか分からないが、イリアが人間界に行ってた事は秘密じゃなかったっけ?ってか、ダメじゃなかったか??いや、普通に考えてもダメだろ?
案の定、イリアはターニャさん以外から質問責めにあい始めた。
まあ、自業自得だよな。
そんな事を考えていると、チリリリンとまたもチャイムが鳴った。
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